掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

竹鶴蔵見学・麹室編

2009-01-06 15:45:39 | 出来事
明けましておめでとうございます。

昨年は、皆様に多大なご厚情を頂き、感謝感謝の1年でした。本年も相変わりませず宜しく御願い致します。

新年早々ですが、竹鶴蔵見学報告が年を跨いでしまい申し訳ございません。
前回(昨年末)のブログで、石川杜氏の新聞記事のご報告を致しました関係上、予告しておいた「蔵見学・麹室編」が後回しに成ってしまいました事、重ねてお詫び致します。

では報告の続きを・・・・
さて、「もと場」を拝見させて頂いた後、麹を造る「麹室こうじむろ」に案内して頂きました。室の中には、蒸し米を放冷したものに種麹を降り、麹菌をはぜ込ませ、その後「麹蓋」と呼ばれるおぼん位の木製の容器の中に小分けにされ、米麹が育成され行きます。
その過程で麹菌が繁殖して来ると、自ら発熱し周囲の温度が上がって行きます。
その際、あまり温度を上げてしまうと菌が弱って死んでしまうので、モノの本によりますと「麹の温度は45度以上は上げては成らない・・・」とあります。

丁度我々が「麹室」に訪れた時、杜氏が温度を計ると「お~48度になってますね~・・・・」  凡人:「ゲ~まずいじゃないですか・・・・・。」
すると杜氏は「この蓋の中で48度まで上がるのは、麹が確り繁殖して発熱しているので元気のいい証拠ですよ・問題ないですよ・・・・」とサラリ・・・

何と・・・・また強烈な「温味取 ぬくみとりに続き過酷な状態にさらすこの造り・・・・
「竹鶴が」確りとした力強い・長期貯蔵に耐えうるお酒に成るのは、こういった各作業の際に決して温々と過保護に育てず、確りと鍛えて育てる事で、このような酒質に成って行くのだと・・・・と改めて認識を致しました。
(注)勿論杜氏自身むやみやたらに、やってはいけない事ばかりやっている訳ではなく、彼なりの理論に基き行われていることですから、一見無茶に見える部分にも当然ちゃんとした訳がある事は言うまでも有りません。

また、杜氏はこんな話もされました「酒造りの時に、それぞれの作業の中で結果だけを重視しすぎ、そこの温度などのデーターや状態にすることだけを考えがちなんですが、本当はそこに行くまでのプロセスこそもっと重視されなければ成らないのです。例えば冬の寒い日に、ストーブ焚いて、こたつに入って、エアコン掛けても身体は温まりますよね~・・・でも短パン穿いて、ランニング着てグラウンドを走ってもも身体は温まるんです・・・・」とニッタッと笑い「要するにそこに行くための過程・プロセスが一番大事なんですよ・・・」と仰いました。
まさに、彼の造りの一端を垣間見るような言葉で、今回もまた勉強になりました。

今年も相変らず、素晴らしいお酒が出来そうです。また次回の蔵見学・きき酒のご報告を致します。
竹鶴ファンの皆様お楽しみに・・・・・



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (maze)
2009-01-06 21:39:05
明けましておめでとうございます{祝}

今年も夫婦共々宜しくお願いします{スマイル}

今年は笑い路線ではなく、ちょっと賢い感じで行きたいと思っておりまーす{ピース}
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Unknown (掛井酒店→mazeキャプテン)
2009-01-07 09:22:00
明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話に成りました。
今年も宜しく御願い致します。
今年は、笑い路線ではなく{なんで}堅い感じで・・・・{なんで}ウ~ンンン・・・いかがなものか{はてな}
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Unknown (山賊)
2009-01-07 20:12:31
まあ、笑いも堅いも・・・やっぱり、昨年終盤に続いた酔っ払い路線でしょ!それか、飲んだら額に月が浮かんでくるホラー路線も良いかも・・・。

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Unknown (SUISUI)
2009-01-07 22:35:12
あ~あ、また旨い酒ができちゃうなー。
しょうがないですねー。
また、楽しみが増えちゃいますねー。
困った困った・・・{ハッピー}



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Unknown (掛井酒店→山賊殿)
2009-01-08 11:40:05
まぁ・・そんなところでしょうね・・・・・。
今年も出るか{びっくり}「{月}旗本退屈男」時代劇路線
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Unknown (掛井酒店→SUISUIさん)
2009-01-08 11:42:38
今年も、超ダメな酒が出来上がりそうです。
困ったものです。
あ~ヨダレガ{涙}
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