まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

さび

2006年05月19日 | Weblog
鉄は赤く錆びて、やがて、朽ちてゆく姿はよく目にする。

同じように、人間も、錆びて、老化して、やがて死を迎えるらしい。

酸素がなければ生きていけないのだけど、その酸素の過剰で、死んでいく。

なんとも、せつなくも哀しいパラドックス。

人間から見れば、パラドックス、なんて、感傷的な言葉になってしまうけれど、自然のなりたちからすれば、当たり前のこと、なんだろうね。

体内の話にすれば、活性酸素=フリーラジカルというやつが、DNAや脂質・たんぱく質・酵素といった生命活動に必要な成分を錆びさせるらしい。

巷で流行している健康関連グッズ、ほとんどが、この活性酸素を退治しますよ、というコンセプトを唄っている。

おのおのの体感と経験に基づいたPR合戦なんだけど、はっきりいって、よくわからない。

もともとどのくらい活性酸素があって、そのグッズのおかげで、どのくらいになり、このさきどうなるのか、ってことが。

そのあたりのジャッジが、わかりやすくなる、という研究所がある、ときいた。

日本老化制御研究所。

この研究所のコンセプトがなりたてば、世に氾濫する、すごいですよこの商品、症候群は、相当程度、整理整頓されてゆくだろうな。

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しどけ・ぼんな・あいこⅡ

2006年05月18日 | Weblog
朝の食卓、糠漬け師匠にいただいた、秋田の山菜の話題になる。

名札をつけてくださった山菜について、説明していると、母親が、あいこ、は知ってる、だって。

山形にお友達がいるので、そこで、いただいた由。

東北のくくりでいえば、山形も秋田もおんなじなんだね、もちろん、僕の中でも。

山形では、春とり、といったかな、春になると、山へ行って、いろんな山菜を取ってきて、塩に漬け込むらしい。

それを、冬まで、食べる。

各戸に小川?かな、ひかれていて、その水で、塩ぬきをするんだって。

僕は、そんな話を聞きながら、縄文時代をイメージしていた。

東北に王国があった、なんていう話も、まんざらヨタ話ではないよな。

アラハバキやイシカホノリなんていう言葉。

それはともかく、いただいた山菜に、母親の山形での楽しかった日々がつながっていき、傍らの僕は、まさに、ご相伴にあずかった、というわけだ。

夜の食卓には、ウドの酢味噌和え、葉の部分は、キンピラ。

春には春の食べ物。

そうそう、井川でいただいたこしあぶらは、おばのところにも行ったようだ。

72歳のおばが、初めて食べた、と喜んで電話してきた、という。

南極へオーロラを見に行ったおばが、ね。

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To love someone

2006年05月18日 | Weblog
夢オタクの女性と話す。

娘さんがふらふらしていること、こどもの教育など、について。

わたしの教え方がわるかったのかしら、しつけの仕方が悪かったのかしら、という、よくあるノリの話なんだけど。

僕には、いいか悪いかはわからないし、詮索する資格もその気もない。

いいと思っていることが、実は悪いことで、悪いと思っていることが実はいいことで、って、あったりするからね。

そのとき、ふと、妻と結婚する前、グァムへ行ったときにであった言葉のことが浮かんできた。

お土産やさんの壁に張ってあったペナントに書いてあった英語の言葉。

以前にも、このブログにアップしたけど。

だれかを愛すると言うことは、愛するそのひとが、成長するに足るだけのスペースを与えてあげること、というような。

それを聞いた彼女、その言葉は、パワーがある、と。

全身が共振している、だって。

彼女のなかの何かと、まさに、ジャストフィット。

それからね、教育っていうの、教える、とかいう、あれって、やっぱり、educateだと思うんだよ、つまり、ひきだす、って。

ほとんどの場合、強制というか、押し付けてるだけでしょ。

押し付けられるのが上手、というか好きな子もいたりするから、わからなくなっちゃうんだけどさ。

おれ、若い頃、兄貴、東大、弟、ヤクザ、なんていうパターン、わりと、よくみてるからね。

同じ年頃のこどもをもつ、若きオヤタチの悩み、をご披露しました。
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肩にはりつくエネルギー

