みなさんお久しぶり。
先月末、ついに人生初、ビョークの生ライブを目撃することが出来ました。
ビョークのライブは昨年から気になってたんですが、先々週土曜の神戸ワールド記念ホールの日は運悪く出勤日になってて、これまた人事異動がややこしい時期で仕事を休むに休めず諦めるしかなかった。
もし神戸のライブに行けてたなら、この日の晩に起こった胸糞悪い出来事もなかったろうに・・・
不覚だったのが、3月31日に東京で追加公演があるという情報を見逃していたこと。
3月末は決算で平日仕事も休みで土日と連休が続く。もうこれは東京に遠征するしかないだろうと。
まぁチケットは当然ながら完売してて、SNSなどでチケット売りに出してる人を探したけど、なかなか出回ってなくて競争率も高い。
結局前日まで譲渡者を確保できず、普通ならここで諦めるしかないんだが、なんかムシャクシャしてたんでとりあえず東京に行ったろうと。
ビョークのライブもヘタしたら今回で最後になるかもしれんので。
しかし、関西圏ならいざ知らず、東京までチケット無しで現地に赴き、チケットを持て余してる人を当て所もなく探すという大バクチに打って出たのは今回が初めて。
「まぁ何人かいるやろう、行けば何とかなる」とけっこう楽観視していた。
行きはいつもみたいに前日の夜行バスで行く予定が、平日発着にもかかわらずちぇー万するバスしか残ってなく割合わんので、当日新幹線で行くことにした。
今回はチケット確保せんといかんかったので、観光も新宿でのディスクユニオン巡りもいっさいなし。
東京ガーデンシネマは行ったことなくて、りんかい線とか乗り継いで行かんといかんややこしいところの会場。
最近の外タレライブはこっちら辺が多いんかな。
余裕をみて物販先行販売時間前に着くよう会場に赴いた。
クソ、先頭ガキどもに占領されとった。
到着。やっぱ東京はスケールがデカいなぁ。
もう長蛇の列が出来ていて、この中に一人ぐらい余ってるチケット持ってる人いるだろうと、ユニコーンのフライヤーを取り出し、裏に「チケット余ってませんか」のメッセージを書こうと思ったら、カバンにマジックが入ってないことに気づく。
幸い向かいのモール内にダイソーがあったので急いでマジックを買いに行く。
そして、最初ベンチに座って紙を掲げてたんだが、これじゃ見えないなと思ってもう 恥も外聞もなく、グッズ買い終わって出てくる出口の前に立って余ってませんか紙を掲げて、引っかかるのをひたすら待った。
悲しいけど、チケット無しじゃ先行物販に参加する権利もない。
一応スマホ片手にSNSでも探っていたが、こちらは絶望的だった。
近年の転売防止システムの強化もあって、ダフ屋も一掃され、現地での兄ちゃんチケット余ってへんか活動してるのは私ぐらいしかいなかった。
最初1時間くらいでなんとかなるだろうと。その後腹ごしらえして、茶しばいて、グッズ購入して。
ところがこれが全然捕まらない。
いつスタッフの人に注意されるかとビクビクしながら、途中で世にも珍しいピンクフロイドの『原子心母』トレーナー着たお姉さんを発見し思わず話しかけ、その方に励まされたりしたりして、ビルとビルの間を通る激しい谷間風に煽られながら待つこと3時間。
開演が30分前に差し迫り、もう半泣きになっているところへ、ようやくチケット余ってることを名乗り出てくれる人が現れた。
ああーー!!よかったーー!!
