棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

チベットの首都ラサの騒動ニュースに

2008-03-15 21:01:43 | チョット一言
TVニュースでラサの民主化への暴動が報じられ、晩酌のほろ酔い気分が吹っ飛んでしまった。
というのは、私は1993年、行動も自由に出来ないころ、ラサに滞在。
5月22日あたりから、五体投地の巡礼者のわきを、ひっきりなしに砂塵を上げて軍用トラックが走りぬける。
何か尋常でないいやな雰囲気になった。

24日朝からパンッパンッと乾いた音が響き、ときおり、ズシンとくる音。
同宿のイギリス人と中心地に向かうと、辻辻に水平に銃を構えた軍隊が封鎖をしている。
血が引くような恐怖を感じた。

イギリス人は、静止をものとせず写真を撮る。たちまち没収。
彼はホテルに帰り、テレックス。じつに手馴れた段取りで、風采とは違うプロのしぐさ。
私もあわてて、日本の新聞社に向けてテレックス。しかし、中途できられてしまった。

その夜、公安が来て、ラサにいる外国人は、安全保護のためと、もっともらしい理由で、外出禁止、翌日強制的にラサからおいだされた。

数ヵ月後帰国。新聞を見ると、かのイギリス人の一報が世界をかけめぐっていたのだった。
いま、同じことが、チベット民族の誇りである、ラサの町でおきているのだ。 

中国の少数民族(圧倒的漢人に比べたら)の支配法は、格民族の主な都市にはドーナツ状に、漢族の商業地・居住区が囲み、封じ込んでいる。
TVカメラがバリケードのごとく囲み、監視をしている。
さらに、軍隊が駐留しているのである。

貧しき漢族を、少数民族の地に送り込み、圧倒的な人数で支配してゆく。
中国は、今世紀に入って4000年念願の、番族の支配に成功しつつあるのか。


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