AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

帰って来たひろみ

2023年12月30日 | コンサート
今年秋、ようやく上原ひろみの新ユニットのアルバムが発表された。

ユニット名はHiromi's Sonicwonder。

上原ひろみに関しては、思えばアンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップスとのThe Trio Projectの2016年のラストアルバム『SPARK』以来関知してこなかったっけ。
今回は送料もかからないし、直筆サインまでついてくるというので、ワーナーで予約して購入。

アイドルのプロマイドみたいやな。



内容は、最初だいぶおとなしくなったなと思ったが、やはり相も変わらず超絶。
The Trio Projectの時のような張り詰めた緊張感というものはあまり感じられず、各楽器会話を楽しんでるというか、とても調和のとれたバランスのいい関係性にあり、非常に聴きやすくてすぐに馴染んだ。
なんといってもアダム・オファリルのトランペットの温かい音色が楽曲にまろやかさをもたらしている。
そしてTrio Projectではほんの味付け程度でしか使われてなかったNord Leadシンセサイザーが、今回これでもかと言わんばかりに暴れまくっていて楽しい。


ということで、今月8年ぶりに上原ひろみ新バンドのライブを観に行ってきました。




なんばHatchは、2018年のProfets of Rageのライブ以来。
上原さんのライブでスタンディングというのも初めて。
ホールはもういい席取れないと思って。せっかくだから間近でみたいので。 




整理番号は370番台で、ポジションは上原側で4列目くらいのいい場所を確保できた。
こういうのもスタンディングの利点。

今回ピアノの上のNordとは別に、客側真正面にもう1台の真紅のNordが設けられてあってテンション上がった。




ほぼオンタイムでメンバーがぞろぞろステージに現れた。
上原さん相変わらずニコニコで元気一杯に登場。
やっぱスニーカー履いてた。

ほぼ新作の曲で、どの曲もやはりライブならではの拡張度合がハンパない。
その中でのやはり本作の目玉となっている2曲目で演奏された「Sonicwonder」が、もう上原さんモノ凄いことになってた。
3台の鍵盤の上を下への縦横無尽ぶりはもう圧巻。
この曲はNordならではのエフェクトアクトがエグくてほんと遊び心満載でおもしろい。

Hiromi: Tiny Desk Concert


トランペット奏者のアダム・オファリルもやはり、マイクにエフェクターを取り付けてつまみをイジイジして、会場に程よい浮遊感をもたらしていた。

CDで「Up」という曲を聴いた時、これどっかで聴いたことあるなと思ってたんだけど、映画『BLUE GIANT』の時に作られた曲かな?
この曲はレコーディングでも中間ジーン・コイのドラムソロがあって、ライブでももちろんあった。
ただ、やっぱライブとなると長い。長すぎる。もうそれはボンゾばりに。
ちょっと退屈だったな。レコーディングの方は丁度いい感じなのにね。

今回ニューアルバムの中でギョッとなったのが、歌モノ曲があったこと。
イージーリスニングな雰囲気のいい曲なのだけれど、こんなのが上原さんのアルバムに収録されるなんて意外すぎた。
最初メンバーの誰か歌の巧い人に歌わせてるのかなーっなんて思ったのだけれど、どうやら上原さんのバークリー大学時代の同期のオリー・ロックバーガーという方が歌われているらしい。
ライブでもインストで演奏するのかなーって思ったけど、それはさすがに演らなかった。
アルバムにはボーナスでインストVer.が収録されているけれど。

今回歓喜したのが、昔の名曲「XYZ」演ってくれたこと。
こん時はほんと興奮した。けっこうアレンジ変えてきてたけど。
Nordめちゃくちゃ歪ませてたのでびっくりした。

アンコールラストで演奏されたのが、「BONUS STAGE」。シャレか?
この喜劇映画のバックでかかってそうなコミカルなノリがたまらん。
ステージの演者さんたちも全員ノリノリで楽しそう。


