AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

カンスンローセス

2017年01月21日 | ♪音楽総合♪
年明けてポケーっと過ごしてたら、気づけばもう明日(というか今日)ガンズが大阪にやってくるんやと、すっかり油断していた。
今まで散々彼らのライブは無視してきたが、今回はめずらしくちょっといってみたろかしらんという気になった。
なぜなら、私もかつて彼らのロックンロールにぶっとばされた人間のひとりだから。
あと土曜日ってのもあった(運悪く出勤日やけど)。


ガンズやったら1stが一番好きって人は、ガンダムやったらファーストが一番好きっていうのと同じくらい大多数だと思う。
私もその例に漏れない。

『APPETITE FOR DESTRUCTION』。

ガンズのこの不朽の名作に出会ったのは中学時代も半ば。
アイアン・メイデンのアルバム蒐集には余念がなかったが、メタリカの楽曲にガツーーン!!とやられ、オーソドックスなHR/HMに対しての興味がだんだん薄れ、いよいよスラッシュ嗜好へとシフトし始めた、そんな矢先であった。
ある日メタ友の穏健派リーゼントヤンキーのハルの家に訪れると、その破廉恥なジャケ画のアナログ盤が部屋にころがっていた。
まだ日本盤は発売されていなく、日本で人気に火がつく前のことである。
またハルは何をわけのわからんシロモノを買うてきたんや?と、不審の面持ちでジャケをシゲシゲと眺めた。




音源を聴かせてもらうと、小気味のいいロックンロールに合わせて甲高くて素っ頓狂な男の歌声が聞こえてきた。
「なんじゃこれは!?」と。今まで聴いたことのない声だった。
そして、トチ狂ったかのようなスキャット。

「シャナナナナナナナ、ピーィ!ピーィ!」

な、なんやねんこれは!?と。

ほんで男のくせにAV女優みたいな喘ぎ声を出すというのにも、かなり当惑をおぼえた。

この卑猥なジャケットにこの猥雑ヴォーカル。
なるほど、ハルはエロネタとして(中学生なのでシモネタ全盛期)シャレでこのアルバムを買って俺に聴かせてくれよったんやなぁと。

とりあえず、このアルバムを貸してもらって家に持ち帰ってじっくりと聴いてみることにした。
それから私は1ヵ月、ぶっ通しで毎日このアルバムを聴くことになろうとは予想だにしてなかった。


SEX、DRUG & ALCOHOL臭がプンプン匂う、頽廃的でまさにバッドボーイズロックを地で行くようなダーティサウンド。
メタラーを十分に惹きつけるサウンドだが、やってることは紛れもないロックンロールだ。そして、それはとてつもない破壊力があった。
ねちっこい粘着質なギター、演奏はルーズでパンキッシュな感じもするが、ことのほかどれもこれも楽曲がしっかりしていて展開が絶妙だ。
アクセルは甲高い声と野太い声とを楽曲ごとに使い分け、巧いヴォーカリストだけど、どこか常軌を逸していた。
まさにモンスターバンドとしかいいようがなく、その衝撃のデビュー作が紛れもないモンスターアルバムだった。


まぁしかし、ガンズは私にとっては一発屋のバンドだった(ゆーてもそれはとてつもなくデカい一発だが)。
高校生になってバンドブーム真っ盛り、2枚組の2nd『USE YOUR ILLUSION』が発売され、中学の時ハードロックの「ハ」の字も知らなかった連中が口ぐちに「ガンズ!ガンズ!」と囃したて、アクセルやスラッシュを崇拝していた。
しかし、私はその頃、他に色んな音楽がどんどん入ってきて、すでにガンズには興味をなくしてしまっており、新譜すら買う気になれなかった。
大学の頃、ブックオフで『Ⅱ』だけ購入して聴いてみたけど、確かにメンバーチェンジで演奏力が向上し、バラエティに富んだいい曲が揃ってるんだが、妙に洗練されたスタイリッシュで上品な曲が多く、そこにはかつての毒々しい不良ロックの刺激はもうなかった。
最新作『CHINESE DEMOCRACY』に関しては、数年前これまたブックオフの500円コーナーで購入したが、聴いてる最中イライラしてきて停止ボタンを押してしまうほど、堪えがたいシロモノだった。

まぁ今回のライブ、この辺の作品からもまんべんなく演るって聞いてるが、いまさら予習しても遅いよな。『Ⅰ』は音源がないし。
1stからは「Welcome To The Jungle」、「Night Train」、「Paradise City」、「Sweet Child O' Mine」あたりはマストだろう。

ただ、私が一番やってほしい曲といえば、ズバリこいつ!
みんなだってそうだろう?



今日の1曲:『Rocket Queen』/ Guns N' Roses
コメント
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