棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

りゅう王丸作品展 7月28日-8月1日

2010-07-05 07:10:54 | 山郷の暮し
終戦65周年 人類の愚行を描いて40年
りゅう王丸作品展 7月28日-8月1日
松本市美術館

今年は終戦65周年になり、同年の私にとっては特別な年とかんじています。
一筋に絵筆を取ってきた40数年の私史のなかで、我が青春時代の1960年代から始まるベトナム戦争は、その後の芸術活動の骨格をなしています。新聞・雑誌・映画・TVなどのメディアから知らされた戦争報道に、俺が出来ることはナンであろうかと苦悶をした日々に、光明をもたらした芸術作品と出会いました。ピカソのゲルニカであり、メキシコの画家シケイロスなどの、強いメッセージを持った一連の作品でした(注・両者を同じ土俵で解釈をしてはいない)。
20代後半、芸術だからこそできる大いなるメッセージと強烈さに、アカデミックな表現主義に疑問を抱き「訴える芸術表現」の模索が始まりました。自らの造形語をもって「人類の愚行」を表現しなければならないと痛感したのです。
戦争・紛争・抑圧・差別・自然破壊などなど、理由はともかくそれらは人類の本性であるかのようです。ならば、其のことを私たち人間の本質であると認識し、強く否定をしていかなくてはならないのです。
逆説的な視点から「人類の愚行」をシリーズとして、時々の社会時評を創作してまいりました。
このたび自選した40年間の作品には、完成度の未熟なものもありますが、熱きメッセージは自らの時代を語る作品だと自負しております。人類はいまだにして戦争の終焉を迎えていません。終戦65周年を向かえ改めて「人間の本質-humanity 平和-peace 希望-hope」を考えるきっかけになっていただければ幸いです。

ryusun

つぶやき

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