定価で買い取るつもりが、端数の1,000円を値引きしてくれて、もうこの人神様かと思った。
とりあえずコンビニに急ぎ茶を購入(後に私はこの時クール系のミンティアを買わなかったことを激しく後悔することになる)。
グッズはサーーっとみてもういいの残ってないなと諦め、席へと急いだ。
譲っていただいたチケットはバルコニー1のS席とある。
なんか見晴らしのいいボックス席みたいなところかなーっと勝手に思い込んでいたんだけど、なんや2階の屋根の覆いかぶさった奥まった席だった。
これで2万もするS席かぁ・・・ポールの時のドーム3階席の方がよかったな。
さて、いよいよ人生初のビョークのライブ。
ビョークのライブはヴェスパタインツアー時の『Live at Royal Opera House』のDVDを観て感銘を受けてから、一生に一度は観ておきたいとずっと思っていた。
今回のライブは、公演ごとに最新型のcornucopia(コーニュコピア)と、古典的なorchestral(オーケストラル)の2種の構成があって、どっちを観るかはオーディエンス次第。
神戸公演はorchestralの一択のみだったが。
今回観た追加公演はcornucopiaの方で、私もこっちの方が得体が知れなくて興味深く、SNSなどの評判も良かったのでちょうどよかった。
スターウォーズの元老院の評議会ばりのスケールのデカい会場。
結論から申しますと、初ビョークのライブは、終始❓な感じ。
そもそも実は最新作を聴いてなく、その時点で無謀だったと。
まず、暗転して幕は閉じたままで舞台袖から現地調達と思しき白装束の明らかに日本人の男女混合合唱団みたいな人達が出てきた。
そして、一発目日本民謡の『さくらさくら』を多少アヴァンギャルドなアレンジで合唱し出す。
少し失笑が起こるが、この予想外のオープニング、さすがビョークのライブだなと思った。
で、いつここにビョークが絡んでくるの?と心待ちにしてたんだが、3曲やってついに1秒もビョークは現れることなく、日本合唱団はステージ袖にはけていった。
ええっ!?君ら前座やったん!?
ステージはさすがスケールのデカいセットが組まれていて、それはもうハリウッドのSFファンタジー映画ばり。
もうこれはロックコンサートではなく、限りなくシルクドソレイユに近い舞台といったところ。
演者はどれも植物の妖精みたいな衣装を身にまとい、ビョークはというと、紫蘇色っぽい花びらを全身に纏ったクリーチャーの様相を呈していた。
ほぼ知らないアンビエントな曲ばかりで、新作中心のセトリだったと思われる。
ステージバック全体に映し出されるプロジェクションマッピングのCG映像も緻密な構成で、ビョークの歌と絶妙にシンクロしたりして、もうそのスケールのデカさは半端なかった。
もちろんさっきの前座の日本合唱団も出てきた。
björk Cornucopia Tour 2023
ただ、いくらスケールがデカいとはいえ、私の座っていた奥まったところの2階席からでは、なんか遠くの方で不思議なことをやってるなって感じ。
ビョークの歌は完璧過ぎているのか、あまり生歌感が伝わってこなかった。
行きの新幹線内でも全然眠れてなくて、ライブ中、曲の意味のわからなさに2回ほど意識を失ってしまった。
本編が終わったなと思ったところで、席を立ちトイレで用を足して戻ってくると、すでに曲が始まっており(これも私の知らない曲)、ビョークも衣装替えをしていて、今度はスリップノットのクレイグの全身ヴァージョンといいますか、触覚だらけになってた。
「あなたはほんとうにビョークですか?」と。
でも、終盤でやっとビョークがあのキュートな声で「ドウモ、アリガトウ」と日本語で謝辞を述べたのを聴いて、ようやく生ビョークを観てるんだという実感が沸いた。
まぁここまで進化してしまったビョークのライブは、やはり私には敷居が高すぎたと言わざるを得ない。
