黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

この一句から

2013-10-23 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、我が女房殿は夏の想い出

大阪から一緒に行った友(八幡の実家)が帰って来たので

「利尻礼文島旅行」の写真を持って小倉に出かけた。

お土産に「小倉山荘」和菓子を頂きました。

以前にも登場したこの老舗の和菓子屋

今回は

「名月小倉山」という和菓子

001

餡子が「小倉」と「抹茶」の2種類の詰め合わせです。

袋を開けると菓子の下敷きに・・・・百人一首が

「やすらわで 寝なましものを小夜更けて

    かたぶくまでの月を見しかな」 第五十九番 赤染衛門

「大江山いく野の道の遠ければ 

    まだふみも見ず 天の橋立」 第六十番 小式部内侍

002

優雅な菓子ですね。 ひとつひとつ丁寧に、一首が包まれているのです。

これぜ~んぶ集めたら・・・・将に「小倉百人一首」が手元に。

近頃はお正月になっても、小さな孫の相手で・・・

とんと百人一首をやる機会もない。

棚の隅から取り出して

もう、すっかり箱は色も褪せくたびれています。

懐かしい一品です。

母から引き継いで私の手元に、考えれば・・・この箱

小倉百人一首 歌仙

所謂、藤原定家の声名と、カルタに採用されたのが

この小倉百人一首。

私の記憶でも60年以上・・だからもっと古くから家に。

004

箱を開ければ、札は、まだまだ健在です。

立派に絵も古ぼけていません。 しっかり出番を待っているようです。

今日のお菓子の札も、ちゃんとあります。

003

下の句の札 

「またふみもみすあまのはいたて」

「かたふくまてのつきをみしかな」

小学校の頃は、随分丸暗記していたので、結構家族ゲームでも

札は取っていましたが・・・・今じゃ、上の句、下の句 

あれっ、思い出せない・・・どっちが、どっち。

忘れています。

「この百人一首は、思うに、文学的勉強と、知的遊戯

いや、知的競技が組み合わさっていると思いますね。」

そう考えれば・・・・昔の記憶も。

忘れることで、新しいことの記憶ができる。

そうだ!

これって、これからのボケ防止には最適かもしれない。

「遊び」と「教養」

頭の体操に「百人一首」に再挑戦してみようか。

第一首 天智天皇

「秋の田の かりほのいほのとまをあらみ 

         わが衣手は 露にぬれつつ」

第百首 順徳天皇

「ももしきや 古き軒端のしのぶにも

  なほあまりある 昔なりけり」

さて、天智天皇で始まって、順徳天皇で終わる・・・

こんな句も  「智で初め 徳で 納める 小倉山」

「菓子」に終わらず、歌の「歌詞」へと 繋がったぞ。

菓子は甘かったが・・・覚えるのは甘くないかも?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。