AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

1657:おおさま

2010年09月26日 | ノンジャンル
 「王様」は「おおさま」であろうか、あるいは「おうさま」であったであろうか?「王国」は「おおこく」であろうか、あるいは「おうこく」であったであろうか?時々分からなくなる。

 どちらでも意味が通るような気がするが、正しくは「おうさま」であり「おうこく」である。私は「おおさま」「おおこく」が正しいのかと思っていた。小学校のテストで「おおさま」「おおこく」と書いてしまったら、赤ペンで「×」を付けられることとなる。



 今日はSEIBOさんのお宅に「とあるもの」を聴きに行ってきた。SEIBOさんのオーディオ・ラインナップは、アナログプレーヤーがトーレンス、CDプレーヤーがSONY、プリアンプがAMPEX、パワーアンプが進藤ラボラトリー、スピーカーがAMPEXである。このラインナップは以前お邪魔した時と変わっていない。

 しかし、よく見ると、進藤ラボラトリーの真空管式パワーアンプにはあのどこか懐かしさを醸し出すようなオレンジ色の灯火がともされていない。その代わりにAMPEX製のスピーカーを駆動しているのはテレビ台の左端にちょこんと乗っかっている小さな黒い箱である。

 これはデジタル・パワーアンプである。特徴的なのは、その電源が単三乾電池4個である点である。「パワーアンプが単三乾電池で駆動できるの?」というのが正直な感想である。

 AMPEXのプリアンプの助力を得てるとはいえ、この超小型パワーアンプ、見た目とは裏腹に実にしっかりした音を聴かせる。進藤ラボラトリーのパワーアンプとの聴き比べも行った。物量投入に関しては雲泥の差がある。しかし、その音のレベルにおいては好みの範疇といえる位に同じ土俵で戦えるポテンシャルを持っているのである。恐るべし単三乾電池パワーアンプ・・・

 進藤ラボラトリーはほっこり・まったりしている。単三乾電池パワーアンプはしっかり・きっちりしている。空間表現の適切さや音数の多さでは単三乾電池パワーアンプの方が上回っているようだ。人肌の温かさには進藤ラボラトリーに分がある。

 それは「おおさま」と「おうさま」の違いのようなもの・・・「おうさま」が正解であるが、「おおさま」でも良いんじゃないの・・・といった感じの差であった。
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