2006年05月18日 | Weblog
朝ご飯を食べていると、右肩が、痛いような、重いような感覚。

肩がこった、というのと似た感覚が突然、訪れる。

ほとんど、同時に、母親が、お勝手にはいってくる。

そして、話し出す。

要するに、今週末、金曜日だかから、山野草の展示会があること。

それに、出品を依頼されたこと。

なので、何鉢かの山野草を車で持っていかなければならないので困っていること。

それなら、都合つけば、運ぶよ、と。

無理なら、ほかの方法を考えようよ、してほしいことを言ってくれれば、それに対して、できることはするから。

その言葉を発すると、肩の凝りのような痛みは消えた。

哀願のエネルギー。

その瞬間、思った。

親子関係、我が家の空気の流れを象徴するような出来事だったけど。

その後、行って来ます、と出かける僕にかけられる、いってらっしゃい、の声は、明るく、弾んでいた。





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ざんげ交じりの告白?

2006年05月17日 | Weblog
ある会合の帰りがけ、ケーキ屋の友人が言う。

ブログ、毎日、読んでるよ、と。

なかば、あきれたように。

家庭内のこと、けっこう、あからさまに、書いてるし、あと、枯れちゃっていること。

今までのこと知っているものからすると、フムフム、と思うけどね。

ざんげ交じりの告白、みたいな。

などなど、感想をいただく。

ありがたいものです。

貴重な時間を割いてお読みくださって、ありがとうございます。
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秘境パタゴニア

2006年05月17日 | Weblog
報道ステーションの特集。

秘境パタゴニア、南緯40度より南、アルゼンチンとチリにまたがる地域。

そこの自然が侵食されつつある、と。

開拓のための入植者たちによる、森林の伐採・放牧で、荒地になり、砂漠化が広がっていること、地球温暖化で、南極・グリーンランドに次ぐ氷河が溶け出していること。

そこで、もとカリスマ登山家、シュイナードさんという、年商250億のパタゴニア社の社長を中心とする、生態系回復の大プロジェクトが始まっている。

入植者たちが、ネットを張り巡らし、自分の土地だ、と動物のマーキング、つまり、おしっこかけて自分のなわばりだ、みたいなことをして、生態系を乱している広大な土地を、買ってしまうんだって。

張り巡らされたネットで、動物たちは、行き来ができなくなる。

朝鮮半島の38度線、ある日、ここからこっちは、おれんの、ということだよね。

親戚・家族離れ離れ、一家離散というやつ、それが、南緯40度以南の地で起きている。

アンデス鹿って、飼いならされないから、つまり、独立自尊の精神旺盛、というわけで、チリの紋章にもなっているらしいんだけど、いまや、絶滅の危機に瀕していて、あと25頭しかいない、と。

タマンゴ国立公園の近くに、すごくきれいな水が流れる、ベイカー川の映像があった。

ほんと、すごくきれいなんだ、そこへ、スペインの電力会社が、ダム建設のための調査を開始し、山を掘っている映像。

6年後に完成する、その建設のおかげで、人口3000人の村に、4000人の雇用が生まれる、と。

シュィナードさんの仲間の女性が言う、雇用は増えるけど、彼らは、売春宿と酒場をつれてきて、建設が終わると、また、引き上げていく、何も残らない、と。

シュイナードさんたちのプロジェクトによる、野生の回復は、数十年先になるだろう、とも。

ビジネスとは、だれに対して責任があるのか、と彼は、自問したらしい。

株主なのか、マーケットなのか、いや、ちがう、地球にだ。

だから、上場もしないんだ、と。

シンガポールへいってしまった村上ファンドやアメリカに住民票を持つらしい、竹中平蔵は、なんと、答えるんだろう。

いずれにしても、とかく批判の対象になる、マスコミ、とくくられる人たちも、こんな番組を作りたいんだよね、実際のところは。
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しどけ・ぼんな・あいこ

