掛井酒店

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蔵見学 木下酒造編

2012-03-14 06:30:09 | 出来事
蔵見学の最終日、京丹後市久美浜町の木下酒造「銘柄:玉川」に参りました。
京丹後市は京都府ですが、日本海に接した場所にあり、限りなく兵庫県に近い所に位置します。木下酒造さんが生モト純米などで使用される五百万石(酒米)は、コウノトリが飛来する水田で無農薬栽培で作られます。
その水田は兵庫県豊岡市に在り、その場所から20分くらいの場所に木下酒造は在ります。
見学させて頂く日は、蔵で9時30位から蒸取り(蒸された米を甑からスコップで掘り出す)の作業があるとの事で、9時頃にお邪魔させて頂きました。
居間に案内された我々は、社長としばし歓談していると、しばらくして杜氏のハーパさんがお出でに成りました。その後、蒸取りの作業が始まると言う事で蔵に参りました。
蔵に入り、洗い場と会所場を通り過ぎると釜場が有ります。釜場に行くとすでに米は蒸し上がっていました。
今回蒸上げれれた米は、上の段に純米吟醸に使用する精米歩合60%の雄町と下の段にタイムマシーン(生モト極甘)に使用される精米歩合88%の北錦でした。
蔵人の方が作業される前に、先ずは杜氏自ら蒸具合を確かめるかのように、蒸取り作業をされました。
その際蒸米を頂きましたが、プリッとしたなかなり弾力のある物でした。
蒸したお米を、甑からスコップで掘り出し放冷機に入れ移して行きます。
熱がと取れた蒸米は、放冷機上部でハーパー杜氏が待ち受けていて、業務用胡椒の様な缶を振って、麹菌を直接振りかけ種付けして行きます。
種付けされた蒸米は、放冷機裏の下部から落下し、それを布にとって麹室に引き込まれ、蒸米を床揉みする切り替えし作業され、布で巻かれ保温されます。

他にも放冷機側で、簡易的な床でも切り返しがされ、麹室に引き込まれるようです。

種付けされた蒸米を引き込み、麹を育成する麹室です。



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