この17日エントリー「世界・日本の今後への最重要動向」に、『「グラスゴー金融同盟」、この動きはずっと注意深く観ていきたいものだ』として、こういうことを書いた。
【 今朝の朝日新聞7面オピニオン「記者解説」欄に、耳寄りの記事があった。朝日を取っていない家が多い中部地方の方々に、この内容を紹介したいと思い立った。「脱炭素の原動力」と見出しされた記事の主内容はこういうもの。
『世界の脱炭素の潮流を作った立役者は、前英中央銀行総裁ら欧米の金融界だった』
この前総裁なる人は、マーク・カーニーと言い、ゴールドマン・サックスの出身で、作春「グラスゴー金融同盟」なるものを設立、こんな事をしているのだそうだ。
『この有志同盟は45カ国から銀行や保険会社、資産運用会社など450機関が参加。世界中の投資資金を脱炭素に集中させるための運動を進めようとしている』
『「脱炭素のために今後30年間で100兆ドルの投融資が可能」と発表している』 】
さて、このグラスゴー金融同盟に、米経済界の以下のようなこんな重大反省が生かせる保証はあるのかかどうか。これは、21世紀の地球、人類にとって、最大問題になっているのではないか。
【 英米流経済 歴史的敗北宣言?? 文科系 2019年08月21日
どうやら、数十年続いた英米流経済に世紀の歴史的敗北宣言が出されたようだ。本当にこの様に正すかどうかは今後を観なければ何も信用出来ぬが、少なくとも内外に向けてのポーズとしては。小さな記事だが、20日夕刊に標記の内容と分かる人には分かる出来事が、報じられている。今になってなぜと考えてみたが、その意図も以下のように既に明白。この大事な記事の見出しは、『株主最優先を米経済界転換』?? この記事の書き出しはこうなっている。
『米主要企業の経営者団体「ビジネス・ラウンドテーブル」は19日、株主の利益を最優先する従来の方針を見直し、従業員や顧客、地域社会など全ての利害関係者の利益を尊重する新たな行動指針を発表した。これまで米経済界は「株主利益の最大化」を標榜してきたが、大きな転換点となる』】
事はこういう話だ。SDGとは、この地球とここに生きる人々の死活を左右する、しかも、21世紀の世界最大の成長産業部門とも言えるもの。これを、アジア通貨危機やリーマンショックを引き起こして世界中の金や職場を奪って(自分だけは国家資金によって救われて)きた英米金融業者任せにして良いのかということ。SDG経営分野で「株主利益の最大化」の弊害を制御する保障がどこにあるのかという話だ。この「株主利益の最大化」方針の弊害として、人の職業を少なくするだけという側面によって国際的に極貧国、極貧の人々を生み出して来たその点から批判したい。
SDGを国際金融に任せるべきではない。リーマンショックを引き起こしたアメリカに任せるべきでもない。この部門こそ、国連史上初とも言える新たな国際民主主義的イニシアティブが必要である。世界的成長産業部門は、世界の国々、庶民のために経営されていくべき時代である。