5年前 79歳で亡くなった吉村昭さんは 私の地元出身の作家です
その吉村さんが 昭和45年に出版したのが「三陸海岸大津波」
いま 再評価されてる本です
知人に薦められて読みました
明治29年の津波 昭和8年の津波 昭和35年のチリ地震津波の記録が克明に記されています
作品については 巻末の高山文彦氏の解説にお任せしましょう
吉村氏は徹頭徹尾「記録する」ことに徹している
だから 付け焼刃的なフォークロア(風習など)の甘いアプローチはしない
情緒的な解釈もしない
圧倒的な事実の積み重ねの背後から それこそ津波のように立ち上がってくるのは
読む側にさまざまなことを考えさせ 想像させる喚起力である
彼らは「津波が来るからといって 宝の海を捨てられるものか」と私の耳で囁き 津波に襲われる
までの暮らしぶりについて 話しかけてくる
そうした多くの死者たちに支えられた本書は そのときどきの人間の過ちをふくめて
私たちに「こうしたほうがいい」と智恵を授けてくれる
吉村昭さんの奥様は 芥川賞受賞作家の津村節子さんです
5月に増刷されたこの第11刷 印税は全て被災地に寄付されます
一読をお薦めします
その吉村さんが 昭和45年に出版したのが「三陸海岸大津波」
いま 再評価されてる本です
知人に薦められて読みました
明治29年の津波 昭和8年の津波 昭和35年のチリ地震津波の記録が克明に記されています
作品については 巻末の高山文彦氏の解説にお任せしましょう
吉村氏は徹頭徹尾「記録する」ことに徹している
だから 付け焼刃的なフォークロア(風習など)の甘いアプローチはしない
情緒的な解釈もしない
圧倒的な事実の積み重ねの背後から それこそ津波のように立ち上がってくるのは
読む側にさまざまなことを考えさせ 想像させる喚起力である
彼らは「津波が来るからといって 宝の海を捨てられるものか」と私の耳で囁き 津波に襲われる
までの暮らしぶりについて 話しかけてくる
そうした多くの死者たちに支えられた本書は そのときどきの人間の過ちをふくめて
私たちに「こうしたほうがいい」と智恵を授けてくれる
吉村昭さんの奥様は 芥川賞受賞作家の津村節子さんです
5月に増刷されたこの第11刷 印税は全て被災地に寄付されます
一読をお薦めします