まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

生き急ぐ

2006年05月26日 | Weblog
ホリエモン、こと堀江貴文が、東京拘置所を出てきてから、言っていたらしい。

多少、生き急いだのかもしれない、と。

第二次大戦後の復興を目指した日本の上に覆いかぶさっていたエネルギーを、表現した言葉かもしれないな、なんて妄想する。

もう時間がない、とか、まだまだもっともっと、という言葉のように。

いまでも、なりをかえて、亡霊のように存在する強迫症。

アメリカにキャッチアップしよう、追いつけ追い越せ、をやらざるを得なかったんだろうけど。

でも、毎日が、顔をゆがめて走るマラソンランナーじゃね、大変だよ。

ランナーズハイ、という症状もあるから、好きな人はやったっていいだろうけど、みんながみんな、好きじゃないからね。

誰かの歌に、いまを抱きしめて、という歌詞があったけど、それも、ありだな、と。


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煙草

2006年05月25日 | Weblog
昨日、たまには、オヤジの墓参りでもするか、と菩提寺に行く。

墓石に水をかけようとしたら、お線香たてのところに、煙草がおいてあった。

一本は火をつけてあり、残りは、箱ごとあった。

どなたかが、オヤジの墓前で、一緒に煙草を吸ったんだろうな、と嬉しくなった。

そういえば、入院中、意識朦朧としている中、さかんに、布団カバーを手探りして、煙草をさがしていたっけ。

人間て、いいもんだね。

つくづく、人間でよかったな、と思う瞬間。



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南朝

2006年05月25日 | Weblog
最近、どうも、南北朝の南朝方のことが気にかかる。

たまたま、連れて行ってもらったお店の女将さんが、名和さんといって、鳥取にある名和神社の末裔という方だった。

その神社は、官幣社、ということで、それなりのお墨付きをもらっているようだけど、社は小さくて、とおっしゃっていた。

神社って、戦に負けた側の怨霊を鎮める、みたいななりたちもあるからね。

北朝に追討を受けた南朝方の末路は、筆舌には尽くせないものだったろうな。

だって、人が住めないところへ逃れていくしかなかっただろうからね。

相良から信州、飯田にぬける塩の道があるけれど、その途中に、御室さんが護りつづけている神社があるらしい。

御室神社といったかな。

この御室さん、南朝の重臣で、都落ちし、戦いに敗れ、人里はなれたところを住処にしたんだろうな。

富士吉田の小室浅間神社も、どうやら、そんな気配がする。

護良親王の首級が眠っている、と由緒にかかれているしね。

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運命

2006年05月25日 | Weblog
ある人が言う。

この半年くらいで、親しい方、5人を送ることになる、と。

つまり、今生からあの世へ、ということなんだけど。

いい人が早く死んでいくのはなぜだろう。

天国で待ちきれないからだよ、と軽口めかして言ってみても、どうもなぁ。

精神世界系の言いかただと、人間は生まれてくるとき、どういう人生を送るかを、すべて、決めてくるんだよ、と。

そして、今生は、修業の場である、とも。

魂の成長のための場だ、と。

実際のところ、よくわからない。

けれど、人生と運命という言い方に最近出会う。

人生、といってしまうと、あまりにも、自分に偏りすぎ、狭く小さく短い。

むしろ、運命、のほうが、しっくりくる。

命を運ぶ、と書いて、運命。

つまり、命をつないでいく、つながっていく。

つないてきてくださった命を、また、次へとつないでいく。

それにしても、よくわからない。

なぜ、地球に理不尽な負荷をかけてまで、人間としての命はあるんだろう、というのが、最近のテーマだな。










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高熱隧道

2006年05月24日 | Weblog
うちの社員のTさんから借りた本を読んでいる。

