AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

タダ&ASKA

2016年07月18日 | コンサート
3連休ど真ん中日の昨日は、奈良県明日香村で『ASUKA DESIGN WEEK』なる催しがあって、石舞台古墳地区のあすか風舞台では音と語りを楽しむ「飛鳥音話祭」というのが催されていた。
フリーイベントで、しかもそこにSalyuが出演するというんだからこれは行かない手はないと。
まぁ誘って同伴してくれそうなヤツも思い当たらなかったので、今回はあまり音楽に興味のない母親を接待することにした。




18時前に会場に到着するやいなや、ステージの方からこの緑地帯広がる歴史ある崇高な場所におよそふさわしくないガサガサした関西弁のしゃべくり声が聞こえてきた。
そういえば、まぁまぁ売れっ子だったのに最近引退するしないとかでよーわからん状態にあるお笑い芸人が独演会でこのイベントに招かれてたっけと。
遠くの方からその様子をのぞいてみると、かなり盛り上がってない感じ。
それでもその芸人さんは声を振り絞って手ぶり身ぶりを加えながら一生懸命熱弁をふるっていた。
しかもステージ上ではなく下まで降りてきていたので笑けてきた。


石舞台古墳見学してたら、ステージ方面からその芸人さんが「どうやって盛り上げたらええねーーーんっ!!」って叫びが聞こえてきたので笑けてしゃーなかった。
まぁ盛り上がらんやろな。
でもこれはこの芸人を呼んだ主催者側が悪いと思う。なんのメリットがあってこの微妙な感じの芸人をこのイベントに呼んだのかと。全くもってして意味がわからん。
そら本人も何をどう盛り上げてええんかと戸惑ったやろう。それでも一生懸命しゃべっていたその姿には少し好感がもてた。
トークショー終わってから客席までやってきて来客の人らひとりひとりに快くツーショット写真にも応じていたし。


そろそろ音楽の部が始まりそうなので、ステージの方へと赴いた。
入口でレジャーシートと団扇まで配布してくれはって、フリーでプロのライブが見れてなんていいイベントなんだと。

てかまたこいつか!


ドラムセットが用意されていたので、最初てっきりSalyuかと思っていたが、ローディーみたいな男の人らが3人出てきてサウンドチェックを始め出して、なんや地元のアマバンドの方々かと思いきや、この人たちがGAKU-MCとかいう名前はなんとなく聞いたことのあるもう一組の演者だった。
いや、ラッパーって肩書きやったからてっきりMC&ミキサーオンリーみたいなスタイルやと思ってたらバンド編成やったんね。失礼!
韻踏みまくりのポジティブシンキンなメロいラップ&客ノセ中心のMCスタイル。
まぁ音楽性の嗜好の相違はどうしようもないんやけど、ワンマンならいざしらず、最初から客にC&Rを求めてくるこの一体感の押し売りみたいなライブスタイルは私の苦手とするところで、かなりしんどいものがあった。
でもうちの母親はけっこう楽しんでた様子。彼らのかます軽めのジョークにも声を出して笑ってたし、「ラララ~~♪」みたいなC&Rにも付き合っていた。
まぁこの人とも性格も感性も全然違うんよな自分。母親はもう至って健全でオットリタイプ。よくこの人から俺のようなクソみたいな人間が生まれてきたなぁ。


ちょっくら席を離れて出店見学。



その後ろはこんな感じ。つかもう今にも雨が降りそうで気が気でなかった。



そして、約1時間くらいのGAKU氏の演目がようやく終わって辺りも暗くなってきて、これまたちょい長めのセットチェンジの後Salyu御一行が登場。



今回はいつもの名越氏(G)にコーラスのヤマグチヒロコさん、そして見たことないキーボードの人とSalyuという4人編成。
名越氏がペイジを思わせるバイオリンの弓でギターを奏で出し、Salyuの厳かなスキャットでライブがはじまった。
その神々しくも透明感溢れるのびやかなSalyuの歌声と、後ろの森をバックにした幻想的な照明の演出とが見事にシンクロして、この明日香の大地にとてつもない神秘を生み出していた。
今まで数々のSalyuのフリーライブは見てきたが、ここまで贅沢な環境でのライブはなかったと思う。

この明日香の自然に合わせたセットリストだったのかわからないが、「夜の海 遠い出会いに」、「Landmark」など、初期の割と声を張り上げる曲多めで後半戦大丈夫かと思ったが、「The Rain」で案の定ちょっと歌唱が不安定になっていた。
それでもヴォイスループマシーンを駆使しての、その場で自分の歌を多重ループさせる演出は素晴らしかったし、少人数編成&野外だからこそモロに脳に響いてくるSalyuののびやかな生歌は、屋内のワンマンよりも絶大なのだ。
知らない曲が1曲あって新曲かと思ったが、「My Memory」というどうやら以前ライブでは演奏されたことのある曲らしく(ライブDVDに入ってるのかな?)まだ音源化はされてない曲みたいだった。
この曲の時のSalyuの歌の調子がもの凄くよくて、楽曲の感じも今までの厳かで重厚な感じとガラっと違うタイプの曲でなんとなくグルーヴ感が加わり気分も少し高揚してきた。よし、これから盛り上がるぞーーっ!
だが、信じられないことに、次にリリイ・シュシュの「回復する傷」が演奏され、Salyuがメンバー紹介してライブはそれで終わってしまった(約45分くらい?)。
雨はやがて降りそうで降らぬまま・・・・

計5曲って・・・なんだよそれーっ!金返せー!(払ってないけど)


当然アンコールが起きた。Salyuファンのへこたれなさは知っている。
うん、多分あるだろうと思っていた。
しかし、しばらくするとSalyuがひとりだけステージに出てきて、もうスタッフが機材の片づけを始めたのでと申し訳なさそうに説明し、アカペラで1節だけ何か歌ってくれた。
Salyuはほんとに律儀な人だ。
しかし、覚えはあるんやけどこれ何の曲だったかなと、最後まで思い出せなかったのは私の不覚であった。




帰りに母親に今回のイベントの感想を聞いてみたところ、やっぱりGAKU-MCのライブは楽しかったとのことだったが、Salyuに関しては「聴いたことない音楽やったねぇ」くらいの感想しか返ってこなく、よかったという言葉すらなかった。

俺この人とほんまに血つながってるんやろか・・・自信なくなってきた。

それでもGAKU-MCでハッスルできたのなら、まぁそれはそれでこのイベントに接待した甲斐はあったかなと。



今日の1曲:『回復する傷』/ Lily Chou-Chou
コメント
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