ひょっとしたらorchestralの方が少しは意味の分かるライブだったかもしれない。
終演後の物販は、今ツアーのタオルくらいしか残ってなくて、ちょっと迷ったけど見合わせた。
ビョークの各作品の帯付きアナログ日本盤も売っていてかなり魅力的ではあったが、夜行バスで持ち帰るのは面倒だったので(置き忘れ率もすこぶる高い)、最新作のCDを購入したら、ポストのポストカードが付いてきた。ポストだけに。
『ヴォルタ』の時点ですでにビョークについていけてなかったが・・・
う~ん、この作品を先に聴いていたら、東京遠征は見合わせていたかもしれないな。
先月末、ついに人生初、ビョークの生ライブを目撃することが出来ました。
ビョークのライブは昨年から気になってたんですが、先々週土曜の神戸ワールド記念ホールの日は運悪く出勤日になってて、これまた人事異動がややこしい時期で仕事を休むに休めず諦めるしかなかった。
もし神戸のライブに行けてたなら、この日の晩に起こった胸糞悪い出来事もなかったろうに・・・
不覚だったのが、3月31日に東京で追加公演があるという情報を見逃していたこと。
3月末は決算で平日仕事も休みで土日と連休が続く。もうこれは東京に遠征するしかないだろうと。
まぁチケットは当然ながら完売してて、SNSなどでチケット売りに出してる人を探したけど、なかなか出回ってなくて競争率も高い。
結局前日まで譲渡者を確保できず、普通ならここで諦めるしかないんだが、なんかムシャクシャしてたんでとりあえず東京に行ったろうと。
ビョークのライブもヘタしたら今回で最後になるかもしれんので。
しかし、関西圏ならいざ知らず、東京までチケット無しで現地に赴き、チケットを持て余してる人を当て所もなく探すという大バクチに打って出たのは今回が初めて。
「まぁ何人かいるやろう、行けば何とかなる」とけっこう楽観視していた。
行きはいつもみたいに前日の夜行バスで行く予定が、平日発着にもかかわらずちぇー万するバスしか残ってなく割合わんので、当日新幹線で行くことにした。
今回はチケット確保せんといかんかったので、観光も新宿でのディスクユニオン巡りもいっさいなし。
東京ガーデンシネマは行ったことなくて、りんかい線とか乗り継いで行かんといかんややこしいところの会場。
最近の外タレライブはこっちら辺が多いんかな。
余裕をみて物販先行販売時間前に着くよう会場に赴いた。
クソ、先頭ガキどもに占領されとった。
到着。やっぱ東京はスケールがデカいなぁ。
もう長蛇の列が出来ていて、この中に一人ぐらい余ってるチケット持ってる人いるだろうと、ユニコーンのフライヤーを取り出し、裏に「チケット余ってませんか」のメッセージを書こうと思ったら、カバンにマジックが入ってないことに気づく。
幸い向かいのモール内にダイソーがあったので急いでマジックを買いに行く。
そして、最初ベンチに座って紙を掲げてたんだが、これじゃ見えないなと思ってもう 恥も外聞もなく、グッズ買い終わって出てくる出口の前に立って余ってませんか紙を掲げて、引っかかるのをひたすら待った。
悲しいけど、チケット無しじゃ先行物販に参加する権利もない。
一応スマホ片手にSNSでも探っていたが、こちらは絶望的だった。
近年の転売防止システムの強化もあって、ダフ屋も一掃され、現地での兄ちゃんチケット余ってへんか活動してるのは私ぐらいしかいなかった。
最初1時間くらいでなんとかなるだろうと。その後腹ごしらえして、茶しばいて、グッズ購入して。
ところがこれが全然捕まらない。
いつスタッフの人に注意されるかとビクビクしながら、途中で世にも珍しいピンクフロイドの『原子心母』トレーナー着たお姉さんを発見し思わず話しかけ、その方に励まされたりしたりして、ビルとビルの間を通る激しい谷間風に煽られながら待つこと3時間。
開演が30分前に差し迫り、もう半泣きになっているところへ、ようやくチケット余ってることを名乗り出てくれる人が現れた。
ああーー!!よかったーー!!
