AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

隙間

2007年02月08日 | ノンジャンル
 何をしても変わるのがオーディオである。何気なくしたことが、えっと思ってしまうほど影響を与えることがある。

 今日はパワーアンプとその背面の壁との距離による音の変化が予想以上に大きいことに気付いた。きっかけは、パワーアンプに接続してある電源ケーブルであった。比較的背面の壁とあまり距離を置かずパワーアンプを設置していたので、そのインレットにある程度圧力がかかっているようであった。

 インレットに圧力がかからないような設置のほうが音に良いのかもしれないと思い、パーワーアンプを背面の壁から離した。つまりリスニングポイント方向へずらしたのである。15cm程度前に出したであろうか、このことによりパワーアンプの背後の空間が広くなり、パワーアンプに接続されている各種ケーブルをゆったりとした感じで取り回すことができるようになった。

 もちろん、当初の目的である電源ケーブルのインレットにかかる圧力も少なくなり、電源ケーブルもゆるやかなS字カーブを描く程度で這わせることができるようになった。これは良い結果が期待できるかもと、音だししてみた。

 MAHLER Symphony no.5の第一楽章。abbado指揮chicago symphony orchestraの演奏である。冒頭のトランペットがかっこいい曲である。

 しかし、冒頭部分を聴いて、首を傾げてしまった。音がばらつくというか、まとまり無く、雑な印象を受けるのである。澄んだ深みが無い・・・もしかして、パワーアンプと背面の壁との距離を変えたことによる変化であろうか?

 ということで、パワーアンプを背面の壁方向にずらし、ほぼ元の位置に戻した。気になるのでメジャーで図ってみた。背面の壁とパワーアンプとの隙間は24cmになった。そこでもう一度MAHLER Symphony no.5の第一楽章をかけてみた。

 さっきの雑で散漫な感じが消えて、澄んだ響きが戻ってきた。音にそれほどの影響が出るとは意図することなく、軽い気持ちでしたことであったが、結構影響があるものである。ではもっと背面の壁に近づけたらどうなるのだろうと思ったが、これ以上近づけると、電源ケーブルのインレットに相当不自然な圧力がかかり、良くないだろうと思われるので止めておくことにした。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」であろう。

 しかし、現状はパーワーアンプと背後の壁との隙間は24cmであるが、1cm刻みぐらいでずらしてみて、ベストポインを探るということは、時間があるときにやってみたいものである。

これ以上壁に近づけると電源ケーブルが辛そう・・・

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タイムマシーン

2007年02月07日 | ノンジャンル
 時々妻と「もし、戻れるとしたら何歳の頃に戻りたい?」という会話をする。このような会話をすること自体が、中年になってしまった証かもしれない。

 妻は「20歳の頃かな~。」というのが定番である。若さというものはかけがえのないものである。私も「やはり大学生の頃かな~。」と漠然と思ってしまう。経済的には極めてきつきつの生活であったが、自由な時間がふんだんにあり、何もかもがこれからで固定化されていない、伸びやかさがあった。

 大学生の頃は大学近くのオンボロ木造アパートに住んでいた。4畳半一間で台所とトイレは共同であった。入居時には家賃が月12,000円。新宿区でこの値段である。その建物の古さが伺えるであろう。

 しかし、不思議と狭く感じなかった。4畳半の正方形の部屋に小さな押入れと造り付けの本棚があり、窓は東面と南面にあり、部屋は明るかった。南面の窓からは甘泉園公園の美しい緑を見ることができた。

 そのアパートは、私が卒業してからしばらくして、いわゆるバブル期にワンルームマンションに建替えられた。周囲にあった同じような大学生相手の木造アパートはほとんど例外なくといっていいほど、その時期に取り壊された。

 たまに4年間の大学生活を送ったそのアパートが夢に出てくることがある。とても懐かしい思い出として記憶の奥底に堆積しているのであろう。

 「もし戻れるなら・・・」ということで、オーディオについて考えてみた。オーディオの泥沼にずぶずぶとはまりはじめて1年と少しが経過した。それ以前に戻れるとしたら、どうするであろうか?それ以前のようにオーディオとは浅瀬でチャプチャプ水遊び程度の付き合いで過ごそうとするか?やはり同じように泥沼に胸までつかる道をえらぶか?

