まわりで起こっていること

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桜島は鹿児島の誇りだ

2014年10月10日 | Weblog

桜島といえば、何年か前、長渕剛がライブコンサートをやったよね。

その跡、が、神武天皇駐屯の伝承みたいな感じで、残されていた。

んだけど。

前回は、曇っていて、よくみえなかったけれど、今回は、晴天で。

おかげさまで、桜島がよく見えた。

フェリーに乗り、現地展望台から、噴煙をiPhoneの動画で撮ったりした。

富士山と同じように、独立峰なので、くっきり姿が美しいわけだ。

御嶽山の噴火が、悲惨な結果になって、未だに捜索が続いていて。

火山にたいしては、全国的にナイーブになっているんだけど。

ご当地、桜島では、アプリオリ、というか、デフォというか。

あって当たり前、鹿児島の道々には、火山灰がざらざらしているんで。

火山と折り合いをつけて、危険は危険、しかし、その中で、うまく生きていく。

という、古来、列島人が身につけてきた生き方が感じられ。

溶岩饅頭なんてのが、あったかどうか、定かではないけれど、そんな感じでね。

ところどころには、核シェルターならぬ、溶岩避難壕が作られていて。

日常なんだね、噴火ってのが。

15000年前の噴火で、縄文人が一挙に、その火山灰の下になってしまった。

という上野山遺跡、その近くに、わが薩摩隼人、社員さんのご実家があり。

そこから、ほんの数分のところに、おおなむち神社があるんだけど。

土地の人々は、おなんじさあ、と呼びならわし。

大穴持ち、だから、おおなむち、ってのは、噴火口が神様になっている。

という説もある、お宮さんなんだけど。

そこへもお詣りし。

さらに、鹿児島神宮、霧島神宮。

それから、宮浦宮という、ここには、薩南戦争で海からの艦砲射撃の弾の跡。

の残る大銀杏があり、小さなお宮さんだけど、延喜式内社でね。

神武天皇が、ここを駐屯地にした、という伝承の碑があった。

ここは、わが薩摩隼人のおかあさんの生まれた地で。

彼から見たら、おばあさんが、難儀して暮らしていたんだそうで。

幼い頃、何度もここへ来て遊んだ、というわけだ。

水道もなく、洗い物は川へおりて、畑へは肥担桶(こえたご)を担いで坂道をのぼり、と。

その昔、桜島を仰ぎ見ながら、そんな営為が続けられていたんだろうね。

太古は、桜島が位置する錦江湾そのものが、噴火口だった、という説もあり。

素晴らしい温泉も数多くある、この地は、火山の国なんだね。

今週は、18号に続き、さらに大きいという19号の台風も迫っていて。

日本列島には、ここのところ、雨や風や噴火などなどが、なんども襲いかかっているけれど。

鹿児島での、桜島とのつきあい方を目の当たりにして、なんだか、そうだよね。

という気になった。

天変地異というのは、今に始まったことではなく、史上始まって以来の、なんとかかんとか。

という惹句というか、言い回しが、メディアでは、流行だけど。

ちょっと、時代を巻き戻し、もう少し、大きな尺度で眺め渡せば。

わがご先祖様方は、いろんな経験をへて、この日本列島の文化、習俗をつくってきた。

というね、当たり前のことにも、思いがいたるわけで。

さて、週末の台風19号に備えることにしましょうか。

 

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