定価で買い取るつもりが、端数の1,000円を値引きしてくれて、もうこの人神様かと思った。
とりあえずコンビニに急ぎ茶を購入(後に私はこの時クール系のミンティアを買わなかったことを激しく後悔することになる)。
グッズはサーーっとみてもういいの残ってないなと諦め、席へと急いだ。
譲っていただいたチケットはバルコニー1のS席とある。
なんか見晴らしのいいボックス席みたいなところかなーっと勝手に思い込んでいたんだけど、なんや2階の屋根の覆いかぶさった奥まった席だった。
これで2万もするS席かぁ・・・ポールの時のドーム3階席の方がよかったな。
さて、いよいよ人生初のビョークのライブ。
ビョークのライブはヴェスパタインツアー時の『Live at Royal Opera House』のDVDを観て感銘を受けてから、一生に一度は観ておきたいとずっと思っていた。
今回のライブは、公演ごとに最新型のcornucopia(コーニュコピア)と、古典的なorchestral(オーケストラル)の2種の構成があって、どっちを観るかはオーディエンス次第。
神戸公演はorchestralの一択のみだったが。
今回観た追加公演はcornucopiaの方で、私もこっちの方が得体が知れなくて興味深く、SNSなどの評判も良かったのでちょうどよかった。
スターウォーズの元老院の評議会ばりのスケールのデカい会場。
結論から申しますと、初ビョークのライブは、終始❓な感じ。
そもそも実は最新作を聴いてなく、その時点で無謀だったと。
まず、暗転して幕は閉じたままで舞台袖から現地調達と思しき白装束の明らかに日本人の男女混合合唱団みたいな人達が出てきた。
そして、一発目日本民謡の『さくらさくら』を多少アヴァンギャルドなアレンジで合唱し出す。
少し失笑が起こるが、この予想外のオープニング、さすがビョークのライブだなと思った。
で、いつここにビョークが絡んでくるの?と心待ちにしてたんだが、3曲やってついに1秒もビョークは現れることなく、日本合唱団はステージ袖にはけていった。
ええっ!?君ら前座やったん!?
ステージはさすがスケールのデカいセットが組まれていて、それはもうハリウッドのSFファンタジー映画ばり。
もうこれはロックコンサートではなく、限りなくシルクドソレイユに近い舞台といったところ。
演者はどれも植物の妖精みたいな衣装を身にまとい、ビョークはというと、紫蘇色っぽい花びらを全身に纏ったクリーチャーの様相を呈していた。
ほぼ知らないアンビエントな曲ばかりで、新作中心のセトリだったと思われる。
ステージバック全体に映し出されるプロジェクションマッピングのCG映像も緻密な構成で、ビョークの歌と絶妙にシンクロしたりして、もうそのスケールのデカさは半端なかった。
もちろんさっきの前座の日本合唱団も出てきた。
björk Cornucopia Tour 2023
ただ、いくらスケールがデカいとはいえ、私の座っていた奥まったところの2階席からでは、なんか遠くの方で不思議なことをやってるなって感じ。
ビョークの歌は完璧過ぎているのか、あまり生歌感が伝わってこなかった。
行きの新幹線内でも全然眠れてなくて、ライブ中、曲の意味のわからなさに2回ほど意識を失ってしまった。
本編が終わったなと思ったところで、席を立ちトイレで用を足して戻ってくると、すでに曲が始まっており(これも私の知らない曲)、ビョークも衣装替えをしていて、今度はスリップノットのクレイグの全身ヴァージョンといいますか、触覚だらけになってた。
「あなたはほんとうにビョークですか?」と。
でも、終盤でやっとビョークがあのキュートな声で「ドウモ、アリガトウ」と日本語で謝辞を述べたのを聴いて、ようやく生ビョークを観てるんだという実感が沸いた。
まぁここまで進化してしまったビョークのライブは、やはり私には敷居が高すぎたと言わざるを得ない。
ひょっとしたらorchestralの方が少しは意味の分かるライブだったかもしれない。
終演後の物販は、今ツアーのタオルくらいしか残ってなくて、ちょっと迷ったけど見合わせた。
ビョークの各作品の帯付きアナログ日本盤も売っていてかなり魅力的ではあったが、夜行バスで持ち帰るのは面倒だったので(置き忘れ率もすこぶる高い)、最新作のCDを購入したら、ポストのポストカードが付いてきた。ポストだけに。
『ヴォルタ』の時点ですでにビョークについていけてなかったが・・・
う~ん、この作品を先に聴いていたら、東京遠征は見合わせていたかもしれないな。