あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ゲーリー・ピーコックのイーストワード

2014-03-19 | JAZZ
ゲイリー・ピーコック (Gary Peacock)1935年5月12日 -  アイダホ州バーレイ生まれ

ジャズ・ベーシストのゲイリー・ピーコックは、今やキース・ジャレットの「スタンダーズ(トリオ)」で有名ですが、これまで数多くの人達と共演しています。
そのお相手といえば、アルバート・アイラー、ドン・チェリー、サニー・マレー等の進歩的なミュージシャンから、ビル・エヴァンスやポール・ブレイまで、本当に幅が広いです。
また、一時期は東洋思想に興味を抱き、1970年からの2年間は日本に滞在して禅仏教の影響を強く受けたこともありました。
滞在期間中の最初の1年間は京都、翌年は東京に移り、多くのジャズ・ミュージシャンと共演する機会を得て、数々のアルバムにも参加しています。

そんな状況の中で、下記の初リーダー・アルバムが生まれました。
「EASTWARD」 CBS SONY SONP-50237J
   
1. LESSONING
2. NANSHI
3. CHANGING
4. ONE UP
5. EASTWARD
6. LITTLE ABI
7. MOOR
GARY PEACOCK(b) 菊池雅章(p) 村上 寛(ds)  録音 1970年2月4日、5日

1965年の渡辺貞夫の帰国以降、日本のジャズ界は、それまでの米国のジャズを模倣としたものから、各人のオリジナリティを強く志向するようになってきており、ゲーリー・ピーコックからの影響も多くあったと想像されます。
その内の一つの成果がこのアルバムであり、当時設立間もないCBSソニーでプロデューサーを務め、若手のホープであった伊藤潔さんの力も評価しなければなりません。
全7曲中、6曲がゲイリーのオリジナル(リトル・アビは菊池の愛娘のために書かれたもの)で、「静と動」の2人のインター・プレイが見事です。
発売当時、即購入し、何度も繰り返し聴いた想い出のレコードでもあります。

このアルバムにはエピソードがあって、レコーディングに先立ち肩慣らしのつもりで、ドラムスを加えたトリオで、公開リハーサルを行っています。
その時のドラマーは富樫雅彦でしたが、その後の本番を向かえようとしていた矢先、富樫のアクシデントにより、急遽、村上寛に代わって制作されています。

その富樫雅彦は1年半のブランクを経た後、特殊なパーカッションを引っ提げて再びジャズ界に復帰し、菊池雅章+富樫雅彦による下記のアルバム「ポエジー」が出来ました。
そして、このアルバムにはゲイリー・ピーコックが3曲だけ参加し、文字通り当初予定した3人による演奏を繰り広げています。
「POESY」 PHILIPS FX-8518 録音 1971年6月30日、7月6日、13日
    

この3人でのセッション、22年後に再び再現されます。
この時と同じ、ライブとスタジオで・・・

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山梨県産の飲んでみたいお酒

2014-03-18 | グルメ
山梨県の、ぜひ飲んでみたいお酒を2つ紹介します。
最初は、甲州市勝沼町「山梨園」の赤ワイン、
園主の向山さんが、ご自宅の畑で栽培したアジロンダックというぶどうを原料としているそうです。
このワイン、今回知人を通して特別に分けて頂きました。

http://yamanashien.com/quatre-epice/

  

山梨園のワインは、昨年10月13日のブログ「珍しいもの美味しいもの」で一度登場しています。
今年2月の大雪での被害を心配していましたが、HPを見る限り大丈夫そうなので安心しました。
近いうちに山梨園に行ってみたいと思っています。


次は、南巨摩郡富士川町「萬屋醸造店」の日本酒「春鶯囀」(しゅんのうてん)
このお酒、現在山梨県産の中で一番人気です。
そしてなんと、このお酒の命名者は与謝野晶子女史だそうです。

http://www.shunnoten.co.jp/history
http://www.kuramotokai.com/kikou/32


   

今日は東京でも「春一番」が吹きましたが、このお酒も「春」が付いていて良いですね。
お酒はネットでも購入できますが、先日山梨に行った時、地元の方に教えて頂き「二葉屋」さんで購入してきました。


お酒のお好きな方、ぜひ一度お試しあれ、
かく言う私もこの週末に早速頂くことにしています。

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ペギー・リーとその信望者が歌う “フィーバー”

2014-03-17 | JAZZ
ペギー・リー(Peggy Lee) 本名ノーマ・デロリス・エグストローム(Norma Deloris Egstrom)
1920年5月26日 - 2002年1月21日 ノースダコタ州ジェームズタウン生まれ

