先日星野道夫さんの本を買ったので、ひさしぶりにDVDを見直してみた。NHKが追悼番組として作ったものだが、小学校を卒業するときの文集に書いていた星野道夫の言葉が紹介される。それは「浅き川も深く渡れ」というもので、小学生のつたない文字が意味するものは、あまりに意味深長で、思わず考えさせられるものがあった。
星野道夫さんはアラスカを舞台に、自然や野生動物を写真に撮ったり文章で記録していたりしていたが、シベリアに取材に行ったときに熊に襲われて死んだ。普段から細心の注意をもって行動していただろうが、他所の土地で勝手が違ったのだろうか。
「浅き川も深く渡れ」は、星野さんのオリジナルの言葉ではない。こういうことわざがあり、浅い川を渡るときにも、深い川を渡るときと同様に用心深くなれ、という意味で「石橋を叩いて渡る」と同義語だ。小学生が文集に書く言葉としては、あまりに年寄り臭い。
が、この言葉が星野さんのオリジナルの言葉に見えるのは、本来の意味合いを通り越して、「浅い川でもさっと渡るのではなく、じっくりと深く味わいながら渡るべきである」というふうに感じるからだ。目の前にある対象が、浅いか深いか、さっさとやりすごすべきかじっくりつきあうべきか、そんなことは自分で決めることじゃない。僕らにできることは、しっかり目を開き、耳を傾けることだと教えてくれるのである。
小学生がそんなことまで考えたのだろうか。と思う人もいるだろうが、子供は意外と大人であり、自分の将来のあるべき姿を予感することにおいては、大人より真摯なのである。
星野道夫さんはアラスカを舞台に、自然や野生動物を写真に撮ったり文章で記録していたりしていたが、シベリアに取材に行ったときに熊に襲われて死んだ。普段から細心の注意をもって行動していただろうが、他所の土地で勝手が違ったのだろうか。
「浅き川も深く渡れ」は、星野さんのオリジナルの言葉ではない。こういうことわざがあり、浅い川を渡るときにも、深い川を渡るときと同様に用心深くなれ、という意味で「石橋を叩いて渡る」と同義語だ。小学生が文集に書く言葉としては、あまりに年寄り臭い。
が、この言葉が星野さんのオリジナルの言葉に見えるのは、本来の意味合いを通り越して、「浅い川でもさっと渡るのではなく、じっくりと深く味わいながら渡るべきである」というふうに感じるからだ。目の前にある対象が、浅いか深いか、さっさとやりすごすべきかじっくりつきあうべきか、そんなことは自分で決めることじゃない。僕らにできることは、しっかり目を開き、耳を傾けることだと教えてくれるのである。
小学生がそんなことまで考えたのだろうか。と思う人もいるだろうが、子供は意外と大人であり、自分の将来のあるべき姿を予感することにおいては、大人より真摯なのである。
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