栗林の住宅です。
基礎工事完了。
シンプルだけどとても力強い基礎形状です。
完成するとこんな感じ。
ビルトインガレージやリビングの大開口サッシのため道路から見て横方向の壁がほとんどありません。そのまま普通に建てると耐震性能が著しく低い建物なります。
そこで、以前豊栄の住宅でも使用した巾狭耐力壁を採用します。 これらの工夫により耐震性能を向上させつつ設計の自由度が高い建築が可能です。
建築会社によっては構造耐力は建築基準法さえクリアすれば問題ない。と、この様なケースでも特別な工夫を施さず脆弱な建物を建てている事も・・・ 「構造よりデザインや装飾に費用を回したい」が理由の様です。
当社の考えは異なります。シッカリとした構造や断熱は住む人の命と健康を守るためには不可欠です。見えなくなる躯体にシッカリ費用をかけさせて頂きます。
もちろん構造や断熱以外にも快適性や心地良さなど大切なものはたくさんあります。 しかし建築基準法ギリギリの躯体ではレベルが低すぎます。
最低限、長期優良住宅レベルをクリアするべきと考えております。
補助金や様々な税制面での優遇があるにも関わらず、長期優良住宅の認定を取得している割合はまだまだ低い水準です。
この理由は、建築主が認定を望んでいないのではなく、建築会社が積極的にはすすめていない。という実態があるようです。
確かに、構造計算から提出書類などとても手間も時間もかかり面倒な認定制度です。
ある程度の規模の建築会社になると、「年間にいかにしてより数多くの工事を完工するべきか」が経営上とても重要となってきます。
全ての物件に長期優良住宅認定の手間や時間はかけられない。といったところが本音なのでしょう。
なんだかとても残念ですね。
その手間と時間を惜しまず長期優良住宅の認定を取得したこの栗林の住宅は来週上棟です。 構造計算により安全が保障された強靭なフレームの組立てです。 強さだけではなく自由で心地良さも両立したとても素敵な空間になります。