棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

闇に消えた美術品

2010-07-02 08:05:09 | 山郷の暮し
昨日に続き、ただ今読んでいる本「闇に消えた美術品」の続きです。
われわれの記憶に新しい美術館の被害は、アフガニスタン・カブール美術館の破壊と略奪である。
これらは、たまたま砲弾の誤射などという代物でなく、最初から美術品窃盗を軍隊がおこなったのだという。
ムジャヒディン(聖戦士)の略奪は公認であり、絶対権力者の聖職者の館に運ばれ、その先は不明だがほとんどが海外のコレクターに渡っている。彼らの唱える神の意思よりもドルの威力だろう。

それらは日本と他人事どころか、ガンダーラ美術を初め、古代文化解明に欠かせない、古銭などが好きな日本のコレクター(業者)とつながっているらしい。
アンコールワットにしても軍隊の略奪の歴史であり、今なおつづいている。かの地の骨董屋によって見てください。
首だけ・または胴体のみの物がゴロゴロしている。ただしそれが本物か偽者かは別ですが・・・。
蛇足ながら、購入したとしても飛行場で没収され、再び店舗に並ぶ。

密売ルートが確立されているようで、この本によると販売ルート・購入者に日本が必ず登場してくることだ。
美術品が国に増えることはある種の国力ともいえるが、ロンダリングされ、有名なオークションにかけられ国際問題になる。
表に出せないブラックマーケットのものでは、国辱的なことだと感じる。

ryusun

つぶやき

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