掛井酒店

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京都の皆様と竹鶴に行きました

2011-03-24 16:28:02 | 出来事
UPが遅くなって成ってしまいましたが、3月13日(日曜日)懇意にさせて頂いている京都の飲食店さんと、そのお客様を中心とした燗酒をこよなく愛する会「燗ing カンニング)」皆様方と、広島煮酒倶楽部のM様ご夫婦と、燗付けKing S様と、アジアの壁A先生とご一緒に竹鶴酒造に行って参りました。【京都 燗ingチームの皆様】
【広島煮酒倶楽部の方】先月、お取引先の京都の飲食店「魚の匠 あさきぬ」の佐藤様の方から、3月6日(日曜日)に竹鶴の蔵見学に行きたいのだけれど・・・というご連絡が有り、石川杜氏にその旨お伝えしたところ、ちょうどその日は「甑倒し」の日に当っていたので、相談の結果13日に成った次第でございます。京都燗ingチームは総勢13名、我々広島煮酒倶楽部チームを入れ18名という結構な人数に成りました。
この度の蔵見学は、初めて竹鶴に行かれる方もおられたので、その方に合わせて杜氏も詳しく時間を掛けて説明されていました。
先ず最初は酒米を蒸す「釜場」に案内されました。先ほど申しました通り3月6日に「甑倒し」に成っており、今年の蒸米の作業は見る事は出来ませんでしたが、石川杜氏のリアルなエアー蒸米話を熱心に聞いておられました。

次に案内されたのは「麹室」で、こちも残念ながら麹は有りませんでした。説明の中で杜氏は「量の多いものは一部機械で麹を造るものもあるが、それ以外はすべて麹蓋を使い箱麹は行わない。麹蓋を使わなくてもちゃんとした酒は出来るが、麹蓋で造る意味合いは有り、麹を解ろうと思ったら必ず必要な作業だ・・・道理が解った上で作業を行わないと次の世代に真の意味で継承は出来ない・・・家の若い者は皆、蓋麹の作業を率先してやりたがる・・・」など逆に麹がないがゆえの杜氏の丁寧な話に皆さん耳を傾けていらっしゃいました。

その後、蔵2階に在る「もと場」に向かいましたが、その途中に使い終え奇麗に手入れされた麹蓋が置かれており再度お話をして頂きました。

次に酒母を育成する「もと場」に通されました。ここも残念ながら酒母はおらず、仕込中の「もと場」の雰囲気を杜氏がご説明頂き、それに加え「生もと造り」の話を非常に丁寧にして頂きました。
酒類関係者の中でも「生もと」のメカニズムをきちんと説明出来る方は少なく、今回蔵見学に来られた皆様は甑倒しが終わっていて、ある意味残念でしたがその時期ゆえ石川杜氏も時間が取れ、詳しく時間を掛けて「生もと造り」のご説明頂いたので、いらっしゃった皆様はそういう意味では大変ラッキーだったと思います。

その後皆様は、仕込み蔵え・・・・。
仕込み蔵に入りすぐ左に折れると、貫録のある仕込木桶が3本(11号・12号・13号)が並んでおります。
木桶には、どこかで見た木札が・・・・・。そうです先般のブログでも触れた三次市三和町の木工杜氏美和桜の杜氏の手による素敵な木札が下がっております。
ここ仕込蔵に来て本日ようやく現物が・・・・・
木桶の中には、前回蔵にお邪魔した際に仕込み作業を拝見した「生もと・純米(八反錦)加水用」の醪が元気に発酵中でございました。この写真は仕込桶ナンバー13番これが今期最後の仕込だったと思います。こちらは13番より一足先に仕込まれた12番の醪です。活発な発酵も落着き醪の液面は泡も大人しく穏やかになっています。

余談ですが、この仕込用の木桶がメンテナンスを終え蔵に返ってた時、桶の底裏側に蔵の皆さんでサインをしてあるのですが、この度、そこに手を忍ばせて写真を取ったら、きれいに取れたのでご披露しておきます。

右端から
平成21年7月11日でしょうか・・・
竹鶴酒造株式会社
社長 竹鶴寿夫68歳
専務 竹鶴敏夫35歳
杜氏 石川達也45歳
(蔵人頭)若山健一郎
という文字が見えます。

続きは次回・・・・・。



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