高熱隧道。

吉村昭の書いた、黒部第三発電所の建設工事を題材にした小説。

黒四ダムは、石原裕次郎の映画なんかで有名だけど、この黒三ダムの工事は、すさまじいものだったようだ。

昭和11年8月竣工、15年11月完工。

富山県の宇奈月温泉から黒部川をさらに上に登った、仙人谷、というところにダムを作って、欅平まで水を一気に流し、そこで、タービンを回し、発電する、という計画。

仙人谷と欅平の間を、岩盤に穴を掘って、その中に、水を流す。

その穴を掘るのに、いろんな問題が出てくる。

高熱の温泉帯を掘削するんだけど、そこに、165度の温泉が噴き出る。

そもそも。仙人谷、の地名からもわかるように、獣すら避けるようなところへ、行くだけで、何人も命を落とす。

全工事で、300人以上の犠牲者を出す。

支那事変が中国全土に拡大する局面で、軍需物資の生産のため、関西地方への電力供給、という国家的なプロジェクトであるため、相当、無茶な工事の進め方をせざるを得なかったようだ。

いまになれば、夏の高校野球の間は、電力不足になる、とかが話題になるけれど、われわれが、コンビニエントな生活を手にしている裏側には、こうした、数々のドラマがあったわけだ。

合掌。

そういえば、うちの父親に幼い頃、ジープでダムの建設現場に連れて行ってもらったことがある。

現場の印象より、ダムを作る場合、何人死ぬか、というのが、見積もりの中に入っている、という言葉のほうが、強く印象に残っている。













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イヌワシ

2006年05月23日 | Weblog
この間、テレビで、危機に瀕したイヌワシ、という題名だったか、北上高地の映像が流れていた。

イヌワシって、何百メートルかの上空から、時速200キロで、急降下して、獲物と捕まえる。

キツネやタヌキやヘビなど。

まさに、空のハンター、狩りの名手、という感じ。

そのイヌワシのエサが減っていて、去年40頭いたのが、今年は25頭しか、確認できていないらしい。

北上高地では、放牧をしていて、草原地帯が、モンゴルなんかと比べたら、狭いけれど、それでも、ある程度、あったらしいけれど、人間が手を入れなくなって、雑木林に変わりつつるのだ、と。

丈の高い、アカマツの枝上に、がっちりと作られた巣でまつヒナに、親鳥たちが、エサを運ぶんだけど、今年は、全体で、6頭しか、孵らない。

映像に出てきたヒナは、生育が遅い、街の専門家は言っていた。

それを見ていて、人間も同じかもしれないな、と思った。

人間の場合、キツネのかわりに、ガンモドキならぬ、キツネモドキがおかれていて、イヌワシのごとく、ハンター・ニンゲンは、そこにある、キツネモドキを上空から急降下して、掻っ攫っていく。

空腹のかわりに、キツネモドキやタヌキモドキを手に入れる。

腹は満たされたけど、というイメージ。

水俣病、という哀しい事件がかつてあった。

昭和電工だっけ、その工場から、水俣湾に流された、水銀含みの廃液が、海の魚を、サカナモドキにかえてしまい、それを食べた近くの住民は、理由のわからぬ奇病にかかった。

厚生省、というか、国は、廃液と奇病との因果関係は、立証されない、というような、言い方で、長い年月が流れ、被害は拡大した。

キツネモドキと、花粉症・ガン・アトピー・うつなどの病気との因果関係は、永遠に立証されないかもしれないけれど、モドキであることは、間違いない。

ことさらに、危機をあおる発想はないけれど、他山の石、って言葉もあるし、イヌワシって、大変だね、みたいなノリでは、やばいよね。
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名前のわからない鳥

2006年05月22日 | Weblog
ニューワールドという映画も見たかったけれど、天気のよさに誘われ、川根へ。

羽鳥街道を抜けて、本川根。

ウグイスはひっきりなしに鳴いているし、ほかの鳥たちも鳴いているんだろうけど、名前がわからない。

去年、山のなかに、モワーッと、黄色になっている木の塊が、なんか、気持ち悪くて、あれなんだろう、なんて、言ってたんだけど、どうやら、スダジイらしい、ということで、名前をつけた。

