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朝鮮日報より    らくせき

2015年03月22日 09時15分12秒 | Weblog

第2次大戦末期、旧日本軍が行った自爆攻撃を意味する「神風特攻隊」。このために投入された戦闘機「零戦」が最近、日本の大衆文化のサブカルチャーのアイテムとなっている。1970年代にパプアニューギニアのジャングルで発見された零戦を、2008年に日本の企業関係者が購入し、現地で6年間保管した後、昨年日本に持ち込んだ。翌月には実際に飛ばすと主張し、ウェブサイトを開設して募金イベントを行った。「日本人の零戦、再び日本の空へ」と銘打ったイベントには先月までに1018人が参加し、2344万円を寄付した。現在、専門業者による整備が行われており、その現況は随時サイトで公開されている。


 このようなブームの背景には、神風特攻隊を描いた映画『永遠の0』がある。この映画は先月、日本アカデミー賞の作品賞など8部門を総なめにした。原作者の百田尚樹氏(59)は、安倍晋三首相(60)と親交のある右派の小説家だ。原作で百田氏は、一人一人の日本兵がどれだけ純粋な心をもって戦ったのかということをたびたび強調した。小説の中の特攻隊員たちは「さわやかな笑みを浮かべ」米軍の艦艇に向かって突撃した。(広島と長崎への)原子爆弾投下の知らせを聞いても「死んで祖国を守ることができるのなら、潔く死ぬ」と誓った。そこに侵略戦争に対する反省はない。テレビ東京が先月、この小説を基に開局50周年記念ドラマを放送した。視聴率は10%に迫った。


 神風特攻隊研究の第一人者である米国ウィスコンシン大学の大貫恵美子教授は5日、本紙とのインタビューで「危険な現象だ」と指摘した。「百田氏は全く美しくなかった現実を、あたかも美しかったものであるかのように描写した。神風特攻隊は敗戦が確実な状況で意味のない任務を強要したものだ。生存者たちは『まるで犬みたいな待遇だった』と証言した。零戦を再び飛ばそうというのは時代錯誤だ。そんなことに金を出した人たちが、戦争の歴史をきちんと知っているのか疑問だ」


 大貫氏は10年以上にわたり、特攻隊員の日記や手紙などを分析し、遺族に対するインタビューを行った。その多くの人たちが名門大学の出身だった。心の中では軍国主義を批判していたが、敗戦直前のなすすべのない状況の中で召集された。京都大学出身の林尹夫は、兵営で日記に「祖国愛の感情はもはやない」とつづった。林尹夫は日本が降伏する21日前、搭乗していた戦闘機が米軍に撃墜され戦死した。


 同じく京都大出身の林市造も、降伏の4カ月前に戦死した。すでに父親を亡くしていた林市造は特攻隊員として出撃する前、母親に宛てて「悲しいときは泣いてください」という手紙を書いた。母親は息子の死後「大西(瀧治郎)中将(神風特攻隊作戦の立案者)は死ななければならない」と言い、88歳で死去するまで軍部を許さなかった。



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世界政経に凄まじいインパクト  文科系

2015年03月22日 05時27分45秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 体制べったりの日経新聞でさえがこう語るって、従来左翼の皆さんはどんな想像ができることなのだろうか。そんなことを考えていた。アジア・インフラ銀行のことである。

 ここのところ30年の日米大国は、国債金融だけで喰ってきた国。国連、IMFや世銀までを道具として操って。その世界金融主導権が中国に、「物経済に即した形」で奪われてしまう。もしもこのアジア・インフラ銀行が成功するならば、その次には国連・世銀やIMFに匹敵するBRICS銀行の発展も保証されたと同じことになる。それも、金融主導に対する物経済・実需要主導の形で。日米政経の尻に火が点いたのは確実という、そんな日経新聞の狼狽ぶりが伝わってくる記事と読んだ。

 かと言って、中国主導のこの動き、あの国の基本性格から言って他方では不気味である。でも、世界をなんらか変えていくこのインパクトというものはもの凄いはず。それが吉と出るか凶と出るのか。従来の日経では書きそうもないこんな記事、その「親中国」ぶりでもまー、ご覧あれ。ヘイトスピーチもTPPも吹っ飛ぶかも知れないのである。

 僕が今これについて思うことはこれ。このブログでも長く紹介した国連スティグリッツ報告、これを主導したジョセフ・スティグリッツに、このアジアインフラ銀行攻勢への所感を聞いてみたい。多分こう答えるだろうが。中国のこの先がどうなのかだけれど、日米英独金融支配世界よりはまだマシだろう。金融経済国が現物経済国を喰うなんて、過渡期の異常な、滅びかけた古い国の悪あがき世界経済と言う他はない。人は、その職業創出、保証も含めて、物の世界でしか生きられないのだから。

 なお、この記事は会員でないと利用できないらしいので、阿修羅掲示板の掲載記事から転載した。


【 『日本経済新聞/社説』流れが変わった。日本は中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加し積極関与せよ[3/20]

中国主導で創設するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、欧州の主要国が相次いで参加意思を表明した。日本はどう向き合うべきか。
欧州の先進国が加わり、広がりのある国際金融機関がアジアに誕生する以上、目をそむけ続けるわけにはいかない。

AIIBの現時点の構想は、意思決定の仕組みや審査基準などに不透明な点が多い。
資本金の過半を拠出する中国が強大な発言力を持ち、巨大なインフラ需要に応える資金の流れに支配的な影響を与える可能性もある。
さらに安全保障上の警戒感もあり、日米両国は参加に否定的だ。

だが対中貿易・投資の実利を追う英国、ドイツ、フランス、イタリアの加入で主要7カ国(G7)のうち4カ国が構想支持に回り、先進国の日米欧と中国が対峙するという構図は完全に崩れた。
流れが変わった以上、現実的な目線で中国の構想と向き合うべきではないか。
AIIBの否定や対立ではなく、むしろ積極的に関与し、関係国の立場から建設的に注文を出していく道があるはずだ。

好むと好まざるとに関わらず、AIIBは年内に発足する。中国の独走を防ぐためには、まず公平で透明な統治の機構を設計することこそが肝要である。そのための条件が満たされるならば、日本が資金を拠出して構想に参加する選択肢も排除すべきではない。
(なお、日経の本文から見れば、以下若干行の省略があって、この紹介記事には書いてなかった。 文科系)】
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