先日、いつもお世話になっている不動産屋さんから、プランのご依頼を頂きました。
このたび新しく造成される分譲地の1区画を使っての売建用(建売ではないです)のプランニングです。
分譲地は、とても緑が豊かな公園に隣接しています。
この分譲地にとって、ここがとても大切なウリになります。
しかし・・・
もしも、公園側の区画にド~ンとふさぐ様に、家が建ってしまったとしたら、
残りの区画や分譲地全体にとって「緑豊かな公園に隣接」という魅力が半減してしまいます。
そこで、分譲地の良好な環境を大きく変えないようにしながら
自らの住まいの環境も良好となる。そんな提案をさせて頂きました。
具体的には、
まず、間取りを考える前に、3D(無料ソフトで十分)を使いボリュームの検討です。
分譲地内の道路に立った時、公園の景観が妨げられないように、建物の外枠を考えます。
なるべく敷地の余白を残しつつ、視線がぶつかるところをカット
さらに、プライバシーを考慮しながら真南の良好な日差しが入るように、開口部を設けます。
そして、ここからようやく間取りの検討です。
1年を通して、どのように日が当たるかチェックしながらプランニング。
もちろん、冬にはたっぷりの日が差し、夏には入らない様に。
さらに同時に構造計算を行い耐震等級3以上クリアできるプランである事も確認
結果的に、2階リビング、隣接した大きなバルコニー、そしてビルトインガレージのある
とても個性的な住まいとなりました。
紙とエンピツを使い 平面的に間取りを検討したのではなく
模型や粘土を手でこねるように、立体的に検討したという事です。
これは、実際にこれが建つかどうかはわからない。という設計です。
しかし、私は今回ももちろん完全燃焼
脳みそがオーバーヒートする一歩手前まで考え抜きました。
ちょっと大げさですけどね・・・
また、昨日ある業者さんから、「サトウさんってブログで納まりや設計の手の内を見せているけど、けっこうパクられているよ。しかも県内の業者だよ。それでいいの?」
うん? 教えていただいた建築会社をネットで検索してみると・・・ あれ~
確かに弊社のオリジナルのつもりだった外壁の仕様が・・・ 内装の納まりが・・・
また、違う会社では、あれ~この階段って・・・
全国的に普及している一般的な仕様ならわかるが、(少なくとも私は)他には見たことがない仕様だったりする。え~
ちょっとショックだったけど、いいの たまたま似たのかもしれないし、真似されるのも真似するのも悪いことではない ただ・・・
「オレが先に考えたんだぞ~」「すごく考えたんだぞ~」と、叫びたいだけ。 ただそれだけ。
ウチよりたくさん住宅を施工している会社だから仕方ない、下手すると弊社が真似したみたいに・・・
よ~し、これからは、施工も設計も 真似したくても真似できないくらい、もっとスキルを上げてよるぞ~
そして、今回ご紹介したプランと同様に、手でこねるように立体的に設計した物件が「ヒシノイエ」です。
6/25(土)・26(日)にはオープンハウスを開催します。
乞うご期待!
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