棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

37-珍訳源氏-朧月夜の姫

2009-07-23 08:42:22 | 物語・絵本・童話
37-もしかしたらヤバイ姫君だったのでは
朧月夜の夢のような一夜を過ごした光源氏は、昨夜の姫の貴賓や物腰から只者ではないと感じました。
例の赤鼻の末摘花の姫君とは大違いですが、もしかしたら、政敵の右大臣の末娘・六の君だったらまずいと、少々あわてた源氏どのでした。
なぜならば、六の君は宮中にあがる予定になっていた方であったのです。
その姫様のお歳の確かなことはわかりませんが、おそらく15-6歳でしょうか。前にお話をしたように、帝の正妻-中宮になれる資格は第一に家柄と処女でなくてはいけません。家柄が申し分なく宮中へあがったとしても、お手つき姫だとわかったら絶対に正妻の位にはなれませんでした。
政敵の右大臣家の娘ということばかりでなく、まことにヤバイことをしてしまった・・カモ・・。
いつになく不安になった光源氏でした。


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