おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

未来より今という選択

2024-06-29 08:47:25 | 日記
 今年は地区の自治の役員のひとりになり、定期的に近所の集会所に出かけている。そこで地区のいろんな行事についての意見が出るのだが、いつも結論は先送りで嫌になってくる。

 直近で問題になっているのが、近くの地区との共同で球技大会を毎年やるのだが、競技種目は長年ソフトボール、バレーボール、ゲートボール、グラウンドゴルフということになっている。が、高齢者ばかりになった参加者の中でソフトボールをやりたい、バレーボールで参加したいという人は皆無に近い。誰もが「ケガをするだけだ」と笑う。

 参加者がいないので、地区の区長が無理を言って参加者を募る。だから毎年出る人間は決まっている。その人たちも確実に高齢化している。

 そろそろ競技種目を見直すか、あるいはほかのイベントを考えるかしなければならないと誰もが言う。が、誰もが言うけれども、結局今年も開催されることになってしまった。誰でもがやめたほうがいい、別のやり方を考えたほうがいいとなっても、結局やめないし、変更もなく、現状維持が続いていく。

 なんだが、今の日本を象徴しているようで、国レベルでも集落レベルでも同じことが行われている。いつだって未来よりも今を選択してしまうことが、日本の衰退を招いている気がしてならない。

 Yahoo!ニュースに「なぜ日本経済は成長できないのか」という記事が出ていた。世界で成長している国々では、まずやってみて、イノベーションが起きる。もちろんよくないことも起きるから、その後でえらい人たちが集まって後から規制を議論する。まさに生成AIはそのような手順で欧米での規制が始まっている。「日本人は世界の中でも少数派の『イノベーションを起こしていいかどうかを会議で決める』民族です。この作法を当たり前だと思っている限り、日本ではイノベーションは起きません」

 とりあえずやってみて、うまく行かなければなにがまずいかを検討し、修正していく。人間としてあたり前の手順が踏めず、行動を起こす前に、失敗しそうなことを検討し、規制をかけていく。そのうえで「さあ、どうぞ」と言われても、がんじがらめで身動きがとれず、現状維持が続いていく。
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