 家族の反対を押し切って、部屋をリフォームするだろうか?CDトランスポート、DAコンバター、プリアンプ、パワーアンプそしてスピーカー、これらの機器に対して常軌を逸しているといわれても言い逃れできないような金額を投資するであろうか?・・・たぶん同じ選択をするような気がするのである。 
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スケジュール

2007年02月06日 | ノンジャンル
 無い・・・探したけど無い・・・無いととても不安である。今日は何故か見当たらない、いつもなら鞄に入っているはずのスケジュール帳が無いのである。今週のスケジュールは事務所に掲示してあるスケジュール表に写してあるのでわかるのであるが、来週以降のスケジュールはそのスケジュール帳にしか記載していない。

 多少は憶えているが1日に3社近く訪問する予定を組んでいるので、全ては正確には憶えていない。どこかに忘れてきたのであろうか?とても落ち着かない。何のことは無い単なる手帳でしかないのであるが、あるべきものが手元にないというのは落ち着かないものだ。

 最近ではスケジュール管理は携帯電話や電子手帳を使う方の方が多いのかもしれない。しかし、私は従来ながらの何の変哲も無い手書きのスケジュール帳を愛用している。1年に1冊のスケジュール帳を使い、しかも毎年同じメーカーの同じ製品である。年末には相当数のスケジュール帳が店頭に並ぶのであるが、使い慣れた同じ製品を選んでしまう。そして過去のスケジュール帳は数年分机の引き出しに取ってある。

 たまに過去の手帳を見ることがあるのであるが、昨年からスケジュール帳に新たな項目が加わった。それはOFF会の予定の記入である。最初は昨年の3月。それ以降毎月必ず何回かOFF会の予定の記入が書いてある。一昨年以前は土日のスケジュール欄には、「何々カントリークラブ」という記載が多かったのであるが、昨年の3月以降は「何々邸0FF会」といった記載が増え始めたのである。

 それでも昨年は月に1,2度だったのであるが、ここ数ケ月はその頻度がかなり増えているようだ。

 聞かせていただく方が圧倒的に多いのであるが、オーナーの方それぞれオーディオに対するアプローチの違いがあり、それが大きな楽しみの一つとなっている。オーナーの方の聴かれるジャンルや求めている音の方向性は様々であるが、一様に音楽やオーディオに対する深い愛着や相当に熱い情熱といったものに触れることができる。

 素晴らしい音を聞かせていただいたり、全く知らない魅力的なソフトを教えていただいたりとOFF会の楽しみは多いものである。しかし、最も嬉しいのは、オーナーの方の音楽やオーディオに対するひしひしとした愛情を感じる瞬間である。 
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プラチナ

2007年02月05日 | ノンジャンル
 プラチナの価格が急騰している。10年前には397.48(米ドル/トロイオンス)だった価格は2006年には1,140.69(米ドル/トロイオンス)にまで上がった。ほぼ3倍である。国内の小売価格も10年で1,451円(円/グラム)から4,337円(円/グラム)にまで上がった。特にイラク戦争開始後の価格はグッと上昇カーブを描いている。

 私にとってもプラチナの評価はグッと上がっている。もちろん装飾品としてではなく、オーディオ用のケーブルの素材としてである。昨日はhedesさんのところで、プラチナの恐ろしいまでの威力を思い知った。

 プラチナはそれ以前にお邪魔したお宅でも何回か見かけた。オルフィさんはスピーカーの内部配線をプラチナに換えたとおっしゃられていた。そのことにより音の実体感がグッと上昇したとのことであった。

 また、NAITさんも自作のケーブルの素材としてプラチナを使用されているようであった。まんぺいさんのお宅でもプラチナ単線のケーブルを使用されていた。こうやって思い起こしてみるとプラチナ使用率は結構高いようだ。