ペギー・リーのライブ・アルバムを取り上げてみました。
「BASIN STREET EAST」 CAPITOL T1520
  
 1. DAY IN - DAY OUT
 2. MOMENTS LIKE THIS
 3. FEVER
 4. THE SECOND TIME AROUND
 5. Medrey
   ONE KISS ~ MY ROMANCE ~ VAGABOND KING WALTZ
 6. I GOT A MAN
 7. I LOVE BEING HERE WITH YOU
 8. BUT BEAUTIFUL
 9. THEM THERE EYES
10. JUST FOR A THRILL
11. YES INDEED
PEGGY LEE(vo) JOE HARNELL(p) MAX BENNETT(b) CHINO POZO(Perc) 
Stan Levey(ds) and Others  録音 1961年2月9日、3月8日

ペギー・リーは作詞、作曲の他、女優もこなす才女で、1952年から4年間はデッカ・レコードと契約していた時期がありますが、大半はキャピトル・レコードからのリリースです。
デッカ時代には、最高傑作と言われる「ブラック・コーヒー」(53年及び56年月録音)があります。
またキャピトル時代になってからは、ジョージ・シアリング(p)と共演した「ビューティ・アンド・ザ・ビート」(59年録音)のライブ盤が、名盤として良く取り上げられています。
今回の「ベイジン・ストリート・イースト」は更に2年後に録音された、これまたライブ盤ですが、リトル・ウィリー・ジョンのヒットソングであるフィーバー(Fever)のカバー・バージョンが入っていることもあり、時々ターンテーブルに乗っています。
私の持っているものはモノラル・レコードですが、曲の流れはスムースで、彼女の息遣いまで聴こえる生々しさがあり、おしゃべりと拍手で聴衆との一体感が良く出ています。
お目当てのフィーバーは、ベースとラテン・パーカッションだけの伴奏ですが、歌が始まるや否や大きな拍手が沸き起こり、皆さんがこの曲を待っていたことが良く分かります。
この曲、なんとエルヴィスも歌っていますよ。
ペギー・リーが一つのピークを迎えていたのは、上記のアルバム時代だと思っています。


そしてペギー・リーの信望者として、また自らベースも弾くという、オーストラリア出身のもう一人の女性アーティスト「ニッキ・パロット」、姉のリサ(reeds)と共に、現在ニューヨークを中心に活躍していますが、日本では2008年のヴィーナス・レコードからのものが最初のリリースとなっています。
今回取り上げたアルバムは3枚目となりますが、その名も「ブラック・コーヒー」です。
「BLACK COFFEE」 VENUS VHJD-41
  
2009年12月17日-19日 NY録音

こちらはCDとLPの両方で発売されていて、CDは15曲(LPは10曲)入っています。
2010年4月に発売され、当時SJのゴールド・ディスクとして取り上げられ、詳細のコメントがありましたので、それを掲載しました。
  

私自身、アナログ音が好みなのでLPのほうを良く聴きますが、そのB面となる1 ~ 2曲目が「ブラック・コーヒー ~ フィーバー」という流れになっていて、フィーバーでは最初の1コーラスを自身のベースのみで歌っています。

このアルバム、歌、録音、ジャケット共に◎◎◎で、お勧めです。

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お日柄もよく

2014-03-16 | 日記
3月16日(日) 大安
ぽかぽか陽気となったこの日、知人のご子息の結婚式に招待されました。
  

新郎28歳、新婦26歳、若いって素晴らしいです。
   

新郎は海外で働くナイス・ガイで、
招待客は関東一円の他、国内は沖縄、九州、山口、広島から、
また海の向こうからは、米国ワシントン、ボストン、ロサンゼルス、韓国、それにアフリカからと、色々な地域から参加されました。
新婦のウエディング・ドレスも、お色直しの着物も素敵で、とてもお似合いのカップルでした。

素適なカップルに、百恵さんが歌った「いい日旅立ち」を送りたいと思います。
  

どうぞいつまでもお幸せに !

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ベンチャーズによる歌謡曲

2014-03-15 | 演歌・ポップス
1959年に結成されたザ・ベンチャーズ (The Ventures)
「エレキ = 不良&騒音音楽」と決めつけられ、公の場で演奏することはご法度、という時代に良く聴きました。
初来日は1962年ですが、田舎でエレキ・ギターが流行ってきたのはベンチャーズの2回目の来日(65年1月)の後でした。
当時、私は高校生で、エレキ・ギターは高価で買えず、アルバイトしてやっと手に入れたクラシック・ギターで、“テケ・テケ・テケ”の音をどうしたら出せるのだろかと色々研究したことや、「ダイヤモンド・ヘッド」を、4本のトランペットとリード楽器が活躍する曲として、ブラスバンド向けにアレンジして演奏したこともありました。

