九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

<ものみやぐら>      大西 五郎

2015年09月07日 19時11分48秒 | Weblog
「安保法案理解不十分でも成立を」自民党高村副総裁が暴言

「国民の反対を押し切ってでも」

自民党の高村副総裁が6日、青森市内での講演で、安全保障関連法案に関し、国民の理解が得られなくても今国会中に成立させる方針を強調しました。「国民のために必要だ。十分に理解が得られていなくても決めないといけない」と述べました。(7日中日新聞)

安全保障関連法案はどうしても今成立させなければいけないというものではありません。国会審議における首相の答弁が二転三転したり、中谷防衛相の答弁が憲法の範囲をはみ出していたりするのが国民が理解を得られない理由です。国民の理解が得られていないなら、一旦提案を取り下げて、政府答弁を整理し、国民が心配している要素を取除いたものを出し直すのが筋です。(もっとも国民の心配を取除くと集団的自衛権の行使はできないことになるでしょうが・・)
高村氏は「国民の理解を得られなければ次の選挙で政権を失う。それが民主的統制だ」とも述べていますが、国民は選挙で勝った政党に白紙委任を与えているのではありません。ましてや安倍内閣が安全保障関連法案を閣議決定したのは今年5月です。衆議院選挙は昨年12月でした。この選挙では安倍政権はアベノミクスへの支持を訴え、安全保障関連法案は争点になりませんでした。国民が理解していなくても、一旦法律が出来てしまうと自衛隊のアメリカ軍との共同作戦などがこれまでの枠を超えて広がることになります。「次の選挙まで待てない」状況が生まれます。
また自衛隊の海外派遣に例外なく国会の事前承認を求めるという次世代の党など三党の修正案について「民主的統制は極めて大切だ」としながらも、「(参議院で修正した後)衆議院に戻して成立させる時間的余裕があるか」と法案の修正は困難との認識を示しました。国民の理解をえられないまま何が何でも今国会で法案を成立させることが必要なんでしょうか。
高村副総裁の発言は暴論というほかありません。

国民の6割以上が今国会での法案成立に反対

NNNがきのう、JNNがきょう、世論調査の結果を発表しました。
Q 政府がこの法案の内容を国民に十分に説明していると思いますか
NNNの調査  そう思う14.2%  思わない78.1%  わからない 7.8%
JNNお調査  そう思う13%   思わない83%
Q 安保法案を今の国会で成立させることに
NNNの調査  賛成24.5%  反対65.6%  わからない 6.9%
JNNの調査  賛成30%   反対61%
内閣支持率<不支持率
Q 安倍内閣を支持しますか
NNNの調査  支持する39.0%  支持しない43.0%  わからない18.0%
JNNの調査  支持する47.1%  支持しない52.8%
国民は安倍政権の強引な政治の進め方にもNO!を唱えているのです。
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新聞の片隅に載ったニュースから(番外編ⅩⅨ)     大西五郎

2015年09月07日 10時49分19秒 | Weblog
中部選出参院議員自民13人中9人安保法に賛否示さず(中日新聞 2015.9.7)

安全保障関連法案の参院審議は与党が目指す九月中旬の採決をめぐり、野党との攻防が激しさを増している。中日新聞が中部六県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀)の参院議員全二十七人に法案への賛否をアンケートしたところ、与党では自民党の十三人のうち九人が無回答および「回答を控える」などとして態度を明らかにしなかった。公明党の三人はいずれも「賛成」を表明した。安倍政権に十分な説明を求める国民の声は根強いが、自民党議員の消極姿勢が目立つ結果となった。
自民十三人のうち法案に「賛成」と答えたのは、吉田博美(長野)、若林健太(同)、滝波博文(福井)、柘植芳文(比例)の四氏。山崎正昭氏(福井)は「参院議長として中立を保つ」、藤川政人氏(愛知)が「審議中のため」とするなど、四人が理由を示したうえで「回答を控える」とした。酒井康行(愛知)、大野泰正(岐阜)、吉川有美(三重)、小阪憲次(比例)、山谷えり子(同)の五氏からは回答がなかった。
与党では自民と連立を組む公明党の全員が「賛成」を表明。荒木清寛氏(比例)は「安全保障環境が厳しさを増す中で、紛争を未然に防止する必要がある」、魚住祐一郎氏(同)は「丁寧に審議が進められている」とした。
これに対して野党の民主党は、十人全員が法案に「反対」と回答。林久美子氏(滋賀)は、集団的自衛権の行使を容認した昨夏の閣議決定などを踏まえ、「憲法解釈を変更するのではなく、憲法改正を提起すべきだ」と答えた。芝博一氏(三重)も「憲法解釈を変えての法案」と国会手続きへの疑問を提示した。大塚耕平氏(愛知)は「国民と国の潜在的リスクを高めることになる」と説明した。
無所属の薬師寺道代氏(愛知)は「『安保関連法案』と十把ひとからげに賛成を問うアンケートでは真意は伝わらないので、無回答」とした。
(アンケートは今月二日から五日にかけて行った。)

