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私の愛聴盤 (第35回)

2014-03-04 | 私の愛聴盤
第35回は、ジャッキー・マクリーンの「ライト・ナウ」です。

ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean) 本名 John Lenwood McLean 
1931年5月17日-2006年3月31日)ニューヨーク生まれ

マクリーンの音楽との関わりは、15歳の誕生日に母親からアルトサックスを買って貰ったことからで、その後はモダン・アルト界におけるメイン・ストリーマーとして活躍しました。
当時のアルト奏者は誰もがそうであったように、彼もチャーリー・パーカーの影響を受け、若くしてパーカー派の逸材として注目され、ソニー・ロリンズ、アート・ブレイキー、マイルス・デイビス等との共演を果たしています。
1955年10月にはアドリブ・レコードで初リーダー・アルバムを制作、その後プレスティッジに移籍し、一聴したらすぐマクリーンであると解る独特のフレーズで、数多くのレコーディングを行っています。
また、56年にはチャールズ・ミンガスのワーク・ショップに参加し、58年にはソニー・クラークの有名アルバム「クール・ストラッティン」で名演を残しています。
59年、バンド・リーダーとしてブルーノートと契約し、これまでのハード・バッパーから徐々にニュー・シング、およびアヴァンギャルドにも傾注していきます。
67年3月にはオーネット・コールマンとの共演を果たし、異色のアルバム「ニュー・アンド・オールド・ゴスペル」を吹き込みますが、68年にはコネチカット州で教職に就き、一時期音楽活動を休止しています。
70年代に入り、デンマークのスティープル・チェイスと契約し、72年5月の「ライブ・アット・モンマルトル」でレコーディングを再開しています。
86年8月には山中湖で開催された「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル」にも登場し、96年までに合計3回出演しました。

今回のアルバムは、ブルーノート時代の後期の作品ですが、実はこれ、71年に「FM東京 ジャズを楽しく」という番組のブラインド・ホールド・クイズに応募し、スポンサーのレコード店から頂いたものです。

「RIGHT NOW」 BLUE NOTE BST - 84215
    
1. ECO
2. POOR ERIC
3. CHRISTEL’S TIME
4. RIGHT NOW
JACKIE McLEAN(as) LARRY WILLIS(p) BOB CRANSHAW(b) CLIFFORD JAVIS(ds)
録音 1965年1月29日

このアルバムはカルテット演奏で、メンバーはあまり馴染みのない顔ぶれです。
特にピアニストのラリー・ウィリスは、ここで初めて知りましたが、ブルーノート時代のハービー・ハンコックとマッコイ・タイナーを足して2で割ったような新しい感覚を持った人でした。
1曲目の「エコ」は唯一マクリーンの自作曲ですが、最初から早いテンポで快調に飛ばしています。
2曲目の「プアー・エリック」は一転してバラードで、エリック・ドルフィーに捧げた曲ですが、マクリーンの演奏が「レフト・アローン」のフレーズとダブって聴こえてしまいます。
残りは比較的アップ・テンポで、リズミックな曲ですが、最後のタイトル曲において、バックが6/4と2拍子を刻むところでも、マクリーンはスムースなフレーズで快調に飛ばしています。
ワン・ホーンで、しかも新しい感覚を持ったリズム・セクションに鼓舞されて、マクリーンが思う存分吹きまくっていることから、聴きごたえ十分な内容となっています。

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