今年最後のライブ鑑賞になったけど、いいもの観れた。

今回のツアーでちょこちょこスタンディングの会場があるのは、上原さんの希望だったとのこと。
やっぱ彼女はお客様一体型っていうんじゃないけど、ロックな人でもあるので、そういうのが好きなんだな。
確かにホールよりも、お客さんヒューヒューなノリの人多かった気がする。

けど、上原さんのライブはやっぱり座って観たいな。


このデカい欧米人どもを引き連れてんだから、上原さんは大谷翔平ばりの人だと個人的に思ってる。



今年はもうブログ更新しません。

みなさんよいお年を。
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無免許医はどこだ!(六本木ヒルズ編)

2023年12月03日 | 名所ガイド、巡礼記
東京、吉祥寺でのキチムシで楽しいひとときを過ごした後、とりあえず新宿に行ってディスクユニオンをはしご。
ただ、収穫はなく時間をムダに過ごし疲れただけだった。

遅めの昼食をとり、次なる目的地である六本木に向かった。
六本木はだいぶ前に一度だけ行ったことあるが、世界一と言ってもいいくらい用のない場所だった記憶がある。

なぜか今回、この街のよく名前を聞く六本木ヒルズの森タワーで、『ブラック・ジャック展』が開催されるということで、今年BJ連載50周年を迎えたってのもあるし、なんか得るものがあるだろうと行ってみる気になったのだ。

とりあえず、新宿から一番ややこしくない経路でテキトーに六本木とつく駅名のところで降りたら何とかなるだろうと思ってたのが、今回の私の過ちであった。
まぁこの過ちいっつもやってるけどね。




降りた六本木の駅が閑静なオフィス街といったところで、しかも陽も落ちて辺りも真っ暗でどこにいるのか皆目見当がつかなかった。
しかたなくスマホのナビ機能を使ってみると、こっからメチャメチャ歩かなあかんやんけ!
ナビに導かれるまま歩いてたんだが、途中、矢印がグルグル訳のわからん方向を示しだし、東京タワー方面に”MORI”と書いた一際でかいビルを見つけたので、「あそこや!」と合点してしまい、ズンズン突き進んでるうちに「これは違うな・・・」と気付くのがだいぶ遅かった。

それから引き返し、なんやかんやでようやく六本木ヒルズ森タワーに無事辿り着くことが出来ました。
もう夜の7時を回ってたんやないやろか。どえらいタイムロスしてまいました。

でも大丈夫!『ブラック・ジャック展』は夜10時までやってますので。


なんという威圧感・・・
なんか『火の鳥 ~未来編~』に出てくるメガロポリス・ヤマトの“ハレルヤ”を彷彿とさせるな。



ただ、ビルの中に入ってからも、催し会場がどこなのか全然わからん。
受付嬢さんに聞くと、展望台への行き方を案内された。
いや、『ブラック・ジャック展』に行きたいねんけど。

エレベーターに乗ってビューーーン、あっちゅう間に52階についた。

辿り着くと、そこには東京の絢々爛々たる夜景と、ブラックジャックの名ゼリフとが一面に広がっていた。




そういえば東京の夜景を見たのは人生で初めてかもしれない。
ブラックジャックが好きでなければ一生拝むことはなかったかもしれん。
なんか手塚マンガなんて読んでなさそうな若いリア充の客が多い気がしたが、これ目的だったのか。




私が最初間違って行きかけてたビルはあれだな。東京タワー手前の。



手塚先生の昭和感溢れる仕事机。
ランニングシャツ姿でテレビのチャンネルガチャガチャやりながら、BJの物語の構想を練っておられる姿が目に浮かんでくる。




ブラックジャックと仲間(?)たち。
BJの医者友としてマンガにもちょくちょくでてくる手塚治虫先生も。
1回しか出てこなかったのに、BJファンには人気の高い椎茸先生もいらっしゃる。




そして、ここからがブラックジャック原画展。
もちろん撮影禁止でございます。

BJのこのセリフ、中にいる人はみんな患者なのか?



