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「アベノミクスが就業率アップ」???   文科系

2021年10月24日 12時17分56秒 | 国内政治・経済・社会問題

 報道によると、安倍首相がアベチャイルド選挙応援で、こんな愚かな自画自賛を続けているらしい。
「アベノミクスは、就業率を劇的に高めた」
 こんなのは何の自慢にもならぬのに、流石国会で嘘八百答弁に終始したお方。自慢にならぬと言うその理由は以下の通り。

 第一に、民主党政権が出発したのは、「百年に一度の経済危機」と言われたリーマンショック直後の経済どん続の時代。この後9年も経てば就業率が次第に回復していくのは当たり前の話。民主党政権時代を「悪夢」などと言うときには、わざとリーマンショックに触れないやり方を常としてきたはずだ。

 第二に、今から十年前以降という日本は、団塊世代がどんどん退職した時期に当たり、普通なら新規雇用が多くなる。これまた当たり前の話。大量退職に、少子化の若者と来れば、正規職こそ増えて当たり前だったのだが、そうなったのか??

 第三に、増えた職業が、パートなど不安定職業ばかりだったからこそ、日本の平均賃金が韓国に抜かれたりして、先進国中最低クラスに落ちたのである。ちなみに、その韓国が最低賃金を大幅に上げた時には、日本政府はこれを嘲笑っていなかったか。「雇用の邪魔をする」とかの非難を投げつけて。これについても、安倍氏が信奉するやのノーベル経済学賞・ポール・クルーグマンは、今はもうこんな事を語っている。

『影響力のある多くの人々はこれまで、大きな不平等を正当化するために経済学の議論をうまく利用してきた。雇用が失われるから最低賃金は引き上げられない、といった議論だ。つまり経済学理論の政治的利用には右派的な傾向があった』(この22日、朝日新聞朝刊「コラムニストの目」、ポールクルーグマン)

 つまり、最低賃金を大幅に上げて平均賃金の先進国世界順位で日本を抜いていった韓国は、新自由主義的不平等の是正を日本よりもずっと速く、正しく行ったということだ。


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