オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

名残りの桜

2017-04-13 | Weblog

4/13(木) 今日も上天気の朝を迎えた。機嫌よく朝のお仕事、弁当作りに入ったのは六時前であった。今日は一人分を作るのみ、ご飯も昨夜の残りご飯だ。冷蔵庫の残り物を整理したいが、一人分じゃ使う量もしれたもんだ。野菜系をメインの弁当にした。

「かき菜のお浸し」「キュリイの酢物」「シメジとレタスのポン酢和え」「アスパラの豚バラ巻炒め」「大根・人参と鶏肉の煮物」「塩秋刀魚&鯖文化干し焼き」「厚焼き玉子」以上を作った。敢えて云えば、少量多品種か? まあぁ、これだけで弁当は満杯だ。

                   

昨日も弁当を一つ作ったが、アップしていない。ついでだ、それも載せよう。ハンバーグをメインに、茄子&豚味噌炒め、温野菜や卵焼きなどである。

                           

昨日は午後から「小金井公園」の桜を観に行った。小金井には、TUGAWA&HANAOKAさんの住いが在る。四年余り前になるか、三鷹からここに越した。その住いから遠からぬ処に小金井公園があり、そこの桜がいいと云うことで、昨年からか花見に呼んでくれる。

それまでは、三鷹で花見の宴を開いてくれた。玉川上水沿いの桜や、駅北口の山桜がいいのだ。旬のホタルイカの鍋や鱒寿司など馳走になり、ワインや酒でいい気分になった。今の小金井の住いは、小さいながらも庭があり、柿・ボケ・山茶花があり、HIROさんが丹精する野菜が栽培される。夏には採れたてのハーブやトマト等が食卓を飾るだろう。

そのような次第で、昨日が三人の花見会となった。一週間も前に予定していたのが「山桜は未だ」とのことで、漸く昨日の運びとなった。駅まで迎えに来て貰い、バスにて公園口まで向った。僅か十分ほどのことであったが、歩けば結構な時間を要すだろう。二人とも、歩みのノロイ 亀さんのようなものだからネ!

公園西口から入る、直ぐの処に白い大振りの花びらをした桜樹が満開を迎えていた。案内板に「太白」とあった。これが、かの太白か?とあらためて花びらを見、香りをかいだ。かの太白と言ったのは、随分古い記憶になるが、作家の水上勉氏が「我が家の太白」だったか、そんな表題のエッセイを文芸誌に寄稿していた。

作家の庭に大きな太白の桜樹があり、それが咲いたことを書いてあった。その一文を読んでから、「太白」の桜のことを記憶の奥に閉じ込めたままになっていたのだ。何十年か経ってその記憶が甦り、太白を目の当たりにして解き放された。

                           

散ってしまったろうと思っていた「ソメイヨシノ」も、その色を保ったまま青空の下で大きく枝を張り、辺りに花絨毯を広げていた。そしてお目当ての「山桜」は、満開の時を迎えていた。 花見のコースは、事前のリサーチで定まっていた。園内の「桜の」を廻り、公園からすぐの海岸禅寺と禅宗の寺に向かった。ここの門前の「枝垂れ桜」を、コースに入れてくれてあった。

 

                    

寺は、臨済宗妙心寺派とあった。禅寺らしい落ち着いた佇まいの山門と本堂、庭はさほど大きくはないが自然な配置の樹木と、その先に堂宇が配されていた。臨済宗妙心寺派と寺の佇まいから、富士の小澤先生のことが甦った。

                      

小澤先生は、富士川町の臨済宗妙心寺派の東光寺と云う禅寺の出身で、身延町の南松陰の住職をされていた当時に、剣道部の合宿でお世話になった。その後、東光寺に戻られた。二度の合宿がご縁で、丁重なお便りを頂くようになったが、ご無沙汰つづきであった。

先生が黄泉に立たれて十年を過ぎようか。奥様からは未だ、賀状や時折に便りが届く。富士にお寄り下さいと案内を頂くが、ご無沙汰ばかりである。

 臨済宗の寺の佇まいに、昔のことが蘇り厳粛な気持ちになった。花を見て様々にと思いを巡らす。HIROさん宅に戻っての一献も、共に過ごした時代時代の思い出に尽きた。

北の南の、友人たちのその後と今を語りあう内に電話をすることになった。久留米のJOUJIMA女史、隠岐のHANAOKAさん。女史は相変わらずの元気な声を聞かせてくれたが、HANAOKAさんの声は力なく聞こえた。小児麻痺と筋萎縮症、二人とも病気は違えども回復はおろか、進行する病気との闘いの日々にいる。闘える体力があればこそなのだが、もうそんな体力はなくなっている様子。それでも、二人の声を聴けてよかった。

飲むうちに、「誰が一番先に逝っちゃうのかな」。そんな会話になった。誰が先に逝ってもおかしくないが、三人が一緒に逝けるのは飛行機ぐらいだね・・・。そんな話が自然にでる、そんな関係であり齢と云うことか・・・・・。

 名残りの桜を愛で、春の宵を愉しんだ一日であった。

 

 

 

 

 

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