とにかく今までにない膨大な量だった。
全部じっくり見るには時間が足りなさすぎる。
しかも中に人が結構いて、みんな立ち止まって食い入るように見てはる!
なるほど、この人ら全員「ブラック・ジャック病」(21巻 第197話参照)に違いないて。


中身を伝えるのはなかなか難しいので、エビ中さんのレポ動画貼っときます。

黒い髪の方の人めっちゃ詳しい。そうとう読み込んではるな。
そうか、この世代のアイドルたちが幼少の頃に、平日ゴールデンタイムにブラックジャックのアニメやってたんやな。
若い子にBJ好き多いのも納得できる。


そして、三流大学出の無免許医の診察を受けてきました。
彼だったら完治不可とされる私のクローン病も治してくれるかもしれない。




オペ開始!!
目が飛び出るほどの手術料金を請求されましたが、美味しい寿司を握れるようになったり、お母さんを大切にしてればタダみたいな料金に負けてくれることもあるそうなので、頑張ります。




出てきたら間久部緑郎氏が小憎たらしい姿勢で立ってた。
からまれそうで、イヤだ。



そして最後はグッズ売り場。
よっしゃ、ディスクユニオンで収穫なかった分ここで散財すっぞ~っと。




ただ、やっぱブラックジャックの手術料ばりに高価。
1個が夏のダイソーで出てた全商品の合計金額より高いものばかり。
目ぇつけてたお手頃価格の商品とか、新発売のブラックジャックトランプとかがことごとく品切れ状態で、ほんと悔しい思いをした。




高価だったが思い切って購入したのが、これ。
ピノコの肩掛け?スマホケース。
いや、あまりにもデザインが秀逸だったもので。ピノコ分解した時のパーツとか。


最初同じ柄のトートバッグにしようと思ったんやけど、皮にプリントされてんのがよくて。
まぁ一生使わへんやろうけど。


いつも母の介護とかでめっさお世話になってる姉家族のお土産にと、定番のプリントクッキーを買って渡したんだが、なんか「フッ」と鼻で笑われ反応悪く、翌日クッキーを4枚残した状態で手提げ袋ごと返された。
まぁ姉はBJ好きな私の分もと4種の絵柄のクッキーと、BJの絵柄の入った袋は弟が保存しておきたいだろうという配慮だったんだろうが・・・

ふっ、莫迦め・・・・
私が自分の分をもう1セット購入してないとでも思ったか!!

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無免許医はどこだ!(キチムシ編)

2023年11月19日 | 名所ガイド、巡礼記
今月はじめの3連休初日に、私が高速バスに乗って東京に赴いたのは、デフレパード&モトリークルーのカップリングライブを観るためでもなく、VEKTORの東京公演を観るためでもなかった。

そう、全ては私が敬愛してやまない手塚治虫先生の医療マンガの傑作、『ブラック・ジャック』の為であった。


祝日の11月3日といえば、文化の日でもあるが、この日はなにを隠そう手塚治虫先生の誕生日。
この時期、東京ではブラック・ジャックに関する二つのイベントが催されていて、それを手塚治虫先生の生誕の日に一度に味わっちゃおうという欲張りな衝動に駆られたのであった。

東京に着いて、まず足を運んだのは吉祥寺。

吉祥寺といえば、私は5年前にも訪れていて、この街の「創」というギャラリーで毎年のように行われていた手塚マンガの二次創作フェスともいうべき『手塚治虫文化祭』、通称「キチムシ」がもうこの年で幕を下ろすということで、いてもたってもいられない衝動かられ、この時も高速バスに飛び乗って駆けつけたのであった。


で、今年その終わったハズのキチムシをまた臨時で開催するということが発表された。
なぜかというと、今年はブラック・ジャックが連載開始されてから50周年になるという節目の年で、今回はそのブラック・ジャックに特化したキチムシ、題して「JACK’N’KICHIMUSHI」を開催しようということになったワケです。


5年前訪れて、もうほんと非常にわかりやすい地理で、15分くらい歩いて迷わずギャラリー「創」に辿り着いた。




手塚先生の誕生日で、しかも祭日だからめちゃくちゃ混雑してるだろうと思ったけど、意外とすいてて拍子抜け。
でも外人さんなんかもいらして、なかなかいい雰囲気だった。

I ♡ MANGAと書いたTシャツを召されていて、ハートの中にヒョウタンツギがいた。
そんなTシャツどこで手にいれたんですか?