□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

自民党本部は所属議員に対してテレビ番組への出演を控えるように通達したり、マスコミの取材には注意して対応するように指示しており、TV朝日の「朝まで生テレビ」に出演を応諾していた自民党議員が直前になって出演を断わったりしています。その影響がこのアンケート調査への回答にも現れているように思えます。
あるいは日々法案反対の運動が広がっていることに、次の選挙における選挙民の風当たりが強まることを恐れているのでしょうか。
それにしても創価学会員の間に法案反対の集会に参加したり、署名活動に取り組んだりする人も出ている中で、公明党の議員が一致して「賛成」を表明していますが、党の締め付けが厳しいのでしょうか。

                                                 大西 五郎
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随筆紹介  おやじポスト    文科系

2015年09月07日 08時15分21秒 | 文芸作品
  おやじポスト  H・Sさんの作品
  
 赤ちやんポストがあるのに、どうしておやじポストはないの? この、おやじポスト発言は、T新聞の「つれあいに物申す」という読者欄の投稿発言だ。

 定年退職後の連れ合いと、四六時中一緒に暮らすおばさんの心は、連れ合いに対する不満が渦巻いている。名古屋のおばさん発言は「いらん物は、コメ兵に売ろう」のコマーシャル発想で面白いと、おばさんと同世代のわたしは受け止めている。この投稿は.おやじの関心を呼び寄せたようで、おやじも、おばさんに負けてはいなかった。
「俺は、もてる男だから、俺を捨てたら後悔するぞ」と、逆襲。投稿者の90%は女性だと言われている投稿欄に、この様な男性の投稿は珍しい。おやじが一矢報いたといえよう。
おばさんたちの言い分は、おやじが昼寝をする姿がトドそっくりで醜い。一日中家に居て行くところがない、炊事が出来ない。会話は、あいうえお、この五つですませてしまう。おばさんたちはこの様な男を「あいうえお」おやじと名をづけてからかう。その中身を解説してみよう。何か欲しい時は「あれ。あれ。あれをくれ」。自分の意に添わないときは、「いや」と首をふる。新聞を読みながらおばさんの言い分をきちんと聞かないで「うん」と生返事。不都合なことが起こると「え、えー聞いとらんぞ」とおっかなびっくりで不満をぶちまける。おばさんに用事がある時は「おい」と呼びつける。これで、すべての日常用語が賄えてしまう。

 おばさんは、自分の連れ合いを細かく観察。的確に描写が出来ているので笑いを誘う。
 お互いに、命に係わることではなく、文句を言いながら一諸に暮らしているのだから、こういう悩みは、明るい悩みと言えよう。
 つらつら考えると、新聞という公器を使い、一組の夫婦が辛辣な意見を戦わせ、不満を堂々と述べ合うなんて、ごく最近の傾向ではないかと、わたしは見ている。必死に育てた子供は一人前になり、独立して家を去る。一昔前なら、老いが特急で押し寄せ、命の方が尽きていたので、こういう悩みはなかった。現在、六十歳の人が九十歳まで生きる確率は60%と言われている、六十歳で退職。リタイヤしたおやじには、三十年も生きそうな命が残されている。おばさんの方はもっと元気だ。目の前に展開するであろう、人生百年時代の最初の世代となる私たち。長い老後を無事に乗り切るため、連れ合いには少しは気づき、自分改造を心がけてほしいという、おばさんの切なるお願いが見えてくる。

 年月とは恐ろしいもので、長年つみあげたやり方を、易しく変えることはできない。トドおやじも「あいうえお」おやじも、今後も変わり映えはしないと思うよ。ましてや、保護する対象ではないおやじのための、おやじポストは造られることはない。が絶望することもない。毎日おばさんに付きまとうトドおやじ。「あいうえお」おやじは、おばさんが、命の危険にさらされた時は、大慌てで救急車を呼び、病院の手配はしてくれるよ。おばさんに死なれたら、自分が困るという下心があったとしてもいいじゃないの。どんなに可愛がっても、ペットの子犬は役には立たない。時間をかけて、投稿で啓蒙しながら、気長におやじを改造しようではありませんか。
 おばさん読者からのメッセージでございます。
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