昨年夏にNHKのSONGSでベンチャーズ特集がありました。
   

この中で「ベンチャーズ歌謡」も紹介されていたので、初期のEP盤をピックアップしてみました。
ベンチャーズ演奏の「GINZA LIGHTS(二人の銀座)」 東芝レコード LR-1545
  

和泉雅子 山内賢による「二人の銀座」 東芝レコード TP-10063 (作詞 永六輔)
   

奥村チヨの「北国の青い空」 東芝レコード TP-1497 (作詞 橋本淳)
   

渚ゆうこの「京都の恋」TP-2282と「京都慕情」TP-2357 (作詞は共に林 春生)
  
    

欧陽菲菲の「雨の御堂筋」 東芝レコード TP-2517 (作詞 林 春生)
   

ベンチャーズは、その後の日本の歌謡界に多大な影響を与えることになりましたが、当時発売されたレコードと共に何時までも記憶に残る音楽です。

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港のヨーコを追いかけて

2014-03-14 | 演歌・ポップス
港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカァ~と、港のヨーコを探しにハマに出かけてみたら・・・
やす子さんに出会いました。
「よこはま流れ者」(淋しい天使のB面)
作詞 橋本 淳 作曲 川口 真 日本コロムビア AA-185 (1976年4月25日発売)
  

このアルバムは彼女の2番目のシングル盤ですが、ソフトな歌唱であり、彼女の独特のフィーリングはまだ出ていません。
やはり阿木・宇崎コンビが作った3作目の想い出ボロボロからでしょうか。
彼女は未だ病気療養中ということで、その後この歌は聴けません。

どうしても聴いて見たいと願ってみたら・・・
「そんなら俺が歌うよ」と、宇崎兄さんご自身が歌ってくれました。
( BS5局特別番組 40年目の通過点 STEP FORWARDから )
 

この曲が生まれた経緯は番組の中で語られていて、やす子さんが地下鉄の駅で宇崎さんにバッタリ会って「今度デビューしたから曲書いて」と、リクエストされたことから生まれたのだそうです。
それにしても宇崎さんがギター1本をバックに歌うこの曲、とても味があって良いです。

それならと、もう1曲リクエストしちゃいました。
いろんな方たちが歌ってきた「夜霧のブルース」を・・・
古くはディック・ミネ、それから鶴田浩二、裕次郎さんなどなど、
作詞 島田磬也 作曲 大久保徳次郎  東芝EMI ETP-17044
  

この歌も宇崎さんの独断場で、しんみりと、しっとりと・・・
これも良いです。


ついでと言っては何ですが・・・
やす子さんの5枚目のシングル「ターゲット」
この曲の作詞は、なんと「神田川」を書いたその人でした。   
作詞 喜多條忠 作曲 船山基紀 日本コロムビア AK - 86
  

このアルバムの発売(77年7月10日)の後、例の事件で暫らくレコーディングから遠ざかります。
コロムビア・レコードとしても最後となっています。
B面は「やぶれかぶれ」で、なんだか当時の背景とダブってみえます。

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吉田のうどん (パート11)

2014-03-13 | 吉田のうどん
吉田のうどんの20番目のお店は「門々利うどん(かがりうどん)」です。マップ番号10(地図C-5)

大抵のお店は昼時だけの営業で、11時50分~12時20分が混雑のピークですが、当日このお店は特に出入りが多かったです。
そして、うどん屋さんの先には富士山が見えました。

     

店の中に入り、定番の肉うどんにかき揚げをトッピングした「肉天うどん大盛り」をオーダーしました。
    

うどんは手打ちの乱切りで、しっかりしたコシがありました。
スープは魚介のダシで、醤油ベースの味でした。
肉は期待を裏切り豚肉でしたが、うどんは美味しく、お客さんの入りが多かったのも納得でした。

当日、当初はカレー味のうどんを食べてみようと「カレ吉」(マップ番号8/C-5)に行ったのですが、「本日休業」となっていて、お店の看板は白く塗りつぶされていました。
 

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2014年の富士山 (3月)

2014-03-12 | 富士山
2月14日の大雪の日からほぼ1ヶ月、いつもの撮影ポイントに行ってきました。

幹線道路の雪はすっかり消えていましたが、何時もの場所はご覧の通りです。
早朝の気温は氷点下も、日が出てきてからは少し春めいてきた感じで、霞が掛っていたこともあり、いつものコンパクトカメラではクッキリ・ハッキリのお山を撮ることができませんでした。
カメラのせいより、私の腕のせいでしょうね。

それではと、もう少しお山に近づいてみたところ、道路には雪が残っていて、ノーマル・タイヤでは先に進めないので、残念ながら今回の撮影はここまでです。
    

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待ち遠しい春

2014-03-10 | 演歌・ポップス
この3月は30年ぶりの寒さのようで、「春」が待ち遠しいです。
予報によると、関東地方は中旬頃から暖かくなるようなので、もう少しの辛抱です。

