AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

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2013年04月06日 | ♪音楽総合♪
いや、実は今までFAITHLESSのライブ映像を見たことがなかって、YOU TUBEで何気に視聴しやると、なんとバンド形態であったことを初めて知った。しかも、これがごっさカッコいい!!
で、即座にライブDVD『LIVE AT ALEXANDRA PALACE』(もちろん輸入盤のみ)購入に踏み切って、2週間待たされ商品が届けられたわけだが、これがフタを開けてみると、PAL方式で日本製のDVDデッキでは再生できないという事態。
自分の軽率さを呪いながら、他のヴァージョンを検索してみると、イタリア盤が1枚だけあったけど、こちらもどうやらPAL方式。

このような不甲斐ない状況に陥らせたのは一体誰のせい?
他でもない、私を含め、長年FAITHLESSへ目を向けてこなかった我々日本人の落ち度である。

5.1chで爆音で楽しみたかったが、仕方ないのでPCで鑑賞。
やはりカッコいい!!いや、このカッコよさはもう、想定の埒外であった。
これがなんで日本で売れなかったんだ!?ほんと謎すぎる!
興奮のあまり、私はニューマシンVALUESTARVN370/Hの前で、ライブ会場でも滅多にやらない手拍子、そして地団駄ツーステップを踏んでしまったことを告白しておこう。



本作は4thアルバム『No Roots』リリースに伴なうツアーでの、2005年ロンドンのアレクサンドラ・パレスで行われたライブ模様を収録したもの。
実は、この前年にFAITHLESSはたった1度だけ朝霧JAMで来日しているのだ!このステージを目撃した当時から耳の肥えたオーディエンスはとてもラッキーだというほかない!
【来日時のインタビュー】
しかも大阪公演も予定されていたらしいが、スケジュールの都合がどうのこうので突如中止になってしまったらしい(つーか、チケットの売れ行きが芳しくなかったのだとにらんでいる)。
まぁ私なんか、FAITHLESSの名前をやっと知ったかくらいの頃だったから、悔む資格はないのだが。
もともとDJがツマミをいじってるだけという印象が強いエレクトロ系のライブには昔から懐疑的で、20代の頃まあまあハマっていたUnderworldのライブDVD『Everything Everything』さえ最後まで見たかどうか記憶にないくらいだ。

『No Roots』は思い返せばロック成分多めのアルバムで、FAITHLESSがいつからこのようなバンド形態のライブを演るようになったかは定かではないが、これはもうほとんどロックコンサートであるといっていい。
ライブアレンジや演出は、個人的にピンク・フロイドの『P・u・l・s・e』を彷彿とさせるものがあり、楽曲なども『対』あたりの雰囲気を思わせる。中央にでっかいパーカッションセット、そしてその左横にリアンナ、そしてアルバムにも参加しているL.S.Kのコーラス隊を添える配置からも、それを窺わせるものがある。
ただ、クラブ・アクトとしての自分たちの領分はキッチリわきまえており、決してガキっぽいデジロックなどに陥ることはない。
四つ打ちビートのエレクトロサウンドがループする中、アコースティックギターを効果的にのっけてくる味付けは、どこか哀愁を感じさすFAITHESSの楽曲をドラマティックに引き立てる役割を見事に果たしている。

No Roots



しかし、なんつってもMCマキシ・ジャズのステージでの立ち振る舞いが目を惹く。
ステージ中央より春日よろしく威風堂々と登場するそのシルエット姿を見ただけでも鳥肌ものである。そして観客を見下ろす時の佇まいといい、長細い両腕を広げてジャンプしながらオーディエンスを煽るアグレッシヴな躍動感といい、彼から放たれる一種異様なカリスマ性は痛烈である!
マキシはレコーディングでのつぶやくようなMCではなく、いつもより少しトーン高めのラップをまくしたてるといったスタイル。
そして、ブレイクの場面ではお辞儀をペコリ。さすがは仏教信者である。
こんな崇高で礼儀正しいラッパーは、マキシのほかに知らない。




なお、FAITHLESSは2012年8月のクロアチアでのライブを最後に解散してしまった。
だから、私はこのDVD作品をみなさんにオススメしない。そんなことはできない。
なぜなら、このダンサブルで完成度の高すぎるライブ映像を見れば、私のように朝霧JAMでのライブを見逃したことを一生後悔することになるだろうから。
(まぁあと、PAL方式ってのもある)

今日の1曲:『Insomnia』/ FAITHLESS
コメント
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