の中、信州を堪能してきたのでした。
初日は、晴れ男の面目躍如とはならず、雨の中。
物部守屋神社を参拝。
Googleのマップには、守屋神社となっているところで。
なかなか、見つけられず、地元の郵便局でおききした。
のだけれど、そこの局員さんもわからず、近くにお住まいの「先生」という方に。
お越し願って。
やっと、場所が特定でき、北には、守谷山をあおぎ、一直線の石段がこけむしてもいて。
奥の院は、茅葺きで、なかなか、味わいのあるお宮さんでね。
遠く、物部守屋さんと蘇我入鹿さんの戦いなどを、思い起こしながらの参詣でした。
その前には、ゼロ磁場で有名な、分杭峠へ。
翌日は、諏訪大社を、上社の前宮、本宮、下社の秋宮、春宮と四つまわり。
最近始めた、御朱印をいただいて、四社まわると、諏訪大社と銘打った落雁がいただけるわけだ。
スタンプラリー状態になっちゃったけどね。
中でも好きなのは、前宮で。
杖突峠を高遠の方から下ってきて、すぐのところにあるんだけどね。
昔のまんま、というかね。
奥の院の前には、鎌倉道と木札が立っていて、この地も、武家政権とのつながりがあったことが。
忍ばれもしたんだけどね。
そう言えば、今年のお正月、雪の中を、おじおばとともに、参詣したんだった。
四社のなかでも、秋宮が、合掌していると、ハートに来た。
なんでも、神様の仮宮というのか、秋には、こちら、春には春宮、という具合らしく。
さしずめ、この季節は、神様がいらっしゃったんだろうな。
このところ、時折、ハートを打つ、というのか、鼓動が早くなる、というのか。
そんなお宮さんがあるんだよね。
伊達や酔狂で、みなさん、参詣するわけでなく、なんらかの、目に見えない、説明できない。
なにかに惹かれてもいるんだろうと、そんな感想を持つのであります。
その後、上田まで走り。
池波正太郎のこよなく愛したおそば屋さん、「刀屋」さんへ。
何分か待って、もりそばをいただいたんだけど。
おそば、てんこもり、というか、小、中、普通、大とあって。
普通にしたら、こんもりと、見ただけで、お腹いっぱいになりそうで。
700gなんだそうで。
同行の、神社おたく、富士からの御仁は、大、を注文し。
そちらは、1kgだそうで、見るからに雄大な、おそばの山、おそばの世界遺産、富士山。
と言った風情で、信州のそばは量がおおいね、と口々に。
という感想に、お店の方は、うちの量が多いんです、と。
僕のほうは、うまいまずい、の前に、完食した、という満足感でね。
おそばは、箸で少量をすくい、おつゆには、ほんの少しつけるだけで、あとは。
ず、ずずっと、という感じが、いいかな。
出汁のきいたおつゆが、そばのあとに続いて、という順番が、胃の食欲を刺激し。
だな、きっと。
それにしても、池波正太郎は、このお店のどこが気に入っていたのかな。
「真田太平記」など、たくさんの真田ものを書いているから。
上田の街にとっては、上手な広報課の職員みたいなもので、町民栄誉賞くらいの方なんだろうな。
おそばで満腹になった後、正式名称「池波正太郎真田太平記館」という記念館へ。
そこで、真田一統の活躍の歴史を眺めてきて。
「剣客商売」は、全巻、引き込まれるように読んだけど、真田ものは読んだことがないので。
これを機会に、読んでみようか、と思ったりね。
とはいえ、わが積ん読書架には、未消化の本がいっぱい、なので。
いつ、それが開始されるかは、わかりません。
ほぼ計画的、という実に、まったりとした旅では、この寄り道ってのが。
とても、楽しいわけだ。
この記念館も、同行の旅行会社経営の女子が、おそばやさんの店先で見つけた。
ポスターから、じゃ、行こうか、という具合なんでね。
ハプニングだけが人生だ、と寺山修司をもじって、言って見たくもなるような、ね。
その後、生島足島神社へ。
ここのご神体は、地面でね、つまり、大地。
そんな延喜式内社なんだけど、その土地の隆盛具合で、各お宮さんも。
その繁昌ぶりが違うので、見た目の隆盛ぶりってのは、ある意味、宮司さんだったりの。
商売に長けてる長けてない、くらいのことにもなり。
それぞれの歴史を、そこにも、垣間みれる、ともいえてね。
なんにしても、おもしろいわけです。
今回の旅は、前回の「飛鳥・吉野への旅」から、物部守屋と蘇我入鹿の、神と仏の戦い、の延長で。
そのとき、飛鳥では敗れた守屋さんが、実は、諏訪の地へ逃れ、その係累が。
物部守屋神社を祀り、というところから、企画されたんだけど。
その物部を追っていくと、どうやら、蝦夷にもつながり、ということで。
ひょっとしたら、次回は、蝦夷の地、東北への温泉旅行になるかも、という流れで。
仙台だったか、岩手だったか、「アテルイ記念館」をめがけての旅、かな。
そんなことやってると、終わりがなく、そのうち、20万年前のイブが生まれた、大地溝だっけ。
アフリカへの旅、なんてことにもなりそうだけどね。
って、本日は、なんだか、大量に書いてしまったね、2500文字越え、K点越えです。