棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

キナバル山-2

2015-06-08 09:48:55 | 山郷の暮し
死傷者がでているキナバル山。熱帯雨林の国立公園にある山で、一泊二日のコース。
3人パーティに一人のガイドマンを伴わなくてはてけない規則で、一人登山の私もガイドを雇わなくてはならなかった。
登山中、私は何気なくたばこを捨ててしまったのだが、ガイドマンが黙って拾う。
ものすごーーく恥ずかしい思いがして、そり以後は絶対にそのようなことがないように気を配った。
ガイドマンたちの働きもあるだろうが、コースにゴミひとつ落ちていない完備された山だ。
それまでヒマラヤのトレッキングで、日本製のパッケージが散乱していたのには愕然としたことを思い出す。

今回の災害があってマレーシア領ボルネオ島(インドネシアではカリマンタン)・キナバル山が有名になりましたが、
私は登山目的で行ったのではなく、熱帯雨林に暮らす人々を訪ねたついでに登った山。
決してあなどってはなりませんが、ヒマラヤ‥トレッキングをした者には、ツイデというかんじだった。

最終ロッジから上部が岩山を登るようになり、毎日のスコールで川辺の磨かれた岩のようだった。
かなりしっかりした岩山と思え、通常ルートとは異なるがロッククライミングでも有名だ。

此の山には世界一大きなハナと言われる ラフレシアが生息している山で、残念ながら季節的に観ることはできなかったが、ガイドの話によると、ものすごく嫌な臭がする、と言っていた。
麓の農家のおっちゃんから、昔は花開くまえに食ったもので、キャベツみたいな味だと聞いた。
コースの藪には大小のウツボカズラがいたるところにあった。
植生を楽しみながらの階段道の数時間のコースで、樹木がまばらになった高度にロッジに着く。

頂上を目指して真夜中の出発に元気いっぱいの若者たちも、3000メートルを過ぎるとピタリと静かになってしまう。
うずくまり、ゲロゲロとはじまる。
ヒマラヤ帰りの私はまったく問題なく登る。ガイドマンもビックリだった。

今回の投稿で写真を探してみたが、山登りには大して興味がなかったのか 無い。
ただし、登頂記年として観光省から「登頂証明書」をいただく・・有料だった。
すっかり忘れていたが、1990年であった。
笑い話だが、ヒマラヤを登頂しても、こんなに立派な証明書はないだろう、と山仲間に自慢をしたものだった。

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