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「核燃料再処理方針はアリバイ作り」と中日  文科系

2012年09月05日 15時46分15秒 | 国内政治・経済・社会問題
 今日も中日新聞の一連の記事を要約する。本日の只今さんエントリー福島第1「4号機」プール問題にも関わる内容である。中日を読んでいない方に1人でも多くお知らせしたいから。

 先ず、2面の『再処理「原発止めぬため」』『燃料節約は建前』という記事である。
 概要は、使用済み核燃料再処理の建て前と本音が全く違うということだ。
 建前はこういうこと。使用済み核燃料を、その再処理で出たプルトニウムを混合してMOX燃料にしてプルサーマル発電で燃やせば、ウラン資源の節約になる。本音は、『「再処理路線でなければ、使用済み核燃料の受け入れ先がなくなり原発が止まってしまうことになる」と述べた』である。この発言者は電気事業連合会の原子力部長、昨年11月24日の原子力委員会秘密勉強会でのこととあった。
 なお、この記事はこうも述べている。『その建前で10兆円もの巨費を投じてきたが、再利用の輪は完成しておらず、MOX燃料の利用計画も立てられなくなっている』

 なお、上記記事のすぐ左横にこんな記事があった。『政府 にじむ「原発維持」』『「ゼロ」の課題整理のはずが・・もんじゅ利点強調』。この「もんじゅ」の部分が実は、上の「MOX燃料の建前」と同じアリバイ作りの意味を有していると、読めるのである。『「高速増殖炉が実現すれば数千年間、ウラン資源を再利用可能」』と必死に宣伝してきた原発村なのだそうだが、同時にこうも指摘されているのである。『高速増殖原型炉「もんじゅ」が稼働してから17年間で250日しか運転しておらず、高速増殖炉の技術開発は進展していない』
 なお辞書を調べたら、増殖炉については、米英独仏は既に実用化を断念したとのこと。

 MOX燃料計画と言い、高速増殖炉計画と言い、使用済み燃料の再利用計画が上手く行っていないから各原発のプールにこれがたくさん沈められているわけだと、よーく分かった次第であった。「棄てられない、恐い恐いゴミ」。それも「間もなく棄てられるようになると、国民をここまで引っ張ってきたゴミ」。このゴミをこそ、世界の識者たちが福島第1の4号プールについて最も恐怖の目で見てきたという話は、今日の只今エントリーなども含めて、よく聞いてきたものだ。

 このすべてが、いまやまるで詐欺師ではないか。甘く見ても「致命的な約束破り」。ただ、この両者はその区別の境目がとても難しい。さもなくば単に、撤退の時機を失った?

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3 コメント

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責任と未来 (ひまわり)
2012-09-05 19:04:47
原発村と一枚岩でこの狭い国土にポンポンポンポン原発を造るバックアップをしてきた自由民主党の責任。この次の選挙で返り咲くんでしょ(^^)。そうなれば原発の事は適当にうやむやにするのでしょう。
何でも先送り先送りにしてきた自由民主党の事だから結論を出す訳がないですよね。
でも、民主党も同じ事でしょう。
しかし、これから先、どのように道筋をつけるのか。
何処かの学会のお偉いさんが福島県の人とはなるべく結婚しないようになんて事を言って当然の如く叩かれましたが、もしかしたら、日本人とは付き合わないようにと世界の孤児になる可能性もありますよね。
放射能汚染や処理は全てこれから先の話です。瓦礫のように目に見えるモノから4号機のプールのように分かってはいるけど実感出来ないモノ迄膨大です。
科学と政治と企業がある程度同じベクトルで進まないととんでもない事になりますよね。
原発ゼロもゴールではなくスタート。
終わりの始まりにしないようにして欲しいと思います。
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ゴールではなくスタート (あんころもち)
2012-09-06 01:18:10
 上のひまわりさんのコメントにある「原発ゼロもゴールではなくスタート」に同意します。
 そのひとつは、ゼロにすれば良いということではなく、そのための過程を具体的にしてゆかねばならないということです。そうしないと「既存の力」によってまたもや曖昧にされてしまうということでしょう。
 
 もう一つは、それと微妙に重なるのですが、まずは「ゼロにするということをはっきり断言する」ということからはじめるということです。そしてそこから、そのために何が必要かを考える立場を取るということです。
 
 民主党政府がもたついているように、「ゼロにするのが望ましいが、現実的には…」という思考ではやはり原子力ムラによって曖昧にされてしまうと思うからです。
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原発政策は破綻 (文科系)
2012-09-06 23:22:47
 皆さん、ご応答有り難うございました。僕が上の結論として今言いたいのはこういうことです。原発政策は既に破綻していると。再処理方針がもんじゅ運転のように17年間で250日などということは、福島事故がなくてさえ日本の原発政策が既にかけ声倒れだったということでしょう。分かっていてこうだったなら詐欺だし、そうでなくとも今ではもはや「未必の故意」は避けらないと思うのです。
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