BJのTシャツにBJの髪の毛をモチーフにしたニット帽をかぶってる女性スタッフさんのファッションが気になってしゃーなかった。



ただ、以前行った時と比べて展示品が少ない。
今回出品に参加された作家先生方もなんか少な目で、私でも名前を知ってる巨匠クラスの作家さんは皆無だった。

今回は、キチムシ常連作家さんの作品が中心だったかなと。
それでも出品数はかなり少なかった気がする。
やはりBJに特化したのが原因だろうか?
BJ以外のもちらほらあったけど。


これはるみ子さんのあの方の創作もの。
ブラックジャックのコート。試着可能らしかったが、ちょっと遠慮した。



ヒョウタンツギもブラックジャックには欠かせないキャラ。



今回一番目を見張ったのが、島本和彦先生という方の作品。
色紙1枚にブラックジャックのエピソードごとの登場人物やブラックジャックの名言を盛り込むという構図のもの。
原作の絵に割と近いんで、しかも読み込んでるファンとしてはもうたまらない。


「三者三様」(2巻)



「畸形嚢腫パート2」(13巻)



「B・J 入院す」(3巻)



花小金井正幸先生のゆるキャラピヨックジャックもなんかいい。

1話「医者はどこだ!」のブラックジャック初登場シーンを再現。
これ見た時思わず吹いた。



原作を限りなく忠実に再現したこのシリアスな名シーンでも、よく見るとやっぱりピヨックジャック。
なんかこのギャップがたまらんくておこがましいとも思わない。



こちらも花小金井先生作品。非売品。欲しい!



いままでにない、異色の本格派アートな作品も。
このYOSHIFUMIさんのアート作品はかなり目を見張った。



他の来場者の方たちも、おそらく痛く感銘を受けたようで、アート集は完売していた。


るみ子さんと対立関係にあるかの田中圭一先生の作品も無造作に床下に置かれていた。
私は何年か前のブラックジャックとキリコがるみ子さんにワクチン(?)注射してる図のTシャツを出品してほしかったなぁ・・・




作品をポケ~っと閲覧してると、話しかけて下さったのが在廊されてた姫川明輝先生で、BJ話で色々盛り上がってとても楽しかった。
やっぱ姫川先生もブラックジャックが大好きなようで、今回の創作作業もほんと楽しくてしょうがなかったらしい。

それが作品によく表れてるのがこれ。
ルパンタッチというか、BJのアクションシーンに集約した柄のタオル。
思わずカゴに入れてしまっていた。そうそう、BJはよく後ろから殴られるんだよな~



実は先生に話しかけられる前、どの作家さんのか知らないまま、いいなと思ってカゴに放り込んでいたのが、だいたい姫川先生の作品だった。

殺人鹿ナダレをステンドグラス風にデザインしたアートフルなクリアファイル。


姫川先生と話してたんだけど、ブラックジャックに登場する動物って、だいたい最後死ぬんですよね~って(悲)。


今回もキチムシ主催者である手塚るみ子さん(神の子)とお話させていただきました。
やっぱり恐縮でたいしたこと話せませんでしたが。
着ていったアトムキッスのTシャツもご指摘くださり私服の至り。
それよりもるみ子さんのしてた(おそらく田中圭一画)ネクタイが非常に気になった。




