AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

Korgull最後の挨拶

2009年06月18日 | やっぱりメタル!!
今さらだけど、B!誌今月号の裏広告見た?
VOIVODの最新作「INFINI」の発売告知がとってもいい感じのメンバー写真付きで載ってるよ!
B!誌にメンバー写真がカラーで載ったのって初めてじゃないかな?
スネイク、アウェイのロングインタビューもあるのでVOIVODファンは買いですぜ!
表紙が恥ずかしいとか言ってないで勇気出して購入しましょう。

カナダが生み出した怪物VOIVODの通算12作目にあたる泣いても笑ってもこれがラストアルバム。
前作同様、ピギーが生前遺したギターデータをもとにメンバー達が音を加えていくといったレコーディング手法。
アウェイもインタビューで言ってたけど相当困難を要する作業みたいですな。
まぁやはり予想通りの内容といった感じですかな。
ピギー独特のカオス渦巻くノイジーなギターサウンド、そしてこのスペーシーな音空間は紛う方なき唯一無二のVOIVODワールドです。
今回一番ピギー色が出ていたのは#4“GLOBAL WARNING”かな。この曲は4thの楽曲に通じるサイケデリックさを感じましたね。アウェイのニヒリスティックなヴォーカリゼーションも炸裂している。
個人的にはテクノロジックな怪しさ漂う#12“MORPHEUS”が超好み。
ラストは“VOLCANO”!!と、最後の打ち上げ花火とばかりに爆走するモーターヘッド調のロッケンロールで大団円という締めは見事。
やはり他のメタルバンドには絶対ありえない独特の世界ですわ。

ただ、昔のようにトリッピーな音の拡がりといったものが希薄で、全体的にサウンドが固く、小さくまとめられてるなぁ~という感じは否めないですね。
その要因にはジェイソン・ニューステッドのプロデュース下にあるということもひとつだとは思いますが、やはりレコーディングの場にVOIVODサウンドの要であるピギーが不在であったことが大きいかと思われます。
やはりレコーディングしていく過程で様々なアイデアが浮かんできて「ここはもっとこうしよう」とか、「ここでこのフレーズを切りこませよう」とかいって楽曲がスケールアップしていくもんだと思うんですよ。
まぁだから四の五の言っても仕方がないんですよね。言っても仕方がないことは言わないでおきましょう。でももう言っちゃったんですが。

私は前作「KATORZ」とこの「INFINI」はピギーに対する供養作品だと捉えてます。
ピギーの魂ともいうべきVOIVODにおける楽曲をこれで全て世に放ってくれたわけだ。
これでピギーの魂も救い清められたことと思う。
そういった意味で遺されたメンバー達の惜しまぬ努力に感謝の意を表したいと思うわけです。

ちなみにタイトルの「INFINI」とはフランス語で永遠、不死、エンドレスという意味を持つのだそうです。
そういえばアルバム最後に入ってる得体の知れないあの吠え声、狂戦士Korgullが「バイバイ、またね」と言っているように聞こえませんか?



今日の1曲:『A ROOM WITH A V.U.』/ VOIVOD
コメント
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