英単語3~4文字の男女ユニットグループは日本でもけっこう存在しますが、EVERYTHING BUT THE GIRLもトレイシー・ソーンとベン・ワットからなる、そんな英国の男女ユニット。
ただ、間違ってもEVERY LITTLE THINGなどとは混同しないでもらいたい。あましんからのお願い!
で、このEVERY LITTLE THING BUT THE・・・あら、いや・・・この先はEBTGと省略しよう。
MASSIVE ATTACK作品で、ゲスVoとして参加してたトレイシー・ソーンの歌声に初めて出会い「どストライク!」と思って、必然的にEBTGの作品にも触れるようになったのだが、トレイシー・ソーンは今でも私の中の女性癒し系ヴォーカリストベスト5に入る。
デビューは1984年と結構古く、最初はアコースティッキーな音楽(いわゆるネオアコ)をやっておりました。
ところが“Missing”のリミックスヴァージョンがクラブ・シーンで人気を博し、これをきっかけにヨーロッパで一気に大ブレイクすることになる。
そして1996年発表の『哀しみ色の街』ではエレクトリック・サウンドを全面に打ち出し、EBTGは度肝を抜く大変貌を遂げるのである(ジャケットにカタカナで“イービーティージー”と表記してあるのも珍妙)。
ドラムンベースの心地よい弾ける電子音と、トレイシー・ソーンの清涼感溢れるマイナスイオンヴォイスが見事に相乗効果を奏し、聴覚を通って脳内に染み渡り、聴き手を陶酔の弥果に溺れさすのである。
クラブ・シーンでは、こういった楽曲の幾つものリミックスヴァージョンが12インチなどの媒体を通して出回ったりして、熱心な音源コレクターの蒐集意欲を駆り立てるのである。
今回レンタルした『Adapt or Die』は、そういったヴァージョン違いのレアなアナログをちくいち購入してはチェックするのがダルいものぐさな私にとっては、正におあつらえ向きの企画盤といえよう。
ここでは厳選されたミキサー達による卓越したセンスと技で、ハウス、ヒップホップ、ジャズ、ファンク、エレクトロニカといった色彩豊かな形でETBGの楽曲を楽しむことができる。
本作はオリジナル作品のちょっと一本調子なところが物足りないなぁ~と感じていた部分を見事に補ってくれている。
とにかく各々ヴァリエーションに富んだビートサウンドがもの凄く刺激的で楽しい。
特にサンバ風にリミックスされたカルロス・ジョビンのカヴァー“Corcovado(Knee Deep Mix)”はEBTG作品では聴くことのできない躍動感溢れるリオデジャネイリーなミックスに仕上がっている。
そして“Tempermental(Pull Timewarp Mix)”でのトレイシーの今まできいたことのない艶めかしいムーディーなヴォイスにウットリ。
あと、本作唯一のアコースティックミックス“Driving”のピアノ伴奏をバックにしたトレイシーのフォーキーな歌も秀逸。
しばらくはジミヘンのギターに悶絶しては、EBTGのエレクトロサウンドに癒されるというローテーション生活が続きそうである。
W.G.スティアーの『永遠の修羅場と禁忌界への昇天』については、またの機会に。
今日の1曲:『Before Today 』/ EVERYTHING BUT THE GIRL
ただ、間違ってもEVERY LITTLE THINGなどとは混同しないでもらいたい。あましんからのお願い!
で、このEVERY LITTLE THING BUT THE・・・あら、いや・・・この先はEBTGと省略しよう。
MASSIVE ATTACK作品で、ゲスVoとして参加してたトレイシー・ソーンの歌声に初めて出会い「どストライク!」と思って、必然的にEBTGの作品にも触れるようになったのだが、トレイシー・ソーンは今でも私の中の女性癒し系ヴォーカリストベスト5に入る。
デビューは1984年と結構古く、最初はアコースティッキーな音楽(いわゆるネオアコ)をやっておりました。
ところが“Missing”のリミックスヴァージョンがクラブ・シーンで人気を博し、これをきっかけにヨーロッパで一気に大ブレイクすることになる。
そして1996年発表の『哀しみ色の街』ではエレクトリック・サウンドを全面に打ち出し、EBTGは度肝を抜く大変貌を遂げるのである(ジャケットにカタカナで“イービーティージー”と表記してあるのも珍妙)。
ドラムンベースの心地よい弾ける電子音と、トレイシー・ソーンの清涼感溢れるマイナスイオンヴォイスが見事に相乗効果を奏し、聴覚を通って脳内に染み渡り、聴き手を陶酔の弥果に溺れさすのである。
クラブ・シーンでは、こういった楽曲の幾つものリミックスヴァージョンが12インチなどの媒体を通して出回ったりして、熱心な音源コレクターの蒐集意欲を駆り立てるのである。
今回レンタルした『Adapt or Die』は、そういったヴァージョン違いのレアなアナログをちくいち購入してはチェックするのがダルいものぐさな私にとっては、正におあつらえ向きの企画盤といえよう。
ここでは厳選されたミキサー達による卓越したセンスと技で、ハウス、ヒップホップ、ジャズ、ファンク、エレクトロニカといった色彩豊かな形でETBGの楽曲を楽しむことができる。
本作はオリジナル作品のちょっと一本調子なところが物足りないなぁ~と感じていた部分を見事に補ってくれている。
とにかく各々ヴァリエーションに富んだビートサウンドがもの凄く刺激的で楽しい。
特にサンバ風にリミックスされたカルロス・ジョビンのカヴァー“Corcovado(Knee Deep Mix)”はEBTG作品では聴くことのできない躍動感溢れるリオデジャネイリーなミックスに仕上がっている。
そして“Tempermental(Pull Timewarp Mix)”でのトレイシーの今まできいたことのない艶めかしいムーディーなヴォイスにウットリ。
あと、本作唯一のアコースティックミックス“Driving”のピアノ伴奏をバックにしたトレイシーのフォーキーな歌も秀逸。
しばらくはジミヘンのギターに悶絶しては、EBTGのエレクトロサウンドに癒されるというローテーション生活が続きそうである。
W.G.スティアーの『永遠の修羅場と禁忌界への昇天』については、またの機会に。
今日の1曲:『Before Today 』/ EVERYTHING BUT THE GIRL