ちなみに、本日こそは、『ブラック・ジャック』が週刊少年チャンピオンにて連載開始された記念すべき日だという。

この日にあわせてこの記事をとりあえずアップしたかったのです。

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オオサンショウウオ大好きYOU

2023年11月18日 | コンサート
今秋はメタルバンドの来日ラッシュがすごいことになってましたね。

EXTREME、MR.BIG、HELLOWEEN、DIZZY MIZZ LIZZY、DEATH ANGEL、TESTAMENT、EXODUS、DEF LEPERD、MOTLEY CRUE・・・


そおいう私は今月はじめ、若きアメリカの自称“プログレッシヴSFスラッシュメタルバンド”VEKTORのライブに行ってきました。

VEKTOR@京都水族館



彼らの来日は実に10年ぶりということだが、前回は観ておらず今回が初めて。
普段、自分より歳の若いメタルバンドなんてほとんど聴かないんだが、このVEKTORはデビュー当初より気になってたバンドで、まぁロゴからもわかる通り、VOIVODやDESTRUCTIONなど、私がティーンの頃に聴いていた80sスラッシュメタルバンドに色濃く影響を受けているということで、特に1stアルバムはもう私ぐらいのスラッシュ好きのツボをつきまくるリフ全開且つ演奏はもうめちゃめちゃテクニカルっていう申し分のないデキでかなりハマった。

今回ライブに行くことを思い立ち、実は1st以降は全く関知していないというなかなか薄情な状態だったので、急遽アマゾンで3rdアルバムを取り寄せ聴きまくってたんだが、なんかエクストリーム感が増し増し且つちょっと苦手な抒情コーラスなどを導入したりと、実験的でプログレッシヴなその姿勢は関心するが、ちょっとしんどいなと。

最近はイヤーエイクさんに拾われたようで。



今月頭の三連休は所用で東京に行っており、VEKTORはその頃ちょうど東京でのツアー真っ最中だったので一瞬観ようかと思ったが、スケジュール的にしんどかったので関西に帰ってから大阪で観ることにしたんだが、東京帰りの夜行バスで、隣の隣の座席に乗り込んできたお兄さんが奇遇にもVEKTORのTシャツを着てて、関西からの遠征者だったのがおもしろかった。


最近復活したSACRIFICEのヴォーカルSugiuchiさんが運営している呼び屋CHROSH Bookingsが今回のツアーを企画してくれてて、チケットは直接ここから購入したんだけど、高い手数料とか送料も一切かからない、しかもこんな素敵なデザインチケットで熱意が感じられて本当に良心的。




バンド側も10年ぶりの日本ということで、気合も入っていたらしく、我々とコミュニケーションをとるため移動中に一生懸命日本語を勉強されていたという。

真面目か!(笑)



会場はSOCORE FACTORYという南堀江の小さなハコで、この界隈には来たことがなかったので少し道に迷った。

客層は私より年上の方から若者まで、わりと老若男。女子は極めて少なかった。
まぁVEKTORって、演奏力重視のプログレバカテクスラッシュって感じのバンドだから仕方ないよね。
スラッシュ系バンド観にくるとよく見かける連中なんかも全然見なかったな。

人は想定してたよりけっこう入っていたけど、今回のハコは縦長でなかなか狭かった。
う~ん、せっかく4年ぶりにモッシュでハッスルしようと思ってたのに、これじゃ難しいな。




VEKTORの一行がステージに現れた。
実はメンバーの顔を全然知らなかった。やっぱり若いな(私からすると)。

怒涛の演奏が始まった。巧い。
1曲目はたぶん最新作の1曲目。10分を超す長さ。
最新作は最近聴いたばっかなのでうろ覚えでよくわからんかった。


 

2曲目、1stから早くも「Black Future」きた!
イントロ聴いたとたん全身鳥肌。ワーー、モッシュしたいな。
前の方では少人数の小さなモッシュが起きてたみたいだけど。

それにしてもステージも狭そうだ。
彼らぐらいのバンドなら、せめてMUSEくらいで演奏させてあげてほしいな。




観てるとギターヴォーカルのデイヴィッド・ディサントがやっぱバンドの主導権を握ってるぽい。
どっちも弾けるギタリストを有してるバンドってことで、DEATHを彷彿とさせる。
フランク・チンのベースプレイもカニコーのアレックス・ウェブスターばりの存在感だ。