そこで「春」が付く歌を2曲取り上げてみました。
但しこの2曲は共に「暖かい春」を表現したものではなく、「春」に引っ掛けて、揺れる乙女心を歌ったものです。

最初は南沙織の「春の予感」で、最近探してきました。
作詞・作曲 尾崎亜美
  
これは、ちょっぴり大人になったシンシアの23歳の時の録音で、25枚目のシングル盤です。
また「資生堂’78 春キャンペーンソング」にもなりました。

次はブラジルの女性歌手、アストラット・ジルベルトが歌う「春の如く(It might as well be spring)」、映画「ステート・フェア」の主題歌で、リチャード・ロジャースとオスカー・ハマーシュタイン二世のコンビによる作品です。
彼女はボサ・ノヴァのリズムに乗り、英語歌詞をブラジル的なイントネーションで歌っています。
またスタン・ゲッツ(ts)がバックで素晴らしい合いの手を入れており、彼女の24歳の若々しい声とマッチングして爽やかです。
「GETZ AU GO GO」 Verve Records 録音 1964年10月9日
   

なお、歌っている歌詞は以下の通りですが、揺らぐ気持ちの中で色々想像し、「もしかして本当に春ではないだろうか」というチョッピリ愛くるしい歌詞です。
 
I’m as a restless as a willow in a windstorm
I’m as jumpy as a puppet on a string
I’d say that I had spring fever
But I know it isn’t spring
I am starry eyed and vaguely discontented
Like a nightingale without a song to sing
Oh, why should I have spring fever
When it isn’t even spring

I keep wishing I were somewhere else
Walking down a strange new street
Hearing words that I have never heard
From a man I've yet to meet

I’m as busy as a spider spinning day dreams
I’m as giddy as a baby on a swing
I haven’t seen a crocus or a rosebud or robin on the wing
But I feel so gay in a melancholy way
That it might as well be spring
It might as well be spring


たまにはこのような軽めの流せる曲で、気分転換を図るのも良いです。

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69年の日野皓正クインテット

2014-03-09 | JAZZ
日野皓正(tp) 1942年10月25日東京生まれ
1963年、弱冠19歳で当時最高のモダン・コンボと言われた白木秀雄クインテットに参加し、65年11月にはベルリン・ジャズ祭に出演しています。
67年11月には初リーダー作となる「アローン・アローン・アンド・アローン」を発表し、68年に菊池雅章と双頭クインテットを、同年後半には自己のクインテットを結成します。
この時期は私がジャズを聴き始めた頃と重なり、ライブ演奏を目の当たりにして、そのカッコよさにシビレたこともありました。
そのようなこともあり、彼のレコードを集め始めていた矢先、いきなり電化ロック・サウンドのアルバムが登場しました。

それが日本コロムビア・レコードのジャズ部門(TAKT)が発売した下記のレコードです。
「HI-NOLOGY」 TAKT XMS 10020 - CT
   
1. LIKE - MILES
2. ELECTRIC - ZOO
3. HI - NOLOGY
4. DUPE
日野皓正(tp) 村岡建(タケル)(ts) 鈴木宏昌(elp) 稲葉国光(elb) 日野元彦(ds)
録音 1969年7月31日

トレード・マークのサングラスを掛けた日野が、黒と銀色の2色のジャケットで発売され、彼自身のファッション性とも相俟って大ヒットしました。
ジャケットもさることながら、それまでアコースティック・サウンドで通して来たグループが、いきなり電化ロックに変わったため、それは衝撃的なものでした。
既に海の向こうでは、マイルス・デイビスがエレクトリックを取り入れたアルバム作りをしていましたが、本格的なエレクトリック・ジャズを耳にしたのは初めてだったので、その衝撃は大きかったです。

ジャケットの中は、モノクロの写真と日野のポスターだけで解説文などは一切無く、レコードからの「音」だけをじっと受け止めていました。

このアルバムは単に電化ロックだけでなく、フリー・フォームのリズムやインター・プレイも取り入れていて、この後直ぐに流行るフュージョン・サウンドにはなっていません。
そして、音楽とサウンドの両面において従来のモダン・ジャズから一歩進み、日本ジャズ界の方向性の一端を担うことになったアルバムでもありました。

時を同じくして、1970年公開された東宝映画「白昼の襲撃」の音楽は、69年9月に録音されていますが、日野皓正クインテットが映画のスライドを見ながら即興演奏して作られたもので、その中の2曲が17㎝のEP盤として発売されていました。 
  

この映画のサウンド・トラックを集めたCDも発売されていますが、映画への挿入曲のため大半は短い演奏です。
   

最近この手の音楽を聴くことは殆どありませんが、当時の証として、いつまでも記憶に残るアルバムです。

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