AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

流離のサマソニ大阪2013 その2

2013年08月18日 | コンサート
Perfumeのステージが終わり、ツーステップもフィストバンギンもしてないのに、Tシャツは汗でグチョグチョになり、体力を50%くらい持ってかれ、ゲッソリした状態で群衆の中を抜け出てフラフラと歩いていると、屋根のついたシーサイドバーみたいなブースがあったので入ろうとすると、すかさずスタッフが立ちはだかり「ここはプレミアチケットの方のみですので」と言われ、気分を害しますます疲労感が募った。「なんや貧乏人は熱中症でもなんにでもなってのたれ死ね!ゆうことかい!けったくそわるい、こんな店二度とけえへんからな!」と、心の中で罵倒し、再び避暑地を求め会場をさまよう。
日陰になるような場所も少なく、主催者側はほんまに「プラチナチケット持ってない奴は死ね!」と言っているとしか思えなかった。
OCEAN STAGEを出たら屋根のあるベンチがあったのでそこでしばしの休息をとる。もうそっから動きたくなかった。空き時間けっこうあったけど、グッズ売り場まで歩く気力もなかった。メタリカの番までここでずっと休んでようとさえ思った。

それでも重い足を引きずりながら、FLOWER STAGEまで興味本位で見に行った日本版シーラ・Eとの呼び名も高い?シシド・カフカねーちゃんのステージは見てよかったと思った。
すでにドラムキットにドカっと座って、サウンドチェックをしながら客席に気さくに話しかけておられた。多分緊張をほぐすための行為かと思うが、「今日はとっても暑いねー」とか「みんな元気だねー」とか「夏はちゃんと食事とってね。肉がいいよ。」などと、姉御ハダの口調で言われると「今夜はカルビ1にでも行くか」という従順な気分にさせられる。
私と同様、興味本位で見に来たと思しき男子の口からは、まず第一声「かわいい」という囁きが方々から聞こえてくる。確かにこの地獄の炎天下の中において、粋のいいモデルばりのねーちゃんを眺めてるだけで、疲弊しきったこの体にいくばくかの滋養をもたらしてくれる。
そしてリハ演奏で、グリコ「プリッツ」のCMでもおなじみのこの曲をフルヴァージョンで披露してくれた時点で完全に惚れてしまっていた。



ライブ本編も熱く、いよいよそのワイルド振りを発揮し、あたかも栗山千明演じるGOGO夕張がスクリーンから抜け出てきたかのような挑発的なパフォーマンスを繰り広げていた。
正直音楽性は私の趣味とするところではないが、モデル級の容姿のねーちゃん(実際モデル業もやっているそうな)が、あれだけパワフルにドラム叩きながら歌えたら、エンターテイメントとして十分に成立しているし、ライブとしての見応えもバッチシ。いや、ええもん見させてもらいやした。


その後、FLOWER STAGE近くの日陰ベンチにポケ~っと座ってると、メタルバーで知り合ったプログレメガネ君に遭遇。彼もシシド・カフカを見ていたらしい。
彼につられてノリで酒をあおってしまいますます気分が悪くなる。水筒のソルティ&ライチはすでに底を尽いていた。趣味は怖いほど合致するのだが、私はどうもこの人とつるんでると調子が狂う。
で、人間椅子、クトゥルー談義を交わした後、ふたりでのんびり話題沸騰中のBABYMETAL(以下ベビメタ)を見ようということになった。ま、一応物見高い客としてチェックするつもりではあった。
そこに集まった客は50~60%メタルファンだったんじゃないだろうか?確かにこの時間帯はメタル的に見るものがベビメタくらいしかなかったかと。
まず、楽器を携えた和装姿の白塗りの男どもがゾロゾロ出てきて「あ、生演奏でやらはるんや」と、ちょっと期待してしまった。

モッシュも起こった。砂埃がすごい。


ベビメタに関しては事前にYOU TUBEで試聴済みであったが、ま、これはいわゆるイロモノの部類ですわな。まぁメタル+アイドル+和風ときたらイロモノにしかなりようがないだろう。
音楽的にはニューメタルとか、スリップノットなどを意識した楽曲で、歌い上げるヴォーカルスタイルからX JAPAN、陰陽座あたりの叙情メタルファンが食いつきそうな感じ。
小娘3人のダンスはよく見えてなかったが、やらされてる感が半端なく、ステージを走りまわってるだけみたいな印象しか残らなかった。実はこの振り付け指導、MIKIKO先生(Perfume専属の振り付け師)が担当しているそうで、ちょっと信じ難かった。まぁ相手は年端もいかぬ子供だし、音楽性を考えるとこういう感じにしか成りえなかったんだろう。
プログレメガネ君が意外とくいついてるみたいで、気づいたら前の方に移動してはって「ブルータスよお前もか」と、その場を少し離れる。しかし、移動した場所ではアイドルオタクみたいな連中が、娘たちと同じ振り付けしながら歌っており、私は一瞬秋葉原の路上、あるいはデパートの屋上にいるかのような錯覚に陥った。「いじめ、ダメ!」みたいな曲で皆が一斉にXジャンプをしだして、いたたまれずFLOWER STAGEから離脱。プログレメガネ君とはそれっきりだった。
ホルモンにしてもそうだが、ヘドバンやメロイックサインなどをネタとして使いまわすという手法がメタルをバカにしてるようで、どうも受け付けない。


まだつづく・・・・・

今日の1曲:『MUSIC』/ シシド・カフカ
コメント (2)
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