このひと時のために生きているのかも、ってくらいの。
汗を流し、着替えが終わり、グアテマラのラスロマスを淹れながら味わう。
涼やかな風が、表題だ。
そう、アメリカンスピリットの手巻きの煙草も忘れちゃいけないな。
三点セット、汗と珈琲と煙草と、そこへの来訪者、朝の風。
これ以外に何が必要?ってなもんだ。
まだ、風の訪問は途切れず、これから降るという雨の予兆か。
そもそも、走りを始めようと思い立ったのも、今朝の風を味わいたいがためだった。
新型と言われるウイルスへの感染、ってタグに怯えていたら、とても無理だったね。
にしても、それぞれにそれぞれの思いを携えての、COVID-19への対応なんだよね。
今朝は、道ゆく何人かの方とご挨拶をしながらだった。
挨拶をかわす瞬間、って好きなんだよね。
見ず知らずの、やや固くこわばった表情が、一挙に親密へ向かう、あの瞬間。
だって、人は独りじゃないよね、みたいな。
あるいは、おんなじ人間だ、くらいか。
流石に、走った後の言葉の出方は、違っていて。
流暢ではないかな。
わがカラダの細胞くんたちも、モードを変えるのに忙しく働いているんだろうな。
なにせ、彼ら、一つ一つに意識がある、なんていう方もいらっしゃるし。
たまに、そんなことも思い出すんだけど。
だから、それこそ、僕って何?ってなもんだ。
なんて書いてくると、落語の、なんだっけ、死んだ自分に道端で再会する、というやつ。
なかなか、シュールな噺、思い出すな。
さて、そろそろ、次なるルーティンへ向かうとするか。