一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

とてもきゃしゃな階段です。

2012年05月15日 | インポート

直江町の増築現場です。

Cimg3800

大工工事は順調に進み、あとは家具造作と変更になった玄関部分のみとなりました。

階段の意匠は、超シンプル。

Cimg3784

でも、この写真を見て違和感を感じませんか?

そうです。乗ると壊れそうなくらい とてもきゃしゃな構造なのです。

階段の三角と三角がわずかにつながっているだけに見えます。

スチールのフレームなどを使っているわけではありませんよ。

本当に人が乗っても大丈夫なのでしょうか?

もちろん大丈夫です。

タネ明かしは・・・

Cimg3785

こんなあばら骨の様な構造になっています。

後は下からベニアでフタをしたら出来上がり。

写真だけでは説明しにくいのですが、力が分散されるのです。

実際、フワフワするわけでもなく、すごくシッカリとした階段ができました。

強度が必要な階段を、いかに軽快に見せるか?

階段の設計は、とても難しく、楽しいものです。

大工さんは大変なんですけどね・・・


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屋根をとって、おかぐら

2012年03月11日 | インポート

先日ご紹介した増築工事です。

増築するために屋根をとっちゃいました。

Cimg3454

この様に平屋を2階建てにする事を

建築用語?では、「おかぐら」と言います。

(一般的なのかな・・・?)

在来木軸工法の上に、テックワン工法で2階部分を「おかぐら」します。

ちょっと特殊な増築ですが、建前はとてもうまくいきました。

Cimg3457

元々1階が店舗で普通より階高が高く、今回増築した2階も

天井高を高く設定していますので、とても高さのある建物になりました。

Cimg3456

2階がリビングで写真手前の折板屋根の上に木製デッキを作り

2階リビング+2階テラスの住宅になります。

屋根の上はとても気持ちが良いものです。



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平屋→2階にリフォーム

2012年03月06日 | インポート

平屋の店舗だった建物を、2階建ての住宅に増築する

リフォームを行っています。

Cimg3423

耐震性を確保するために、1階にはたくさんの筋かいを追加しています。

平屋と2階建てでは、受ける地震力も風圧力も違いますので

リフォームといえども、計算して現行の基準に適合する工事を行います。

Cimg3425

また リフォームは、新築とは異なり なかなか計画通りには進みません。

既存との取り合い部分があったり、予想外の劣化部分が見つかったり

さらに、施主様が居住しながらの工事となると とても気を使います。

・・・ので、普段から ハウスメーカーさんの様な規格物や

手間がかけられないローコスト住宅を主に手掛けている大工さんは、

この様に手間がかかり、頭や気を使う工事は、あまりやりたがりません。

しかし、普段から手間のかかる工事をしている当社の大工さん達は、

先の工事内容を読みながら、淡々と作業を進めています。

とても頼もしいかぎりです。

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杉板の外壁と、スッキリした軒

2012年02月15日 | インポート


西本成寺の住宅の外壁工事です。

「ボード&バテン」のボード(平板)の部分の杉板が、ほぼ張り終わりました。

この状態だと、少しサッパリし過ぎで物足りないかもしれませんが、

Cimg3244

これからバテン(押し縁)が施工されます。

すると、こんな感じ↓ で、個性的で木の風合いを楽しめる外壁になります。

P8250917


また、当社では珍しく軒の出がある住宅になるのですが、

破風板を最小限にして、屋根を薄くスッキリ見せています。


軒裏のボードには、通気用のブツブツ穴の空いたボードは使わず

軒先に通気用のスリットを設け、スッキリした納まりにしています。

Cimg3241 Cimg3242

これにより、破風板をさらに小さくスッキリとする事ができます。


少しマニアックな納まりで、単なる自己満足?

いいえ違います


たとえ、この細かい一つ一つのディテールが、見る人の目に入らなくても

手を抜かない住まいづくりへの情熱やこのこだわりは、住まい全体の印象に

大きく影響するんです。 本当です。


完成したら是非、見に来てください。

もう2ヶ月くらいかかりますが・・・


こちらの住宅では、こげ茶のインテリアや、おしゃれなタイルや 飾り棚など、

いわゆる今流行り?の物などは、何も使っていません。

あるのは、杉の板と、天然素材のMOISS のみ。

つまり、細かいディテールや職人の腕がそのまま露出されて

ごまかしなど効きません。


当社では、そんな物件ばかりですので、

大工さんなど職人さんは、毎日「大変な仕事だ~」と泣きながらも 

とてもやりがいを感じて、楽しく仕事をしてくれています。 

たぶん・・・ 


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白い外壁2

2011年11月24日 | インポート

12/3(土)・4(日) 「西大崎の住宅」オープンハウス開催

詳細→ オープンハウス(予約制)



一方、見附市の「猫と暮らすコートハウス」では、足場が外れました。

貴重な晴れ間に写真

Pb231191_3

真っ白い木の外壁です。

白い保護塗料と、ボード&バテンの張り方が

とても相性が良いです。



粗めの木目(安価な板)と、押縁の陰影を

白い塗料がスッキリとまとめています。



外観は、少し変わったカタチをしています。

Pb231193_2

2面が接道しているのですが、外から見る限り・・・

どこが、リビング? キッチン? 寝室は?

想像できますか?



実は・・・

Pb231196_3

屋根の一部が開口しているのがわかりますぅ?

そうです。中庭を設けその方向に主な窓を集めているので

外部には、生活感のある窓が見えてこないのです。



一般的な分譲地ですと、どうして主な窓が道路側か

隣地側に面してしまい 日中でもカーテンを開けられない・・・

そんなプランになりやすいです。



しかし、この様な中庭プランなら、カーテンを閉めずに

のびのびと外部空間を取入れる事も可能になります。



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