最新作のラスト曲で、ジャーマンメタルのライブかよ!とつっこみたくなるコーラスの大合唱が起きたりと、フロアはかなりの盛り上がりをみせており、VEKTOR側も小規模なライブながらご機嫌そうだった。

大団円。



今ジャパンツアー恒例の、セトリの紙を折って紙飛行機作って客席に飛ばすという余興。



セトリ1st多い目希望だったけど、3枚からまんべんなくといった感じかな?
大好きな「Deoxyribonucleic Acid」演奏してくれただけでもよかった。

土星?



ミート&グリート。
デイヴィッドさんDEATHのTシャツ着てはって、私もその日DEATHのTシャツ着てたので「かぶったな」みたいなやり取りをした。
といっても「SAME」と言っただけだが。

YOUは何しに日本へ?



CHROSH Bookings企画のジャパンツアーTシャツ。
もう一種のデザインのTシャツの方が明らかにカッコよかった気もするが、なぜかこっちの変なのを選択。

買ってから失敗したような気が・・・



この日は奇遇にも阪神が38年ぶりに日本一に輝いた日でもあり、VEKTORのライブ終わって駅に向かってたら、戎橋周辺は異様なムードが立ち込めており、厳戒態勢がしかれていた。
ニュースを見ると、6-0で阪神がリードしており、ちょうど7回表だった。
歴史的瞬間を拝みたい気もしたが、明日仕事だし阪神愛はもうすっかり醒めていたのでとっとと家に帰った。





今回はメンバーご一行ゆっくりと京都観光を楽しまれたようで。

デイヴィットさんはデビュー当時、B!誌のインタビューでも「いつか日本のオオサンショウウオが観てみたい」と話しており、今回その念願がかなったようでなによりです。

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地獄の動物園であおうぜ

2023年10月29日 | 二酸化マンガ
いろいろ忙しくてだいぶ時期を逸し過ぎちゃってアレですけど、先月8日、漫画家の寺沢武一先生が逝去されたニュースを聞かされたときは、やっぱりショックでした。

小学生の頃に夢中になって読んでた週刊少年ジャンプに掲載されてたマンガの中で、売りもせず捨てもせずいまだ全巻所持しているのは、鳥山明の『Dr.スランプ』と、寺沢武一先生のスペースオペラ漫画『コブラ』くらいのものですから。




まぁ寺沢武一先生は、元々手塚治虫先生がブラックジャックを連載していた頃のアシスタントだった人で、手塚先生は彼は背景を描くのが凄く巧かったとベタ褒めされていた。

『コブラ』第1巻の巻末にもコメントをよせた手塚治虫先生。



そして、1年くらいでさっさと手塚プロダクションを辞めて、1978年、葉巻と左腕のサイコガンがトレードマークの宇宙海賊が活躍する『コブラ』を生み出し、週刊少年ジャンプで連載開始され大ヒット!
まぁもちろん私の場合、リアルタイムでハマっていたわけではなく、私がコブラというマンガの存在を知ったのは、すでに他の人気マンガに押されて巻末の方に掲載され、もう連載が終わりかけていた頃だった。

この面子ですからなぁ~、まさに少年ジャンプ戦国時代。



確かに他のマンガ作品と比べてコブラはなんか浮いた存在だったし、小学生が読むにはちょっとアダルティーやなという印象があった。
夕方にコブラのアニメもやってたけど、その頃の私はあまり注目してなかった。


連載が終了してからコミックを集めだしたキッカケは、コブラの1巻が小学校のバザーで10円で売られていたので買って読んだらすごく面白くてハマってしまったのだ。
その頃はテレビの洋画劇場で放映されていたハリウッド映画に夢中になってたし、コブラのその辺に影響されてるアメリカンなテイストや、寺沢先生の描く『ブレードランナー』や『スターウォーズ』ばりの写実的でキメ細かなタッチのSF劇画世界に一気に引き込まれたんだと思う。