 プラチナと他の素材ではどう違うのか?その分かりやすい一つの実例として昨日は、CDトランスポートとDAコンバーターを接続するデジタルケーブルを、プラチナ単線のものと純銀リッツ線構造のものとを比較試聴させていただいた。

 使用したソフトはFAKIEという女性ボーカルとアコースティックギターのデュオグループのサードアルバム[TIMELESS」。

 久し振りに「違いすぎ~!」という言葉を発してしまった。純銀リッツ線構造のケーブルはこれ単体で聴いていれば、決して悪い音という評価は受けないかもしれない。しかし、プラチナ単線のケーブルとの比較試聴では、相当分が悪い。音がべとつくような印象すら受けてしまう。

 プラチナ単線では音が立つのである。シャキッと活きがいい。新鮮な刺身の食感である。家族を連れて回転寿司屋に行っても、まわっている寿司は食べずに、注文してにぎりたてをいつも食べるようにしている。そのほうがネタが新鮮で、シャリにほのかな暖かみがあり美味しく感じるのである。何周かまわってしまうと、そのにぎりたての旨みが逃げていってしまう。たとえるなら、プラチナはにぎりたて、純銀は2,3周まわった感じである。

 思わずhadesさんに「これ同じ曲ですか?」と訊いてしまった。ギターの音がまるで違ったのである。楽器の音のリアリティが結構桁違いである。聴き比べたのがアコースティックギターであったということもあってか、その差に私もハンコックさんも開いた口が塞がらない状態であった。恐るべし、プラチナの威力・・・「これ、欲しい。」
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フラッグシップ

2007年02月04日 | ノンジャンル


 誰かが「どうせ買うならフラッグシップがいい。」とおっしゃられていた。どのメーカーもフラッグシップにはそのもてるもの全てを注ぎ込むもの。気合の入れ方が違うのであろう。物量や技術など、そのメーカーの製品のなかでも傑出していることが多い。

 今日は、ハンコックさんと一緒にhadesさんのお宅を訪問した。hadesさんのお使いの機器は次のとおりである。
 CD/DVD Transporter: Goldmund EIDOS38ME
 D/A Converter : MarkLevinson No30.6L
 PreAmplifier : Ayre K-1x
 PowerAmplifier : Viola Bravo
 Speaker : AVALON Ascent2

 これらの使用機器には、共通していることが一つある。それは全てフラッグシップであるということだ。現在は生産中止となっているモデルもあるが、発売時にはフラッグシップとしての地位にあったものである。

 そして、その存在感がひときわ際立って感じられるのは、やはりViola Bravo である。Bravoはつい最近Ayre V-1Xに換わってラインナップに加わったのである。その奥行き深い巨体は洗練された意匠により、思ったよりも威圧感無く佇んでいた。そしてその実力の程は「やはりフラッグシップは違う・・・」と思わせる高度なものであった。

 音のクリアネス、音色の豊潤さ、広いサウンドステージ、低域のグリップ感いずれも一級と思わせる付け入る隙のない完成度の高さである。AVALON Ascent2 もBravoも共に相手を尊重しながら、その実力を重ね合わせ、ゆとり感すら感じさせる共演度合いである。

 AVALON Ascent2 の低域は密閉型のメリットであるスピード感のあるぼやけないもので、立体的な構成力をしっかり持っていた。また中高域の音がすくっと立つ感じも凛とした雰囲気を醸し出している。そして、Viola製品にに共通する美しいアールを描くような音色感が効いているため、決して硬質感を感じさせないサウンドは、「音が美味しい」と表現したくなる。

 ケーブルにも並々ならぬ配慮が感じられるhadesさんのシステムである。デジタルケーブルは現在プラチナ単線の特注製のものを使われていらっしゃる。ここにたどり着くまでには様々な紆余曲折があったとのこと。そこでデジタルケーブルの比較試聴も行っていただいた。比べたのは現在使用中のプラチナ単線と純銀リッツ線のもの。どちらもnaokさん特製のケーブルである。その比較試聴の結果には結構驚かされた。その様子などは明日にでも・・・
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