棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

38-珍訳源氏-朧月夜の巻

2009-07-24 08:32:11 | 物語・絵本・童話
予測はピッタシ
面倒なことになるかもしれないと思いつつも、一夜限りの姫にしては心残りがある。姫と交換しあった扇を見つめては思い起こすのでした。
世にしらぬ ここちこそすれ 有明の月のゆくえを 空にまがえて
思いを込めて記しておきました。
朧月夜の姫君はまさに六の姫で、まもなく宮中の深窓に入ってしまいました。
いくら源氏殿とて、永遠の思い人-藤壺様(帝の正妻-中宮だが光源氏との間に不倫の子がいる)と同じく、そう簡単会うことは出来ません。

話は一挙に飛びますが、今後の話の骨格をなすので、予備的に覚えておいてください。
源氏殿が22歳になられたとき、桐壺帝は弘徴殿の女御の生んだ東宮に帝位を譲り、桐壺院として藤壺の中宮と暮らすようになった。そのお子(本当の父親は光源氏)は、東宮となられ、後見役に近衛の大将になっている光源氏が任命された。
以前の東宮さまは朱雀帝となられ、母親の弘徽殿は皇后様になられた。
なんとも、団子状態でややっこしいですが、位があがり入れ替わっていく。もろもろの権勢欲からうまれでる人間模様、これが源氏物語です。


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