とにかくコブラは面白かった。
「イレズミの女」、「黒竜王」、「異次元レース」、「神の瞳」、「六人の勇士」、「地獄の十字軍」・・・・
どのシリーズも甲乙つけがたく秀逸。

でも、特にコブラファンからも人気あって最高傑作と言われているのが、「ラグ・ボール」。
ラグビーと野球を掛け合わせた危険極まりないスポーツにコブラが挑む物語。
その時の彼の選手名(偽名)はご存じ、ジョー・ギリアンだ。
ジョー・ギリアンのユニフォームTなんてのも商品化されたぐらいである。




コブラは敵キャラもいいよね。
サラマンダーとかパピヨンとか。

私のお気に入りはやっぱ、すでに2話目から登場する、やっつけたと思ったら全編に渡って何度も蘇ってコブラの前に立ちはだかった彼の宿命のライバルとも言うべきクリスタル・ボーイはもちろん、なんといっても古代火星人が作り出した傑作殺人マシーン、ブラックソード・ゼロ!

ヤツはゼロ!ヤツを超える者は、ヤツしかいない!




そしてコブラの仲間集めシリーズ。
「シドの女神」、「六人の勇士」の面子もいいが、なんつっても外人部隊「地獄の十字軍」の仲間たちがサイコー。




実は成人してからも、コブラはハードカバーのデラックス版で買い直してもいるんだよね。
この全集では、スーパージャンプかなんかで再び連載された「聖なる騎士伝説」の物語が新たに加わっている。
全ページデジタル彩色された大判のやつも集めてたが、なんか作画がアニメっぽくて逆に味気がなくなってしまったのとかさばるのとで途中で集めるのやめた。




寺沢先生というと、最初に漫画にデジタルを取り入れた先駆者でもあられる方で、それがコブラの後に少年ジャンプで連載された女騎士が主人公のユル~いテイストの異色作『Black Knight バット』だった。
まぁこれはコブラと比べてあまり人気なかったみたいですぐ連載終了したけど。




押入のコブラのマンガ掘り返してたら『武 TAKERU』なんてのも出てきた。
これの存在はすっかり忘れてた。あと『カブト』とか。内容なんも覚えてない。



寺沢先生の訃報を受けて、SNSではやはり追悼のTLで溢れかえってた。
コブラ以外に、けっこう『ゴクウ』推しの人が多くて意外だった。
実は私この作品通ってないんですよ。今度買って読もうかと思う。
まぁでも、武もカブトも、たぶんゴクウも人格みんなコブラやけどね。




あとは、やっぱりコブラのプレイボーイでアウトローならではの名ゼリフがSNSを賑わせていた。

「やめとけ、給料安いんだろ」、「おれは生まれてはじめて よろこんで人を殺す!!」
「笑ってごまかすさぁ」、「死ぬのはたった一度だぜ」、「地獄のあじなら知ってるさ」・・・etc.




私もいつかどこかでコブラのこれらのカッコいいセリフ使ってみたいと思ってたんだけど、これまでの人生があまりにもショボすぎて全然その機会がなかった。

このセリフもいいなぁ・・・
一応スノーボードしてたので、私だったら「上越国際ドリーム」かな。



「コブラ」は、トーナメントばっかやって話ズルズル引き伸ばしてるような他の人気マンガとは一線を画していたと思う。
そこはやっぱり手塚イズムを引き継いでいたことによるものだと。

引き際もよく、ラストの西部劇風の短編「リターンコブラ」なんて、最終話としてほんとサイコー。
だいたい長期連載マンガってのは18巻ぐらいが丁度いいんですよ。
私の好きな『Dr.スランプ』だってきっちり18巻だった。

オマエの大好きな手塚治虫先生の『ブラックジャック』は25巻もあるけど、それはどうなんだってか?

笑ってごまかすさぁ。
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