AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

554:リグナムバイタ

2007年09月20日 | ノンジャンル
 インシュレーターはその材質により、オーディオの音に対して大きな影響を与える。金属系のインシュレーターは、情報量が増加し見通しが良くなる傾向があるが、その反面音の温度感が下がり、音楽の生命感や躍動感が損なわれる副作用がある。木質系のインシュレーターの場合、響きが豊かになり温度感が上がる傾向があるが、その反面見通しが悪くなり、解像度が下がる傾向がある。

 どちらも長所・短所があるので、ハイブリッドで使ったり、使用箇所を工夫するなどでその良さを引き出したいところである。しかし、木であるが金属のように硬い「リグナムバイタ」の場合、そのどちらもの良さを兼ね備えている可能性がある。

 k1xv1xさんからその「リグナムバイタ」の存在を教えていただき、「ぜひ、入手したい!」とお願いしたところ、手配して下さった。その「リグナムバイタ」が今日我が家に到着した。1個400円、嘘のように安い。

 まずその姿は、こんな感じ・・・



 はっきりいって見た目は良くない・・・しかし、肝心なのはその音に与える影響である。現在使用しているクワドラスパイアのラックの脚元はスパイクとなっている。そのスパイク受けとして使っているのは山本音響工芸PB-10。素材はアフリカ黒檀、木材のなかでも相当硬いもの、見て目もスッキリしていて爽やかな印象。見た目的にはリグナムバイタの完敗である。

 クワドラスパイアのラックは全部で3台。なのでスポイク受けは12個必要。まずは一番右側のラックからトライ。このラックにはCDP-MS1、SD05、ROKSAN CASPIAN PHONO-REFが設置してある。このラックのスパイク受けをPB-10からリグナムバイタに変更して、変更前、変更後の音を比べてみた。使用機器はCDP-MS1、SD05、HRS-120 CARBON。

 変更後は、分解能と音の抜けは向上していることがすぐさま分かる。しかし、音の突っ張り感や硬い感じはあまり感じない。金属系のような副作用はないようである。「確かにいいとこどりのようだ・・・」というのが第1印象。

 これに気をよくして、残り2台のラックのスパイク受けを全てリグナムバイタに変えてみた。機器を載せたままラックの脚を上げてスパイク受けをひとつひとつ交換するのであるが、結構重労働であった。

 ここでシステムはEmm Labs、Viola、HRS-120 CARBONに変更。音出してまず感じるのは、情報量や分解能の向上である。しかし、音の質感は先ほどのサブシステムの場合と違い若干の違和感が・・・音の柔らかな響きの分散が減じる印象を受ける。オンマイク系のソフトの場合まったく問題はなく、長所のみという印象であるが、オフマイク系のソフトの場合若干の使いこなしが必要のように感じた。

 この段階でいまや我が家のメインソースになろうとしているアナログを聴いてみる。その様子や試行錯誤の様子は明日にでも・・・
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