2006年05月17日 | Weblog
夕べ、糠漬け師匠から、電話いただく。

秋田から、山菜がはいったから、いかがですか、と。

それこそ、舶来品よ。

舶来品って、スーパーで売っていないものは、昔でいえば、海を越えてきた舶来品で、とブログに書いたからです、ありがたい、読者のお一人なのです。

遠慮なしにお宅へ伺い、いただく。

しどけ・ぼんな・あいこ・うどと名前をかいてくれてあった。

帰宅後、さっそく、食す。

酢味噌がいいよ、ということだったけど、そのまま、醤油をかけて、シンプルに。

しどけ・ぼんな・あいこの順にいただく。

妻は、あいこ・しどけ・ぼんなの順に。

いずれも、春のかおりが、口の中へ広がるんだけど、僕の感覚だと、ぼんな・しどけ・あいこの順だったな、濃厚さは。

妻的には、いちばん淡い、あいこ、のあとに、しどけ、だったので、しどけの感覚が強烈だったようで、しどけファンに相成ったしだい。

こんな風に書いても、感覚はなかなか伝わらないよね。

ことほどさように、体感を伝えるのは、むずかしい。

百聞は一見にしかず、一食にしかず、というわけで。
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日本代表23人決定

2006年05月16日 | Weblog
これで、三回目だけど、代表に入った人、漏れた人の悲喜こもごものドラマがあるもんだね。

今回は、やむをえない、という気持ちと悔しさない交ぜの、久保の表情が印象にのこる。

松井もだめだったな。

それと、対照的に、巻が滑り込んだ。

テレビカメラのまえの、51歳のおとうさんの映像がはいってきた。

発表の瞬間を捉えていたわけだけど、いいオヤジだったな。

そのうち、巻本人から携帯へ電話がはいり、それも、とっていたけど、あんた、なんとかかんとか、っていうしゃべり方が、いい親子関係を感じさせた。

発表の流れで、報道ステーションに、中田英寿が出演。

彼は、29歳にして、サッカーの老師の風情。

徹底して、ひとつのことを追い求めると、世間的な年齢とは別の、歳のとりかたをするのかもしれないな。

もっとも、東ハトの役員やっていたり、所属のサニーサイドの社長と経営について話したりしているらしいから、ポット出のヒルズ族より、クールかもしれないけどね。

俊輔もよかったな。

これで、ワールドカップモードへ突入だね。

前回は、スカパーのえのきどさんの番組がおもしろかった。

今回も、181chで、一時間番組だけど、やるようだ。





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酒屋の娘

2006年05月16日 | Weblog
こしあぶら、別名、酒屋の娘というらしい。

井川の富士見峠というらしいけど、昨日アップした、天然おじさんんが、早朝、切り落としてくれた枝から、いただいてきた。

隣のおじに、おすそ分け、と持っていく。

一瞬、こころがざわめくのがわかった。

だって、去年なんか、梅が島でわざわざ、一緒に食べてたりしたからね。

スーパーで売ってないものって、昔で言えば、舶来もん、みたいな感じだから。

そもそも、その名も、去年まで、お互い、知らなかったし。

そういえば、昨日のばけいそう、小梅恵草、とかいて、こばけいそう、というらしい。

糠漬け師匠に教わる。

こちろは、食べてはいけない。







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みそじ会

2006年05月16日 | Weblog
母が同窓会で西伊豆に出かける。

バスを貸切、20人くらいで、女学校のころの仲間と。

名前をみたら、みそじ会。

昭和2年生まれの母たちが、うまいネーミングだな。

それを見ただけで、楽しくなる。

お茶目な遊び心と、まだまだ、若々しく生きるわよ、という意気込み。

名前をつけるのって、大事だね。

前の晩、無二の親友から電話がかかってくる。

着てゆくものの事、スカートがいいかしら、ズボンがいいかしら、なんていう。

80歳になっても、かわいいでしょ、まんま、女学生。

枕投げはしないだろうけど、気分は枕投げで、嬌声をあげているかもしれない。

不易流行っていうけれど、変わるものと変わらないもの。

ある意味、戦争と破壊と再建という、時代に翻弄されて、謹厳実直に生きてきた、ごく普通の昭和ヒトケタ生まれが、ひと時、開放される時間なのだろうな。

日ごろは、世代間の誤差・誤解のなかで、疲れもするんだろうけど、みそじ会で、英気を養ってもどってくるんだろう。
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