棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

五右衛門風呂のつづき--東海道中膝栗毛

2008-06-25 07:30:01 | 山郷の暮し
http://ryuomaru3.web.fc2.com/matumoto/sakuin/sb-26iiku.html
我が家の五右衛門風呂のお話をしたついでに、東海道中膝栗毛を。
江戸は神田の長屋から、夜逃げのように出発した弥次・喜多。
小田原での旅籠屋、亭主は上方とみえて、五右衛門風呂である。
と書かれているところをみると、江戸では風呂の構造が違っていたとみえます。
訳文をそのまま記載しましょう。
土で釜をつきかためて、その上に薄い鍋をかけ、それに風呂桶をつけ、廻りを湯の洩らぬように漆喰で塗り固めてある。
これには、蓋がなく、底板が浮いていて蓋の代わりにもなりはやく湯の沸くしかけであり、湯に入るときはそれを底に沈めて入るものだ。
と、五右衛門風呂をことこまかく説明しています。
道中記が案内書的な役目もあったといわれますが、五右衛門風呂は江戸では一般的ではなかったのですネ。

最初に弥次さんが風呂にいき、いきなり入って「アッツアッツ」
そこで、便所にあった下駄を使って湯浴みですが、そのあと、下駄をかくしてしまう。
後からの北さんもワカラナイ。ひと悶着あって、隠した下駄を探しだし湯船に入りますが、底板がないから熱い湯がもろにくる。
立ったり坐ったりバタバタしているうちに、とうとう釜の底を踏み抜いてしまった。
という、ドタバタ。

ためしに五右衛門風呂と検索してみましたら、バッチリあるんですねー。
現在も生産され、愛好者がいるとは、チョットうれしくなりました。
蛇足ですが、普通の辞書には記載されていないのですねー。

友人は、不要になったステンレスの浴槽で。五右衛門風呂を作りました。


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