おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

見つからない

2024-05-15 11:41:25 | 日記
 前々回、ランニングをした後シャワーを浴びた。その時腕時計を外し、いつものようにテーブルの上に置いたはずだった。ところが外出しようと腕時計を探すと、どうしたわけかどこにもない。物をなくさないように、大体決まった場所に置くようにしているので、ないとなるとそれだけでどこに行ったか見当がつかなくなる。

 仕方がないので家中を探し回る。棚の上はもちろんのこと、そこから後ろ側に落っこちたんじゃないかと懐中電灯を使って調べたり、棚自体を移動させて探す。もしかしたらテオが咥えていってイタズラしたんじゃないかと、テオがいつも横になっている周囲を探して回る。これには前科がある。が、今回に限っては、どこを探しても見つからない。

 探すところがないくらいに丁寧に探したのに、どうしても出てこない。「いつか出てくるだろう」とそれ以来探すのを止めたが、結局2週間経っても出て来ないのである。

 腕時計が本当に必要になるのはランニングの時くらいで、ストップウオッチ機能を利用する。走りながら途中経過のタイムを測りペースを考える。ゴールした地点で、それまでの記録と比べてみる。時計本来の使い方より、そちらの方が重要だ。腕時計がなくても、スマホを持って行けば歩数計もついていればストップウオッチの機能もあるのだが、リュックに入れていては走りながらは確認できない。

 だからと言って手に持って走るわけには行かない。一番の理由は、転んだときに当然のことながら手をつくことになり、スマホを粉々にしてしまう恐れがある。そんなわけで、前回のランニングは腕時計なしで出かけたが、やはり途中のペースが分からないというのは、走っていても本気になれないのである。これ以上腕時計が出て来ないなら、そろそろ新調することも考えなければならないだろう。

 ニュースを見ていたら、2023年1年間の「落とし物」が、過去最多となったと言っていた。僕の場合は落とし物ではないが、物をなくしたということでは似たようなものだ。全国の警察に届けられた落とし物の数は2978万7068点と、前年に比べ約315万点増え、過去最多になったという。原因はワイヤレスイヤホンのように小型化が進んだからだと言うが、もしかしたらこの辺でも高齢化の影響があるんじゃないかと思う。

 ただ気になったのは、動物も落とし物として計上されていて、すべての動物を合わせると2万5535匹、犬だけで1万2722匹、猫も4382匹が届けられているということだ。動物の落とし物ってなんだ。それは落とし物ではなくて、捨てて行ったと考えるのが普通ではないのか。もしそれが落とし物だということになれば、そのうち楢山節考の婆さんを捨てて行くように、認知症の高齢者が落とし物として警察に届けられるかもしれない。
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