AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

6691:銀箱

2024年06月26日 | ノンジャンル

 グールドさんのリスニングルームに案内されて、リスニングポイントに置かれたイージーチェアに腰かけた。

 まずは、その「ブツ」を目で探した。電源ケーブルは背面の壁からセンターラック方式に配置されているラックの方に伸びている。

 3台のオーディオ機器がMUSIC TOOL製のラックに収納されてるので、電源ケーブルは3本ある。

 そのうちの1本、CDプレーヤーに繋がっている電源ケーブルの途中に銀色の長方形の箱があった。

 「これですか・・・面白いものって・・・?」と、その銀色の箱を指さすと、グールドさんは「そうそう、これです・・・」と、にこにこされた。

 「これはケーブルスタビライザーです・・・こうやってケーブルを通して上から蓋をするのです・・・これが結構効くんですよ・・・」

 その銀色の葉は長さは15cmほどで、窪みに沿ってケーブルを乗せて上から蓋をするような構造になっている。

 グールドさんの説明によると、「ケーブルの整振効果と高周波ノイズを除去する効果の両方が得られる・・・」とのことであった。

 「なんていうメーカーなんですか・・・?」

 「オーディオリプラスです。水晶を材料としたインシュレーターなどを製造販売している会社です・・・面白いオーディオアクセサリーを製造しているんです・・・型番はCNS-7000SZです。」

 「オーディオリプラスですか・・・なんか聴いたことがあるような気がします・・・」

 「値段もそれなりにしますよ・・・これで5万円と少しの価格です・・・」

 「結構良い値段しますね・・・でも、電源ケーブルを高級なものに取り換えたくらいの効果があるのなら、一概に高いとも言えませんかね・・・高級な電源ケーブルはもっと高価なものが沢山ありますからね・・・」

 「そうですね・・・私が今使っている電源ケーブルは15年以上前のものですが、それでもそれなりの価格がした記憶があります・・・」

 「それで、どういう効果がありますか・・・?」

 「サウンドステージの奥行き感が出ますね・・・平面的であった音場が、立体的になるというか・・・リスニングルームが少し広くなったような感覚があります・・・」

 そんな会話をしてから、その銀色の箱の検証を早速してみるとことになった。

 まずは、その銀色の箱がCDプレーヤーに繋がる電源ケーブルに装着された状態で、1曲聴かせていただいた。

 選ばれたのは、グールドさんの部屋で一番よくかかる、ゴールドベルク変奏曲であった。1981年、グレン・グールドの死の前年の録音である。

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