AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

Salyuの新作

2007年02月13日 | まったり邦楽

しかし最近のツタヤ各店舗、ゲオの半額合戦はいよいよ熾烈さを増してきたなぁ~、昨日もゲオにたまたま立ち寄ったらまた半額セールやってたのでSalyuの新作『TERMINAL』をレンタルしました。
前作デビューアルバム『landmark』がリリースされた時は予約までして購入したのだけれど、な~んか無難なというか全体的にヌル~い内容で、期待感がデカ過ぎた分かな~りモノ足りない感じだった。まだこの頃はリリイ・シュシュの幻影を追い求めていたエーテル依存症の時期だったこともあったので、もうそういうのを期待できないと認識した今となっては冷静に「レンタルで十分やろう」とあまり期待しないで今回の作品に挑むことができた。
ふ~む、確かに前作よりポップ感が増した感じではあるが、楽曲は全体的に深みが増し、なかなかいい塩梅なんではないでしょうか。やはりやりますな、小林武史さん。ケチョンケチョンにこき下ろしてやろうと思っていたのに拍子抜けですわ。
今回特に気に入ったのは映画『地下鉄に乗って』の主題歌に起用されたシングル曲#4“プラットホーム ~Merry Go Round~”。いいねぇ~、Salyuの力強いヴォーカリゼーションが最大限に効果的に活かされたナイスなナンバーである。どんな映画か知らんがたいして泣けんシーンでもこの曲が流れ出したとたんドバーーと濁流のごとき涙が溢れて止まらんのじゃないだろうか。
そしてそれに続く#5“故に”もいい!異国の地を彷徨うかのようなブルージーなギターフレーズとバンジョーのアコースティック風味の見事なハーモニー、そこへSalyuのディープな歌声が聴き手をオリエンタルな世界へとグっと引き込んでいきます。RADIOHEADのごときUKロック色の強いバックサウンドの幻想的でサイケデリックな雰囲気の#9“夜の海 遠い出会いに”もグー!
軽めのポップナンバー#6“Tower”や#7“Apple Pie”なども聴いていてそんな嫌じゃないし、サウンド面の創意工夫がとても心地よい雰囲気を醸し出している。
まぁ~でも前作でも気になっていたのだが、全体的にSalyuのハイトーンヴォイスが多すぎるきらいがある。なぜもこうキーを高くして歌うのだろうか?まるで発情期のヒバリのごときキーキーさである。特に1曲目の“トビラ”のサビなどは酷いものである。明らかに無理して歌っているのが見て取れる。小林氏の指示か?こういうのはライヴでモロにボロが出てしまいますよ。
あとNEWS23のオープニングテーマに起用されていた頃から気になっていたラストナンバー“to U”。今回はこの曲のSalyuオンリーヴァージョンが聴きたいがために今作をレンタルしたといっても過言ではない。だが、う~んこのヴァージョンはなんかイマイチだ・・・ピアノ伴奏と弦楽器というシンプルな構成で約8分にも及ぶ楽曲に仕上がっているが、正直タルい。Salyuももうちょっと低いヴォイスで歌ってくれれば深みが加わったと思うのだが・・・残念!!(ライヴで聴いた時は良かったんやけどね~・・・)
けどまぁ数週間は楽しめる内容だと思います。ひょっとして買いだったかも・・・

今日の1曲:『再生』/ Salyu
コメント
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