名前がつくと、えらく、違って、気持ち悪さも半減する。

智者山神社へ、と山道を登る。

道中、お地蔵さんが、都合、33体、つまり、33観音、というわけだろうけど、ずっと、われわれを見守ってくれていた。

この山は水が豊富で、牧の原なんかから、雨乞いに来たこともあるらしい。

目の前を、ちょっと大きな、きれいな色の鳥が横切ったけど、かなしいかな、名前もわからないし、デジカメで取る暇もない。

帰り道では、目の前を、小さなリスが横切る。

こういう道を走るときには、バードウォッチャーをつれてくるに限る。

けれど、そんなに都合よくも行かなくて。
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年齢割引

2006年05月21日 | Weblog
久しぶりに、妻と映画へ行く。

なにかと話題の、ダヴィンチコードではなく、明日の記憶。

若年アルツハイマーをテーマにした作品。

ふたりのうち、どちらかが、50歳を超えていると、割引になる、とネットにでていて、それを証明するもの持参してくださいね、とも。

だから、僕は、割引してもらおうと、チケットを買うとき、免許証を見せた。

係りの女の子、それを見もせず、ハイハイ、ってなもんで。

その態度は、お客さん、そんな証明しなくても、一目わかりますよ、だね。

おかしいよね、浮かれ街では、とっても、50代には見えない、どう見たって、40代なかば、と言われ続けているのに。

ま、そんなことはどうでもいいけど、若年性アルツハイマー。

20代でもあるらしい。

記憶がだんだんフェードアウトしていく、という感じ。

渡辺謙と樋口可南子の夫婦。

二人が最初にであった窯場からの帰り道、アルツハイマーが進行した渡辺謙が言う。

あなた、お名前はなんていうんですか、って。

樋口可南子は、出会いのときと同じに、枝に実がなる、とかいて、えみこ、と言います、と。

いい名前ですね、という渡辺謙の言葉を、涙流しながら、しかし、「あなた」を愛しているんです、という思いとともに、聞いている。

これが、最後の場面だけど、人は、相手の、なにを、どこを愛しているのか、というテーマを思った。
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恋ヶ窪

2006年05月20日 | Weblog
東京にすむ妹のところに行く。

恋ヶ窪、としゃれた地名。

甥っ子たちと飲み明かす。

昔話をしているうちに、夜はすばやく更けていった。

妹と、なくなったおやじはこうだった、ああだった、といつもの調子で話していると、甥っ子たちには新鮮な話題のようで。

考えてみれば、甥っ子たちも、それなりに、齢を重ね、いろんな経験をしてきているわけで、知らないのはこちらだけ。

いずれにしても、楽しい時間をすごすことができた。

このブログも、甥っ子のノートパソコンを借りて、アップしている。

今日は久しぶりに青空。

このあたりだと、東京とはいえ、鳥が鳴いている。






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村の古いこと

2006年05月19日 | Weblog
今週、この村のなりたちを調べよう、と発起人ふたりが、呼びかけ、初めての会を催すらしい。

神社オタクとしては、看過できない、というわけだ。

赤堀、という名をもつお二人のようだけど、どんな話になるか、楽しみだ。

あかほり、というように、あがつくのは、天の王朝を富士に開いた人たち、ア氏の末裔だ、とは、加茂さんの節なんだけど。

そうはいっても、古い話に必要なのは、古い人なんで、土地の古老なんていう人を目にしなくなっているからな。

昔からこういわれているよ、みたいな話を集めなきゃね。

書かれたものって、けっこう、まゆつば、多いからね。

たまたま、ぱらぱら見ていた、秋葉寺の住職の本。

火防の神さまで有名なんだけど、いまや、秋葉神社のほうが、メジャーになってしまっている。

あれは、明治の政府が、神仏分離令で、旧秋葉寺を、解体してしまったからで、云々、と嘆いていた文章があった。

住職が嘆くような話は、歴史を眺めれば、その連続だったんだろうからね。

いずれにしても、楽しみです。







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