酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

唐箕

2008年09月22日 | 無農薬野菜作り
唐箕・・とうみです

むずかしい読み方です  いったいなんでしょうか


21日は 小雨の中での畑仕事でした

冬野菜の王者 白菜の苗を植えました  33個 冬の鍋の主役です



予定通り 葉物の種も蒔いて Yさんのハウスに寄りました

そこで出合ったのが「とうみ」でした



不思議な「機械」です  木製で風格が感じられます

Yさんの奥さん T子さんの説明によると・・・


 本来は稲作で使われた選別用具で 脱穀したばかりの籾を 藁やゴミ 実のない空籾 籾がらをわける作業をします

上にある如雨露状の口から穀物を入れ ストッパーを調節しながら少しずつ穀物を落下させます

円筒の風洞の中には 4枚の扇板があって手動で回転させます

その風力によって 重い米粒は手前の一番口から・・

未熟な米粒は二番口から・・

軽い藁や ゴミは大きな口から出てきます

作業は ふたりで行い ひとりは送風機を回し ひとりはストッパーを調節しながら穀物を落とします

この唐箕は 古く中国から伝わったといわれ「会津農書」貞享元年(1684年)に記されています


稲作はやっていないYさんです

いったいなにに使うのでしょうか

いぶかる私に説明してくれたT子さんでした



今年 大豊作だった胡麻です



一俵ほどの収穫のあった色艶のいい胡麻でした

友人から譲っていただいた唐箕で 胡麻の選別作業をするそうです




先人たちの知恵に感心し Yさん夫妻が仲良く胡麻の選別をする光景を微笑ましく想像した 小雨の畑でした