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チャーリー・ラウズの2枚

2014-08-14 | JAZZ
チャーリー・ラウスは、CBSコロムビア時代のセロニアス・モンク・カルテットでの演奏が強く印象に残っていますが、今回はその後に録音された彼の2枚のリーダー・アルバムを取り上げました。

チャーリー・ラウズ(Charlie Rouse) 1924年4月6日 - 1988年11月30日) ワシントンDC生まれ

セロニアス・モンクのグループで活動していたのは1959年から1970年までですが、それ以前はビリー・エクスタイン楽団を皮切りに、エリントンやベイシーなどのビック・バンドにも参加しています。
一聴すると直ぐに判るゴツゴツとしたフレーズで、長い間モンクの相棒を務めて来ました。
モンク(82年2月17日没)亡き後は、そのトリビュート・バンドとして「スフィア(Sphere)」の創設メンバーとして活躍しました。

1970年以降の最初のリーダー・アルバムです。
「MOMENT’S NOTICE」 Jazzcraft 4
   
1. THE CLUCKER
2. LET ME
3. JOOBOBIE
4. WELL YOU NEEDN’T
5. ROYAL LOVE
6. A CHILD IS BONE
7. LITTLE SHERRI
CHARLIE ROUSE(ts) HUGH LAWSON(p) BOB CRANSHAW(b) BEN RILEY(ds)
録音 1977年10月20日
1曲目は日本古謡の「サクラ・サクラ」のメロディーに似たリフ曲で、スタートからラウズの快演が聴かれます。
他でもテーマを断片的に繰り返すのは3、5曲目ですが、5曲目ではヒュー・ローソンが後半のピアノ(トリオ)で好演しています。
2、7曲目は12小節のブルースです。
4曲目のモンク作のウエル・ユー・ニードントは、モンク時代よりアップ・テンポで演奏されています。
6曲目のサド・ジョーンズ作曲のチャイルド・イズ・ボーンの前半は、ラウズが情感込めて演奏するスロー・バラードが絶品で、中間部のピアノ・トリオからはややアップ・テンポとなり、
ラウズに戻っても、そのままのテンポで演奏されています。

次はレッド・ロドニーを迎えての、ハード・バップ・アルバムです。
「SOCIAL CALL」 UPTOWN UP 27_18
    
1. LITTLE CHICO
2. SOCIAL CALL
3. HALF NELSON
4. GREENHOUSE
5. DARN THAT DREAM
6. CASBAH
CHARLIE ROUSE(ts) RED RODNEY(tp, flh) ALBERT DAILEY(p)
CECIL McBEE(b) KENNY WASHINGTON(ds)  録音 1984年1月21, 22日
最初のアルバムとは趣を変え、ハード・バップ時代のオリジナル作品を多く取り上げており、また2管となったことで躍動感が感じられます。
5曲目のダーン・ザット・ドリームは、このアルバム唯一のバラード演奏であり、ラウズ、ロドニー共にしっとりした名演を展開しています。

このアルバムの録音エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダー(RVG)で、時代は丁度オープン・リールを使ったアナログ録音からデジタル録音に切り替わって行く時期と重なります。
彼自身もデジタルを駆使して新たな音作りに挑んでいたようですが、出来上がった音は正に「RVG音」であり、2つのアルバムを比較してみた時、ラウズは全くの別人のようで、音の輝きがまるで違っていました。

コメント
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