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安倍の「朕は国家なり」答弁  文科系

2020年05月25日 08時04分52秒 | 国内政治・経済・社会問題

  標記のことをあらわす有名な国会質疑応答を示し、論じてみたい。以下における長妻昭議員質問の重大な意味も、それに対する自分の答弁がいかにトンチンカンで明後日を向いたものかも、全く分かっていないその知性、思考力のなさが示されていて、僕には興味深すぎるものであった。これでは「いつも長々と応えるが、関係ないことばかりを答えている」と評されるわけである。

『 2019年、2月28日の衆議院予算会議で
>長妻昭議員「統計問題を甘くみない方がいい。扱いによっては国家の危機になりかねない、という認識はあるのか。」
>安倍総理「いま、長妻委員は国家の危機かどうか聞いたが、私が国家ですよ。」

①そもそも、国家統計の扱い(勝手な書き換えや統計基準の変更、さらにはその一部破棄など)は、長妻が言うように事実「国家の危機になりかねない」ものなのだが、それが全く理解出来ていないのである。国家統計とは国政諸結果の歴史的推移の記録であって、これを書き換えることは国政を考える基準そのものの変更であり、国家大計の誤った変更にも繋がりうるもの。このことは結構理解が難しいことであって、こんな質疑応答をしている安倍には、まず分からないことである。そういう意味を込めた長妻の質問が、安倍には全く分かっていなかった。それが以下の答弁に如実に現れている。

②「いま、長妻委員は国家の危機かどうか聞いたが・・」?? なんと愚かな応答であるか。「危機になりかねない」を「いま、・・・国家の危機」(と質問した)と理解しているのである。①というなかなか難しい質問が全く理解できなかったこと丸わかりなのだ。こういう安倍が選んだ安倍チルドレンならいざ知らず、企業や団体で長期計画というものに真面目に携わったことがある自民党議員らは、随分居たたまれないような思いになったのではないか。

③さて、「いま、・・・国家の危機かどうか聞いたが」と質問を誤って捉えたうえで、すぐそれに続けた「私が国家ですよ」って、一体どう解釈できるんだろう? 「今は危機ではないと、国家を預かっている私が一番良く観ている、知っている」とでも答えたかったのだろうが、もしそんな不遜な思考を持っているうえのこの言葉ならば、これはルイ14世の「朕は国家なり」とどこが違うというのか。
  
 こうして結論。歴代検察官有志の安倍告発状に「朕は国家なり」のルイ14世であるという批判があったが、僕も全く同感である。こんな物事の理解力のなさに基づいて「私が国家ですよ」と振る舞っているのだから。


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