AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

追悼ピーター・グリーンさん

2020年08月09日 | ♪音楽総合♪
ちょっとタイミングずれましたが・・・

ピーター・グリーンが逝ってしまった。享年73歳。


まぁ最近いっぱいいろんな人が死にすぎて特に驚きはしなかった。
特別思い入れ深いミュージシャンってわけでもなかったので。
でも、「ああ、とうとう逝ってしまったか」という感慨深い気持ちにはなった。
寂しいことに、日本のTwitterのトレンドには全然挙がってこなかったけど。

ピーター・グリーンといえば、英国を代表するブルースバンドFLEETWOOD MACの創設メンバーであり、英国が生んだ最も偉大なブルースギタリストの一人とされるほどの人物で、ピーターの訃報を受け、ブライアン・メイ、ギーザー・バトラー、スティーヴ・ハケット、ポール・スタンレーなど、錚々たる面子が追悼コメントを発表している。
メタル、ハード・ロック系のミュージシャンにも信奉者が多く、ゲイリー・ムーアなどはブルースアルバムに傾倒していた頃「Stop Messin' Around」をカヴァーしてるし、JUDAS PRIESTはリフに感銘を受けたのか、「The Green Manalishi」をメタリックにカヴァーしている。
カーク・ハメットも大ファンらしく、かつてピーター・グリーンが使用していたのをゲイリー・ムーアが買い取ってThin Lizzyのアルバム『Black Rose』のレコーディングで使用したという1959年製レスポール「Greeny」を現在彼が所有してたりする。




まぁピーター・グリーンの名前を聞いてもピンとこない人が日本じゃ殆どだと思われるし、私自身ピーター・グリーンの凄さをハッキリ認識してるワケではないが、サンタナがカヴァーしたことで大ヒットした「Black Magic Woman」はピーター作曲で、個人的にはピーターの歌うオリジナルの方が断然渋くて好きだ。

Fleetwood Mac - Black Magic Woman, Stereo 1968-73 CBS 45 record.



FLEETWOOD MACは、高校の頃ホワイトブルースに傾倒していたうちの姉が企画盤的な『聖なる鳥』のレコードを持ってて、その中から何曲かいいなと思って聴いていたくらい。
15年前にソニーから紙ジャケリマスタシリーズが出て、「Looking For Somebody」が久々に聴きたいなと思って『聖なる鳥』だけ購入したんだが、こいつがめちゃくちゃ編集されていて、「Need Your Love So Bad」(これもいい曲だが)が5テイクも収録されてる代わりに、なんと「Looking For Somebody」がハショられてて発狂しそうになった。
その他のアルバムは廃盤になってからシコシコ買い集めてて、だいぶ希少になってたのでこんだけ集めるのには苦労した。




つか私FLEETWOOD MACのことをあまりよくわかってなくて、この帯見たらどっちも1968年作でどっちもデビュー作だという。
ピーター・グリーンズ~とただのフリートウッド・マックとを別物としているのか?
そもそもピーター・グリーンが率いてんのにバンド名は他のメンバーの名字だったりでややこしいんだよ。




しかしこのシリーズはLPジャケの再現度も素晴らしいが、音もものすごくいい。
この中で一番聴きやすいアルバムといったら、個人的にはやはりアメリカ編集盤である『英吉利の薔薇』かと。
ただ、名インスト「Jigsaw Puzzle Blues」や、哀愁感タップリの「Something Inside Of Me」など、三番目のギタリストであるダニー・カーワンが作曲した曲が割と多く、私はひょっとしたらダニー・カーワンが好きだったのかと。
スライドギターを得意とするダミ声が特徴のジェレミー・スペンサーの楽曲は明らかにあまり好みではない。


みたいな感じで、親父が亡くなってからあまり会話してなかった姉と、こないだ突如フリートウッド・マック論争を繰り広げてしまった。
まぁ論争というのは大袈裟で、どっちもあまりよくわかってないってことが確認できたくらいだ。
ただ、姉はピーター・グリーンのステージを生で観ているという点では負けを認めざるを得ない。


とまぁ、最近の冷めた姉弟の間に再び熱い会話をもたらしてくれたピーター・グリーンに感謝し、ご冥福をお祈りしたいと思います。

コメント
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