夜中、寝ついたところでグラッときて目が覚めた。薄暗い部屋の中で、布団の上に座って様子を見る。グラグラグラ、地震は大きくないが、なかなか収まらない。静かになったところで、テレビをつけて地震情報を見る。突き上げるような地震でも、瞬間的なものならビックリするだけで怖くはないが、周期の長い地震は、どこか遠いところで大地震が起きたんじゃないかと恐怖感を覚える。
テレビのテロップに流れた速報では、福島県沖を震源にこの辺りは震度4になっている。どうやら東日本大震災の余震らしい。とりあえず南海トラフ地震や東海地震でないことにホッとする。
今年になり、東北から土建屋さんが潮が引くようにいなくなった。震災から6年が経ち、原発事故で避難命令が出ていた村や町も、帰還して良いというということになった。形の上では、そろそろ復興は終わりということにしたいようだ。というのも、東京オリンピックが3年後に控える中、日本中の土建屋さんを東京に集める必要があり、いつまでも復興なんかに関わりあっている場合ではないということなのだろう。
安倍さんが北朝鮮の危機を言い、今回の衆院選の争点は国を守るのはどの党だと語気を強める。が、北朝鮮が攻撃してこなくったって、近いうちに必ず来ると言われている南海トラフ地震が起これば、日本は壊滅的な状態になるのはわかりきっている。そのためにも、今から災害に対して準備しておくのが、この国を守るということだろう。地震も北朝鮮の攻撃もない今こそ、原発を止めるいい機会なのではないだろうか。もし、福島の原発に続き、日本各地にある原発が大地震で壊れでもしたら、日本はバカ丸出しなのである。