棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

108-珍訳源氏-娘のこと

2009-10-12 09:15:50 | 物語・絵本・童話
娘の雲居の雁ももう20歳になり、娘盛りの輝かしいまでの美しさであったがまだ一人身。
後宮に入内させ、末は皇后へとの目ろみもあり、6年前に源氏殿のご子息の夕霧への幼い恋を引き裂いてから、なんとなく結婚話をもちだせないでいた。
私の伯母上・大宮の三回忌のおり、立派に成長された夕霧殿(19歳)に寺であった。
光源氏と言われた父上の華やかさとは一味違った、りりしさがあり、そのときは6位と位は低かったが、将来は重鎮となる気品と学識があった。
私はそれまでの意味もない意地を棄て、ぜがしでも婿にしょうと決めた。


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